SELECTED ITEMS AUTUMN WINTER 2015|MARGARET HOWELL
MARGARET HOWELL|マーガレット・ハウエル
タイムレスなデザインをベースに、シンプルで洗練されたアイテム
英国ならではのボリューム感あるテーラードファブリックを用いたタイムレスなデザインをベースに、スタイリングで洗練されたモダンな雰囲気を醸し出す2015-16年秋冬シーズンの「マーガレット・ハウエル」。スタイリングを際立たせるのはネックまわりの表現。タートルネックのニットをインナーに使ったり、アクセントカラーとなるストールを巻いたり、重厚感のある着こなしのなかに遊び心を加えている。
Photographs by KOBAYASHI Takashi(ITARU studio)Text by KAJII Makoto(OPENERS)
2015-16年秋冬シーズンを代表するスタイル
今コレクションから、代表的な4つのルックをピックアップ。今すぐ着たいアイテムや、これからのコーディネートに取り入れたいものをチェックして、一足早く秋の風を感じよう。
コレクションの幕開けは、モーニングストライプのセットアップ。ジャケットは胸ポケットのない仕様で、ノータックのトラウザーズは緩やかなテーパードを描く。一見、フォーマルな雰囲気でありながら、インナーの選択によってドレスからカジュアルまで幅広く楽しめる。新型のシャツは、クラシックなドレスシャツをベースにした一枚。ヘビーなツイル素材を使い、カジュアルな着こなしにも対応できる。ルック写真のように、インナーにタートルネックのニットを合わせるのもおすすめ。
スタンダードなシャツに、今シーズンを象徴するマスタードとブルーが登場。ジャケットやコートに合わせて、目を引くVゾーンを演出したい。足もとは、ルック写真のようにトラウザーズの丈を短めにして、あえてソックスを見せるスタイルがおすすめ。モデルが履いているドレスシューズは、英国の老舗シューメーカーのトリッカーズに別注した一足。今季は、スーツやコートといったアイテムとも相性の良い、ダークブラウンのドレスシューズが登場した。ソックスとの組み合わせにより、さまざまな印象にアレンジできる。
コレクションでは、ニットのスカーフを巻いたスタイルが数多く提案された。今シーズンのキーアイテムのひとつであり、ラフに巻いてスタイリングのアクセントにしたい。機能素材であるベンタイルを使用したトレンチコートも今シーズンの代表的なアイテムだ。モデルの着こなしのようにコートの前を開けてカジュアルに、腰についたベルトを巻いてクラシックにコーディネートすることもできる。シチュエーションに合わせたスタイリングを楽しもう。
今シーズンは、ルック写真のようにあえてニットを重ねた着こなしに特徴がある。インナーに合わせたハイゲージのタートルネックは、素肌に着るのはもちろん、シャツのなかに着てもモダンなコーディネートになる一枚。また、身体に優しくフィットするリブ編みのニットは、200年以上の伝統を誇る英国のニットメーカー、ジョン・スメドレーに別注した一枚。左肩にあしらったボタンがアクセントとなり、カジュアルな雰囲気に仕上がっている。トラウザーズにタックインしてあたらしい着こなしを楽しみたい。
MARGARET HOWELL STANDARD ITEMS
マーガレット・ハウエルの “シンプルでオーセンティック” なブランドイメージを支えているのは、スタンダードなアイテムの変わらぬ魅力があるからこそ。“定番” でありながら、シーズン毎に素材やシルエットなどをアップデートし、トレンドにもフィットするアイテムをピックアップした。