サングラスの向こうに隠された素顔

創業者ココ亡き後、低迷していたシャネルを引き継ぎみごとに再興させ、フェンディやクロエなど一時は4つのメゾンのデザイナーを兼任するなど、およそ30年にわたりファッション界をパワフルに牽引してきたカリスマ、カール・ラガーフェルド。彼のアイコンでもあるサングラスの向こうに隠された素顔が垣間見えるドキュメンタリーが、いよいよ日本でも公開される。

これまで「変わりゆくエレガンス」を追い求めてきたラガーフェルドの抜群のバイタリティと、時代を読む嗅覚はいまだ衰えを知らない。H&Mからコカ・コーラまで、幅広いブランドとのコラボレーションや、パリにある書店のプロデュースまで、つねに注目を浴びつづけてきた。また2000年には“エディ・スリマンがデザインする「ディオール オム」の細身のスーツを着たい”という理由から、13カ月で42キロものダイエットに成功。世間をあっといわせるなど、話題性にも事欠かないが、その実像はあまり知られていない。

映画ではそんなラガーフェルドに2年間200時間にもわたり密着。ニコール・キッドマンらセレブリティたちとの仕事風景から、ファッションショーの裏側、ドレスのデザインをしている貴重な様子までもが収録されている。「ファッションは儚く、危険で理不尽」と言い切るヴェールに包まれた天才に迫っていく。

一点モノのオーバーバッグがお目見え

この映画の上映を記念し、アンティークなどを扱うセレクトショップ「パスザバトン」では、11月1日（金）から30日（土）までスペシャル企画を開催。カール・ラガーフェルドがデザインを手がけてきた「クロエ」「シャネル」「フェンディ」「カール・ラガーフェルド」の商品を出品、もしくは購入した先着25人にペア劇場鑑賞券をプレゼント。

そして、ユーズドのショッピングバッグのうえからあらたにデザインを加えた、すべてが一点モノの限定のオーバーバッグもお目見え。さらに、映画館のチケットの半券を持参したひとには特別価格で販売されるという。

カール・ラガーフェルドが追求してきた“つねに変わりゆくエレガンス”を“変わりゆく最高のエレガンスは変わらない最高の価値”と解釈したパス ザ バトン。ラガーフェルドが過去に携わってきたブランドのなかに、その価値をぜひ見出してほしい。

『ファッションを創る男～カール・ラガーフェルド～』×パスザバトン
期間｜11月1日（金）～30日（土）
展開店舗｜丸の内店
東京都千代田区丸の内2-6-1　丸の内ブリックスクエア内
Tel. 03-6269-9555
表参道店
東京都渋谷区神宮前4-12-10　表参道ヒルズ西館B2F
Tel. 03-6447-0707

『ファッションを創る男～カール・ラガーフェルド～』
11月16日（土）よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
監督・撮影・カメラ・録音｜ロドルフ・マルコーニ
出演｜カール・ラガーフェルド、ニコール・キッドマン
配給｜アルシネテラン
2007年/フランス/89分

パスザバトン表参道店
Tel. 03-6447-0707