HANKYU MEN'S TOKYO|今すぐ着たい“プレフォール”コレクション
FASHION / MEN
2015年5月1日

HANKYU MEN'S TOKYO|今すぐ着たい“プレフォール”コレクション

HANKYU MEN'S TOKYO|阪急メンズ東京

秋冬シーズンのブランドメッセージをいち早く伝える、6月からの秋冬モノ

いますぐ着たい阪急メンズ東京“プレフォール”コレクション

ランウェイショーで華やかに紹介された秋冬メインコレクションに先立って、6月に店頭に並ぶのが“プレフォール”コレクション。秋冬シーズンのプレリュード、あるいは秋冬の前哨戦的なプレフォールは、一年間のファッションカレンダーのなかで年々重要な意味をもつようになってきている。今回はまず、『FASHION NEWS』編集長兼「WWDジャパン」シニアエディターのファッションのプロ、村上 要氏がプレフォールを解説する。

Text by KAJII Makoto (OPENERS)Photographs by OZAWA Tatsuya (PORTRAIT)

プレフォールが重要になってきた3つの理由

プレフォール、プレスプリングという考え方はウィメンズが先行していて、欧米のお金持ちが年末年始に南の島にヴァカンスに行くときに着る服を提案したクルーズコレクション=プレスプリングが出てきたのが約10年前。

それからプレスプリングと半年後のプレフォールは年々重要度が増してきて、ウィメンズではすでにビジネスのメインになっています。それを受けてメンズでもTOP OF TOPブランドでは“プレ”の割合が高まっています。

プレフォールが重要になってきた3つの理由のまず一つは、メインコレクションが7月末から8月中旬にかけて発売されるのに対して、プレフォールは早ければ5月末から店頭に並ぶので、メインコレクションより売る時期が長い。

ふたつめは、メインコレクションはショーピースなどメッセージ性の強いものが多いのに対して、プレフォールはすぐ着られるセットアップやニット、シャツなど、デイリーユースに使えるリアルクローズが並びます。

3つめは、メインコレクションが手仕事や最新の素材を駆使したクチュール性を高めるなかで、プレコレクションは2カ月後に出てくるメインコレクションのメッセージ性を感じさせながら、デザイン性がこなれていて、価格も手ごろだということ。たとえば、ジバンシィならお得意のグラフィックを使ったアイテムを出して、オンシーズンのものを長く着られるという利点もあります。

阪急メンズ|プレフォール 01

GUCCI

阪急メンズ|プレフォール 07

ETRO

阪急メンズ|プレフォール 03

GIVENCHY

プレフォールの特徴は“秋色・夏素材”

プレフォールは春夏から秋冬への季節の移行、ブリッジするもので、プレフォールで出てくるアイテムは、秋冬を反映した暗めの色だけど、軽く今すぐ着られる素材である“秋色・夏素材”が多いのも特徴です。百貨店やセレクトショップのバイヤーはメインコレクションと同時にプレコレクションも見ているので、ランウェイには出ないけど、お店に行っておもしろい出会いがあるのもプレフォールならでは。

ファッションカレンダーのなかでは、6月がメンズの翌年の春夏コレクションの発表で、ウィメンズは9月が春夏コレクションの発表になりますが、最近では、6月のメンズのメインコレクションの発表と同時にウィメンズのプレをランウェイで発表するブランドが増えてきています。

ウィメンズのシャネル、ディオール、ルイ・ヴィトンなどはプレだけのランウェイショーを行っていて、メンズでもプラダ、カルヴェン、ジバンシィなどがプレを積極的に打ち出していて、プレは見逃せないコレクションとなっています。

阪急メンズ|プレフォール 08

村上 要|MURAKAMI Kaname
1977年静岡県生まれ。東北大学教育学部を卒業後、静岡新聞社編集局社会部で記者生活をスタート。当時の担当はガチの事件&事故。退社後、NYのファッション工科大学に留学。現地での「プラダを着た悪魔」生活を経て、INFASパブリケーションズへ。現在「ファッションニュース」編集長兼「WWDジャパン」シニアエディター。
ファッションニュース
http://www.wwdjapan.com/publication/fashion_news/

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HANKYU MEN'S TOKYO|阪急メンズ東京

秋冬シーズンのブランドメッセージをいち早く伝える、6月からの秋冬モノ

いますぐ着たい“プレフォール”コレクション勢揃い(2)

