特集|ヴァレンティノ ウォモのオープン記念限定モデル|VALENTINO
FASHION / FEATURES
2015年4月2日

特集|ヴァレンティノ ウォモのオープン記念限定モデル|VALENTINO

モードの最前線を走る、トレンドセッター

いま、パリでコレクションをおこなうブランドのなかで、もっとも勢いを感じさせるのがヴァレンティノだ。モードとストリートの次なるトレンドの気配を察知し、サルトリアの技術をもってつくられる服の数々は、刺激的でありながらリアルクローズとしても使える美しさを備えている。

特に今シーズンは、ヘリンボーンツイードやキャメルヘアーといったクラシックな素材を使用したラグジュアリーなアイテムが多く、それらを入手できるショップが3店舗同時にあらたにオープン。阪急メンズ東京・大阪、そして伊勢丹新宿メンズ館では、限定アイテムも展開されるので、ぜひ訪れてほしい。

Photographs by KUBOTA Ikuo(OWL)Text by ITO Yuji(OPENERS)

世界のヴァレンティノのショップを手がける
建築家を起用

阪急メンズ東京のショップは、テラッツォストーンのウォールパネルとパラディアーナ大理石のフロアリングを採用。これはこれまでヴァレンティノ ブティックのデザインに携わってきた建築家・デイヴィッド・チッパーフィールドによるもの。連続性と統一性をストアコンセプトにしたデザインは、シンプルでありながら、ラグジュアリーな世界観を演出。世界的に注目を集めるモードブランドにふさわしい佇まいとなっている。

阪急メンズ東京 2F Tel. 03-6252-5127
営業時間
月・火曜日|12:00~20:00
水~金曜日|12:00~21:00
土曜日|11:00~21:00
日曜日・祝日|11:00~20:00

東京と大阪、同時に3店舗をオープン

阪急メンズ同様に、デイヴィッド・チッパーフィールドによる阪急メンズ大阪の店舗にくわえ、伊勢丹新宿メンズ館3F「インターナショナル デザイナーズ」にも、ヴァレンティノ ウォモがオープン。限定アイテムとして、阪急メンズ大阪ではアストラカンのコートが、そして伊勢丹メンズ館ではカモフラージュ柄のスニーカーや上質なレザーのライダースジャケットが展開される。

阪急メンズ大阪 2F
Tel. 06-6313-8776
営業時間
月・火・日・祝|10:00~20:00
水~土|10:00~21:00

伊勢丹新宿メンズ館 3F インターナショナル デザイナーズ
Tel. 03-6380-1252
営業時間
10:30~20:00

人気スニーカーの限定カラー

13SSコレクションでデビューを果たして以来、ベストセラーを続ける人気スニーカーの「ロックランナー」。限定発売となるモデルは、オレンジとブラックのカモフラージュ柄を取り入れたもので、アウトソールはピラミッド型のスタッズをモチーフにしたデザインとなっている。

ネイティブパターンのコート

ネイビーやキャメル、パープルといった色遣いでネイティブなトーンを表現した、ジオメトリックパターンのコート。表面はニットのような起毛感をもっており、着こなしに優しげな表情をプラスする。ライニングはカシミアの贅沢な素材で極上の肌触りを味わえる。

マリンボーダーニット

前身頃とアームに編み目の詰まったウールを使い、ふわりとした心地よさとボリューミーなハリを両立したニットは、ショルダーのメタルボタンが特徴的。背面には帆船を編み地に取り入れて、都会で着こなす大人のマリンアイテムとしておすすめしたい。

バッグ

ネイビーのクラッチは縦長のバッグを折畳み、ビッグファスナーで留めたもの。そのため、荷物の容量によって姿を変えることも可能。素材はしなやかなレザーでネイビーの発色も良く、バッグ内部は落ち着きのあるボルドーカラーとなっている。

ジャンプスーツ

ヘリンボーンのジャンプスーツは、背面にヨークを取り入れたシャツライクな上半身に、ボトムス部分はベルトループ位置で切り替えを入れた、同素材ながらもメリハリのあるデザイン。クリースはステッチで縫われており、それがドレス感を引き出している。

カモフラージュ ジャケット

ピッチの広いクラシカルなヘリンボーンに、カモフラージュ柄をあしらったジャケット。ショルダーのつくりは構築的なもので、男性的なシルエットを強調。ラペル裏や前身ごろにはグレーのスーツ地をあしらっているのも、ユニークなディテールといえる。

VALENTINO|ヴァレンティノ

スタイリスト祐真朋樹氏が語る今季のヴァレンティノ

今季のヴァレンティノに相当な思い入れをもつのが、スタイリストの祐真朋樹氏。ブランドとしての魅力と今シーズンの特徴、そして注目しているアイテムについて、話をうかがった。

「そもそもがオートクチュールメゾンであり、オートクチュールのコンセプトをそのままプレタポルテに持ち込んでいるのがヴァレンティノの最大の特徴。メンズに関して言えば、はじめてのショーでオートクチュールのコートを出して見せたのが驚きだった。それを普通のジーンズやセーターに合わせるというプレゼンテーションも粋。クチュールのテクニックやクラフツマンシップをふんだんに取り入れたプレタ、というのが実に新しくておもしろい。服、それ自体に力のあるブランドである。広告ビジュアルもインパクトがあって魅力的」。

ノルディックセーター

「昨年の夏、休暇を取ってアイスランドを旅した。泊まったホテルの目の前にあったノルディックセーター専門店のディスプレーを毎日見ていたらだんだん欲しくなり、山のようなバリエーションの中からスペシャルな1枚を購入。以来、ノルディクセーターは密かなマイ・ブームである。これは、色目もかたちも素晴らしい。もちろん素材も」。

ダッフルコート

「ここ数年、秋になると必ず『キャメルのウールコートをお洒落に着たい!』気分になる。が、生まれてこの方、キャメルのコートを納得して着たためしがない。特にダッフルコートは、そもそも似合ったことがない。なのに、これは自分でも驚くほどしっくり似合ってしまった。お洒落なトグルとタイトなシルエットが気に入っている」。

オープンスニーカー

「白のレザースニーカーは、これまでさんざん履いてきた。カラバリもいくつかあるが、とりあえず僕は白×紺のコンビネーションを買いました。来シーズンのコレクションではスエードタイプも出ていて、それもぜひ欲しい。ソールの厚みと幅広ライン(?)の存在感が実に新鮮。応用範囲も広そうだ」。

Wモンクストラップシューズ

「ダブルモンクはこの秋の大きな注目アイテム。ラグジュアリーメゾンがこぞって発表しているが、ヴァレンティノのはプレーントウの上にダブルモンクのフラップが重なっているのが特徴だ。個人的には、甲が少しだけ高く見えるフォルムに着目している。合わせるのは、スリムなパンツ。裾は短めが宜しいのではないでしょうか?」

次なるシーズンも、ヴァレンティノから目が離せない

祐真氏がいう通り、ヴァレンティノの服づくりの魅力は「オートクチュールのコンセプトをそのままプレタポルテに持ち込んでいる」こと。ラグジュアリーな世界観はそのままに、繊細なモードの空気感を察知してデザインされたコレクションは、今年6月におこなわれた来年の春夏の評価も高い。モード界ではまだしばらく、ヴァレンティノ旋風が続きそうだ。

ヴァレンティノ インフォメーションデスク
03-6384-3512
http://www.valentino.com

           
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