COLE HAAN|スタイリスト 一ツ山佳子が語る「チェルシーパンプ コレクション」
COLE HAAN|コール ハーン
“走れるパンプス”から“踊れるパンプス” へ!
スタイリスト 一ツ山佳子が語る「チェルシーパンプ コレクション」(1)
もし、どれだけ歩いても、走っても、踊っても、疲れないような魔法のシューズがあったなら――ニューヨーク発のブランド、コール ハーンから登場した新作「チェルシーパンプ コレクション」は、そんな女性たちの願いをかなえてくれるアイテムになりそうだ。
Photographs by YOSHIZAWA KentaText by NAKAMURA Akiko(OPENERS)
コンフォート性とフィッティング性を高めた“踊れるパンプス”
女性であれば誰だって、高いヒールのサンダルやパンプスが大好き。履けばスタイルを良く見せてくれるし、気分だって高揚させてくれる。日常の生活のなかにある、ちょっとした魔法のアイテムのようなものだ。
けれども、誰だってこんな経験があるだろう。ハイヒールで出掛けたはいいけれど、少しずつ足が痛くなる。とくに、指の根本のあたりや爪先。それに脚全体も。アスファルトの上を一歩進むたびに、襲ってくる鈍痛。それでもそんなことには気づかないのか、お構いなしに足早に歩くボーイフレド。追いつけないのと足の痛みとで、苛立つ私。家に辿り着く頃には眉間にシワ。そしてあの、靴を脱いだときに一挙に押し寄せる安堵感と疲労感と言ったら……! ――ああ、もしも、足が痛くならずに、かつ女心をときめかせてくれるようなシューズがあったなら。大抵の場合、それが両方かなえられるなんてことはなかなかない。みなさんの経験値どおり、プリンセスシューズには、痛みがつきものなのだ。
けれども、私たちが切望して止まなかった魔法のシューズに、今季こそは出合ってしまったかもしれない。コール ハーンから登場した「チェルシーパンプ コレクション」である。
コール ハーンのパンプスはこれまでにも、中敷きにナイキエアを搭載することにより、いままでにない履き心地を実現させ、“走れるパンプス”として女性の足に革命を起こしてきた。それが今シーズンはどうだろう。これまでにも増して女性の足を美しく見せてくれる完璧なフォルムにくわえ、さらにコンフォート性とフィッティング性を高め、“踊れるパンプス”として登場したのだ。ファッショニスタが、これに注目しないワケはない。モード誌のファッションページやアーティストのスタイリングなど、幅広く活躍するスタイリスト 一ツ山佳子さんもそのひとり。ここでその注目シューズを取り入れたコーディネイト紹介と、靴の魅力について語ってくれた。
そもそもコール ハーンはニューヨークのブランドであり、よく歩くニューヨーカーをイメージしてもいる。一ツ山さんはニューヨークでの居住経験もあることから、現地のようすも聞いた。
――一ツ山さんは1年ほどニューヨークで暮らしていたそうですけれど、ニューヨークの街の印象は?
一ツ山佳子(以下、一ツ山) ニューヨークの人たちって本当によく歩く。地下鉄も通ってはいるけれど、2、3ブロックくらいは知らないうちに歩いてしまいますね。でも道はデコボコしているし、SOHOなどは石畳だし、ヒールだと疲れてしまうから、みんなペタンコの“歩きやすさ重視”の靴を履いています。でも私はヒール靴が好きなので、なるべく足が痛くならないようなものを選んで履いてましたね。
――ニューヨークでのお気に入りの場所は?
一ツ山 ブルックリンにあたらしくできたワイスホテルのルーフトップにバーがあって、そこでは友だちがバースデイパーティをやったり、みんなで飲みに行ったり。あとはスタンダードホテルや、エースホテル。ニューヨークは、ホテルで飲むことが多いですね。だからファッションも、そういう場所に行ってもおかしくないような、わりと大人っぽいものを意識します。そのほかでは、ブルックリンの倉庫でやっているシークレットライブに行ったり、ギャラリー巡りをしたりもしますね。
――今日はそんなニューヨークでの生活をイメージしてコーディネイトしてくれました。まず、オレンジの「チェルシーパンプ」のコーディネイトですが、モノトーンでまとめた洋服に、シューズのオレンジが差し色として効いていますね。
一ツ山 肩にボリュームのあるクロエのブルゾンに、おなじくボリュームのあるカルヴェンのミニスカートで、縦のラインをコンパクトにまとめたコーディネイトにチェルシーパンプを合わせました。私にしてはいつもよりは甘いイメージ。足もとまで黒でまとめてもいいのですが、オレンジや赤など鮮やかな色の方が、今シーズンは垢抜けると思います。1980年代のグッドガール風(笑)。
――履いた感じはどうでしたか?
