クラシカルでありながら、モダナイズされたデザイン

DJ KAWASAKIさんは、じつは腕時計をしたことが今までなかったという。

「ですがこのWIRED（ワイアード）と出会い、生まれてはじめて腕時計をしたいなと思いました」

その洗練された音楽性とおなじく、スタイリッシュな装いでも一目置かれている彼だが、その鋭い審美眼を納得させた理由は、どのあたりにあるのだろう。

「僕は古着とディオール オムの服を合わせたりするのが好きなんです。サングラスやネックレス、バッグなどもアンティークっぽいデザインに興味があります。このWIREDってまさにそうじゃないですか。クラシカルでありながら、モダナイズされたデザイン性が素晴らしい。身につけるつけないの選別は、色味とかマークなど細かいちょっとしたことなのですが、それが絶妙に利いているというか、まるでクールなアクセサリーのようで一目で惹かれましたね。それと祐真朋樹さんが監修されていることが大きいですね」

DJ KAWASAKIさんと祐真さんは、何度かイベントで一緒になり、話をするようになったのは最近のことだという。

「たまたまこのあいだ、ある英国のファッションブランドと祐真さんがコラボレートされたイベントがあり、僕もDJをやらせていただきました。そのときに『じつは僕、WIRED好きなんです』という話をしたら、4月24日発売のものは、『DJとかクリエイターに似合うよ』って。それでもう買い決定（笑）」

カジュアルにもドレスアップしても

渋谷のクラブ『The room』は、DJ KAWASAKIさんのホームグラウンドであり、生まれ育った原点。オープニングに遊びに行き、オーナーである沖野修也さんがスーツにネクタイ、サングラスでジャスをかける姿に衝撃を受け、DJに対する既成概念を一気に壊された。

「音楽とファッションの両面から、もの凄くスタイリッシュに見えましたね。それ以来、沖野さんを尊敬して、身近で才能とセンスを盗みました。僕は沖野さんを勝手に師匠と思っていますが、その沖野さんが師匠と呼んでいるのが祐真さんなのです。だから師匠の師匠（笑）。感じるところは一緒というか、沖野さんもふだん腕時計はしないのですが、この時計ならほしいそうです」

音楽をつくるときは、スティービー・ワンダーやダイアナ・ロスなど、昔の普遍的な音源を参考にするという。それをもとに斬新なアレンジやアプローチで、時代の先端とリンクさせる。

「僕が音楽をつくるときの手法に、WIREDも似ていて惹かれたということもあります。古いものと新しいものをミックスするんです。これはDJをはじめたときから変わらないスタンスで、僕らしさみたいなもの。服も古着と新品を合わせるのが好きですが、だからこそそこにWIREDがピタリとハマるんです。カジュアルにもドレスアップしてもつけられるし、そこがこの時計のいいところですね」

最後にどのタイプが好きかうかがった。

「僕はクロノタイプが好きです。丸型もクラシカルでいい。四角は丸味を帯びてかわいい感じ。選べないぐらい全部いい。全種類もって付け替えたいぐらいです。ダイヤルのシルバーと白の組み合わせが上品ですし、重厚感もある。DJは時計が絶対に必要だと思います。というのも時間を決められたなかでプレイしなければなりません。DJブースには時計は備えられていますが、ない場合もあって、そういうときは頼んで置いてもらっていました。これからはWIREDですね（笑）」

「WIRED by Tomoki Sukezane」2ndシリーズを身につけプレイする、新生DJ KAWASAKIを観られる日は近い。

DJ KAWASAKI
2005年に「BLAZIN'」でKING STREETから世界デビューをはたす。06年にはデビューアルバム『BEAUTIFUL』（COLUMBIA）をリリース。その端正なルックスを彷彿させるスタイリッシュでメロディアスなサウンドで、一躍、ジャパニーズハウスの立役者となる。リミキサー／プロデューサーとしても、Kyoto Jazz Massive、吉澤はじめ、ANADA PROJECTといったシーンの先端にいるアーティストたちのリミックスなど、精力的に作品を手がけている。現在、もっともヒットを量産するクリエーターとして高い評価をえている。

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