一見すると関係のない3つのデザインにひそむ “JACK”

1996年にニューヨークのウォーレンストリートではじまった「ジャック・スペード」。このブランド名が実在する人物ではなく、架空の人物像であるというのは、ご存知だろうか。

ジャック・スペードの “ジャック” は、アメリカに住む誰もが親近感を感じるもっとも一般的な名前で、シンプルで機能的、使うひとの個性を引き出すブランド名としてふさわしいと命名されたという。

ジャックといえば、ケネディ

今回のコラボレーション「JACK SPADE for BEAUTY&YOUTH」は、3つのデザインがそれぞれ誰もが知る “ジャック” を意味しているTシャツとニュースボーイバッグを展開。また、それぞれに関連付けるカギとなるイラストレーションを、NYで活躍するイラストレーターのメアリー・マトソンが手がけている。

「Kennedy」はもちろん、NYCの玄関口、JFK空港の名前にもなっている大統領で、彼は幼少期からジャックの愛称で呼ばれ、アメリカ国民からも親しみをもってそう呼ばれていた。イラストレーションは、過去最年少で大統領となった彼が短い生涯を終えるまで、愛しつづけた女性をロゴプリントとして使用しているという。

ニコルソン、ケルアックといえば……

「Nicholson」は、男優として最多のアカデミー賞ノミネートを誇る歴史的俳優の名前。ニコルソンといえば、狂気に満ちた演技で彼の代表作ともなった映画の中に登場する「斧」のイラストをロゴプリントとして使用。

「Kerouac」は、ビート・ジェネレーションを代表するアメリカの小説家。彼の放浪の旅のなかで誕生した代表作『路上（On the Road）』は、ヒッピーを中心に多くの愛読者と熱狂的な信奉者を生み、ドアーズやボブ・ディランなどのミュージシャンにまで多大な影響をあたえた。『路上（On the Road）』のなかで描かれる、巨大なサボテンの立ち並ぶ光景から「サボテン」のイラストをロゴプリントとして使用している。