萩原輝美|ラフ・シモンズとエディ・スリマン、パリの2大ハイライト!
萩原輝美のファッション・デイズ vol.67
ラフ・シモンズとエディ・スリマン、パリの2大ハイライト!
2013年春夏コレクションのハイライトのなかでも際立っていたのが、それはパリコレクションでのラフ・シモンズ率いるクリスチャン ディオールと、エディ・スリマン率いるサンローラン。ふたりが魅せた最新ルックとは。
Text by HAGIWARA Terumi
パリコレクションは、ラフ・シモンズとエディ・スリマンの話題で持ちきり!
2013年春夏パリコレクションの話題はクチュールに引きつづきクリスチャン ディオールのプレタを発表するラフ・シモンズとサンローランでデビューのエディ・スリマンでした。海外のメディアは「Dior vs Saint Laurent」で特集を組むほどの盛りあがりよう。
7月、バージャケットをベースにモダンなクチュールを発表したラフ・シモンズは大喝采を浴びました。果たしてプレタは……?
期待を膨らませて白い特設会場へ。場内はペールピンク、レモンイエロー、アクアブルー、グリーンのシフォンカーテンで部屋が分かれています。ベーシックな黒のバージャケットのパンツスーツではじまったコレクションは、ミニスカートやショートパンツを合わせた軽いコーディネイトへとアップテンポで進行します。シフォンや光たく感のある素材をくわえて未来的な作品が並びます。
「刺しゅうも飾りとしてではなく、ボディを構築するものとして使った」とラフ・シモンズ。正面から見ると左右対称のビーズ刺しゅうはなるほど、フォルムを浮かび上がらせています。
グラン・パレに真っ黒いステージを設えたサンローラン。ファーストルックは、ムッシュー・サンローランのアーカイブであるスモーキングジャケットにペンシルパンツの組み合わせ。透けるボータイブラウスにロングスカートなどサンローランらしいシルエットにシェイプラインをくわえてエディならではのシャープな仕上がりです。
萩原輝美|HAGIWARA Terumi
ファッションディレクター
毎シーズン、ニューヨーク、ミラノ、パリ・プレタポルテ、パリ・オートクチュールコレクションを巡る。モード誌や新聞各誌に記事・コラムを多数寄稿。セレクトショップのディレクションも担当。
オフィシャルブログ http://hagiwaraterumi-bemode.com/