第31回 JOURNAL STANDARD｜あたらしい季節に向けたカジュアルなエレメント

JOURNAL STANDARD｜ジャーナルスタンダード

“セレクトの本質”をあらためて追求するショップ

あらたな定番は「ジャーナルスタンダード表参道」から

すでに定番となっているブランドはもちろん、これから広く認知され、長く愛されるであろうブランドを世界中からセレクトしている「ジャーナルスタンダード表参道」。“あたらしいスタンダードを探るアンテナショップ”をコンセプトとし、同店のみでしか手に入らないアイテムも少なくない。そんな「ジャーナルスタンダード表参道」の魅力を連載でお届けする。

Photographs by JAMANDFIXStyling by INADA IsseiText by TOMIYAMA Eizaburo

クリーンな印象をもつ、ミルスペック準拠の新進バッグブランド

MIS｜エムアイエス

ジャーナルスタンダードでは、2015年春夏シーズンよりスタートしたミリタリーファクトリーブランド「MIS」をセレクト。昨年から、国内のセレクトショップや百貨店などに先行して同ブランドの取扱いをおこなっており、店頭での反響を受け、今季も継続してラインナップにくわわる。

ブランドのファクトリーはカリフォルニア州ロサンゼルス郊外にあり、バッグの素材にはアメリカの軍規格であるMIL-SPEC（ミルスペック）に対応したファブリック、パーツ、ウェービングテープ、ファスナーが使われている。縫製においても、あらゆる極地で対応可能な技法が用いられており、強靭。しかし、あくまでもタウンユースを想定したデザインは、いたってシンプルで使い勝手がいい。それらは、ブランド名の由来である「Make It Simple. ―――Simple can be harder than complex.」というポリシーからも、うかがい知ることができるだろう。

担当バイヤーも「ミルスペックということで、オーバーディティールになってしまいがちな製品が多いなか、基本的な機能性だけを残し、ファッションとして普段使いできること。また、ブランド名どおりシンプルで、価格がリーズナブルなのが魅力」と語る。

さらに今回は、ABU（AIRMAN BATTLE UNIFORM） CAMO、FOLAGE GREENのふたつの生地をジャーナルスタンダードが別注。いずれもミルスペック準拠による米空軍のファブリックだ。カジュアルな装いと相性が良いシンプルさがありながら、強度が高く機能的。MADE IN USAならではの無骨な味わいも見逃せない。

女性がいま求める個性と、履き心地が魅力のシューズブランド

CHIE MIHARA｜チエミハラ

フェミニンなデザインでありながら、肩肘の張らないフォルムのシューズを製作する「チエミハラ」は、マイルドなカジュアルテイストを特徴とするジャーナルスタンダードのスタイルと相性が良く、ショップも厚い信頼を寄せるブランドだ。すべてのシューズは60工程以上でハンドメイドされており、その丁寧なつくりが品質を支える。また、デザイナー自身が医療用シューズの構造を学んでいた経歴もあり、非常に履き心地がよいのも大きな魅力だ。

デザイナーのチエミハラはブラジル出身の日系2世。18歳から22歳まで日本の福岡でファッションデザインを学び、卒業後は「JUNKO KOSHINO（ジュンココシノ）」にてアシスタントデザイナーとして働いていた。ニューヨークに渡った後は、シューズやバッグの製作を学び、その後は医療用シューズブランドで人間工学を用いたシューズデザインを会得。「Sam & Libby（サム＆リビー）」ではシューズとバッグのデザイナーとして活躍、そしてスペインに渡り、2001年に自身のブランドを立ち上げた。