一ツ山 とても履きやすかったですね。目立たない程度にプラットフォームになっていたり、中敷きにクッションがあるからか、歩いたときの地面との衝撃を和らげてくれる。中底の前部とかかと部分にナイキエアが入っているそうですが、なるほど納得の履き心地! ヒールからつま先にかけての傾斜も、「どうすれば疲れないか」がとても計算されているように感じました。ヒールを履いている感じがしないというか。パンプスの裏側もヌバック素材にゴールドのブランドロゴがあしらわれていたりと、上質な雰囲気。
COLE HAAN|コール ハーン
“走れるパンプス”から“踊れるパンプス” へ!
スタイリスト 一ツ山佳子が語る「チェルシーパンプ コレクション」(2)
――ふたつめのコーディネイトのポイントは?
一ツ山 夜のニューヨークで、ちょっとホテルのバーなどに遊びに出掛けるようなイメージ。今年は黒がトレンドだし、オールブラックでも良いと思いますが、あえて深いブルーのファーやバロック調のテキスタイルを用いたパンツを合わせて。クラッチバッグで、少しシックなニュアンスをくわえたのもポイントです。
ここで合わせた黒の「チェルシーオープントゥ パンプ」は、スエードとエナメルがコンビになっていて、ほどよいモード感と女らしさがミックスされているから、どんなスタイリングにも合わせやすい万能アイテム。シーズンを選ばないのもいいですね。価格も4万円代と、こなれているのがうれしい。
――この「チェルシーパンプ コレクション」にはほかに、12センチヒールの「チェルシーダブルプラットフォーム パンプ」と、6センチヒールの「チェルシー ローパンプ」とがありますが、どのような着こなしが合うと思いますか?
一ツ山 12センチヒールの「チェルシーダブルプラットフォーム パンプ」は、ソールがレイヤードになっているのもかわいいですね! 今年はドロップショルダーやコクーンシルエットなど、ボリュームのあるコートが多いのですが、そういうアイテムにはこのくらいボリュームのある足もとの方がバランスが良いと思います。気持ちもあがりますしね。
一ツ山 6センチヒールの「チェルシー ローパンプ」は、クロップト丈のパンツにとても良く合います。品の良いパンプスに、あえてボーイズデニムをロールアップして穿くようなコーディネイトもいいですね。スタイリングしやすいのもそうだけど、どのラインにしても全部、履きやすいということが本当にお薦め。
――このパンプスだったら、もっと夜遊びできそう?
一ツ山 できそう(笑)。日本の女の子たちも、もっとニューヨーカーみたいに、いろんな場所に出かけるようになるといいですよね!
「チェルシーパンプ コレクション」の4ラインをチェック!
一ツ山佳子|HITOTSUYAMA Keiko
静岡県出身。田中千代服飾短期大学卒業。アシスタントを経てスタイリストとして活動開始。2004年、FEMMEに所属。モード誌からティーン誌まで各媒体に合わせた幅広いスタイリングを提案する。エディトリアルのみならず、広告やCMの分野でも活躍する。08~09年にかけてニューヨークに留学。 留学中も独自の視点でニューヨークのファッションを分析し、雑誌にコラムを掲載したり、ニューヨークのトピックや自身の生活をブログで紹介するなど情報を発信しつづける。帰国後も留学経験とそこで培った人脈を活かし、海外雑誌でのファッションシューティングにも意欲的に参加。BoA、少女時代、CHARICEなどアーティストのジャケット、PV、ライブ時のスタイリングや衣装制作も継続的に手がけている。最近では百貨店、セレクトショップ、ブランドとのコラボレーション商品を発表するなど、スタイリングの範疇にとどまらず、ディレクション的仕事でも活動の幅を広げている。
コール ハーン ジャパン
0120-56-0979
http://www.colehaan.co.jp/