話題のコラボレーション第2弾、ベールを脱ぐ

イギリスのスラングで“綿埃”を意味するというフラフ。デザイナーの立木輝樹氏はロンドンのスケートショップ、「スラム シティ スケーツ」での勤務経験がある。オリジナルのほかに、日本でも高い人気を誇るサイラスの前身ブランド、ホームズなどをいち早く扱うなど、ロンドンのストリート＆ファッションカルチャーの黎明期を支えたショップである。アーティストやデザイナーをはじめ、当時のロンドンのシーンに欠かせない重要人物たちがひっきりなしに足を運んでいた場所なのだ。そこに充満していた空気を目一杯吸い込み、東京ですべてを吐き出すような形ではじめたのが、フラフだという。

そんなフラフに期待を寄せているのが、我われになじみ深いセレクトショップ、バーニーズ　ニューヨークだ。同ブランドの遊び心が効いたスタイリッシュな空気感に惚れ込み、2010年秋冬シーズンより取りあつかいをスタート。ラグジュアリーブランドやドメスティックブランドが並ぶ同店において、異彩を放ちながらも着実に存在感を高めている。その集大成ともいえるのが、2011秋冬シーズンに展開された両者初のコラボレーションアイテムだ。フラフの定番的なシャツを双方のアイデアを交えてアレンジしたエクスクルーシヴアイテムは、バーニーズ　ニューヨークの店頭のみならず、各メディアで話題を呼んだ。

そんななか、早くも第2弾が登場することに。3月17日（土）よりバーニーズ　ニューヨーク新宿店、横浜店、銀座店、神戸店の4店舗にて発売されている。今回のコラボレーションは前回のシャツを踏襲しながらも、ほどよくアップデイトをくわえたもの。ポップさをもちあわせたベーシックなテイストがその魅力である。

大きく異なる点は素材。前回は定番のオックスフォード地を使っていたのに対して、今回は鹿の子クールインマックスというハイテク素材を使用。その撥水透湿性に優れた素材は、ちょっとした雨に振られても、どんなに汗をかこうとも、ベタついたりせずにつねに快適な着心地を保つことができる。まさにハイブリッドシャツという呼び名がふさわしい、実用性を兼ね備えた仕上がりとなった。

それでいて、デザインはシンプルかつポップ。立木氏の第2の母国イギリスにオマージュを捧げるかのようにあしらわれた、ユニオンジャックをモチーフにした刺繍、トリコロールカラーを採用した袖のリブや前立て裏のグログランテープが、アクセントとなっている。

手に取れば、バーニーズ　ニューヨークがフラフに注目する理由をおわかりいただけることだろう。ストリートの流儀とドレスの美学が融合した機能派シャツ、必見である。

バーニーズ　ニューヨーク 新宿店
Tel.03-3352-1200
http://www.barneys.co.jp/

フラフ
http://www.flaph.com/