注目度が高まる“プレフォール”コレクションを今シーズンから積極的に打ち出していく阪急メンズ。プレフォールでは、カジュアルテーラリングのスタイルをベースに、スポーツのエッセンスを取り込んだふたつのテーマ「サヴィルスポーツ」と「カジュアルテーラリング」を提案する。今のトレンドをくみ取ったテーマについて、ラグジュアリー商品統括部の花谷典男部長と、担当バイヤーの星加精二郎氏が語る。

Photographs by HOZUMI Hitomi (PORTRAIT)

ショッピングのあたらしい流れを感じてほしい(花谷部長)

阪急メンズ|プレフォール 22

花谷典男 これまで12月から5月までを春夏シーズンとし、一部秋物の先取りとセールをはさんで、8月中旬~下旬に本格的な秋冬の立ち上がりというのが長年の恒例でしたが、暑い時期と寒い時期の季節のタームの変化により、ウィメンズでは定着しつつある“プレコレクション”がメンズでも脚光を浴びるようになってきました。
阪急メンズでは約90のラグジュアリーブランドを扱っていますが、その約3分の1がプレコレクションを正式に発表しています。そういうブランドの提案をいち早く感じていただくために、今季は「PRE-FALLカタログ」を制作し、6、7、8月にはポップアップショップを断続的に開催するなど、ショッピングのあたらしい流れを提案していきます。

星加精二郎 プレフォールでは、阪急メンズ独自のテーマとして、「サヴィルスポーツ」と「カジュアルテーラリング」を設定。今秋冬はスポーツミックスのブランドが多く、たとえばジョルジオ アルマーニでは、ダブルジャケットをラグランスリーブ仕立てにするなど、上質ななかにスポーツを落とし込みながら上品さを崩さないアイテムを中心とした着こなしを提案しています。

また、カジュアルテーラリングでは、ジバンシィが秋冬トレンドのプリントTをテーラードと組み合わせて大人っぽい雰囲気を醸し出し、カジュアル+サヴィルスポーツでは、その代表であるニール バレットが、ブランドの顔である「ハイブリッド=切り返し」にプリントTシャツを合わせ、秋冬にマストの裾リブパンツにハイカットスニーカーを履いたプレフォールを象徴するコーディネイトを提案しています。

着こなしの見本として活用してほしい(星加バイヤー)

花谷 プレフォールで注目してほしいのは、夏向きの軽量素材×秋のダークトーンなど、今着られるアイテムが真っ先に店頭にならぶということ。また秋冬の先取りなので、長いシーズン着られるのもポイントになります。

星加 プレフォールは秋冬のメインコレクションの匂いを出しつつ、ラグジュアリーブランドならではの素材の良さやカッティングの美しさ、さらにレイヤードの楽しさをアピールするので、今の季節の着こなしの見本として、カタログに掲載しているルックを参考にしてほしいですね。年間のファッションカレンダーのなかで重要な位置づけになってきているので、プレを見ればトレンドがわかります。

花谷 プレコレクションがこれだけ注目されるのは、ファッション感度の高い日本のマーケットならでは。ある意味、メンズのプレは世界の市場をリードしている日本から発信しているといっても過言ではないでしょう。
今回のプレフォールでは、フットボールをテーマにガラージュ D.エディットのブランドと阪急メンズ限定で取り組んだ「ガラージュT」をはじめ、マスターマインドとのコラボレーションなども展開しています。

阪急メンズ|プレフォール 23

阪急メンズ東京の秋の改装・リニューアルにもご期待ください(花谷部長)

花谷 阪急メンズ東京では8月23日(土)をめどに2階と4階をリニューアル。2階にヴァレンティノ(8月27日(水)予定)が、4階には世界初となるフィリップ リムのショップをはじめ、マッキントッシュ×バンドオブアウトサイダー、マルニ×ポーターの世界初ショップ、ネイバーフットのショップなどを予定しています。阪急メンズならではの独自性をさらに強化し、情報発信していきたいと思っています。

星加 さらに8月以降も1階のイベントスペースを活用したポップアップショップを展開し、10月には阪急メンズ東京3周年アニバーサリーもあるので、昨年よりさらに楽しんでいただける秋冬シーズンにご期待ください。

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