Burberry Prorsum|新作バッグ「クラッシュ」に恋する秋のバーバリー
Burberry Prorsum|バーバリー プローサム
I’ve got a “crush” on you!
新作バッグ「クラッシュ」に恋する秋のバーバリー(1)
クリストファー・ベイリーが手がけるバーバリー プローサムからこの秋冬、あらたなアイコンバッグ「クラッシュ」が登場。まるで“巾着”を思わせるドローストリングタイプのクラッチ、トート、ボストンバッグからなるコレクションは、エッジの効いたアイキャッチーなデザインが魅力。そして印象をガラリと変えるクリストファー流の“持ち方”にも注目だ。
Photographs by SEKINE Yoshiaki(super sonic)Styling by KATO Aya(iris)Hair by UTSUGI Go(SIGNO)Makeup by WASHIZU Yuka(FEMME)Photo shooting at RIHGA ROYAL HOTEL TOKYOText by FUJITA Mayu(OPENERS)
恋をしよう! プレイフルな“♡”モチーフに込められたメッセージ
コンシャスなシルエットが際立たせるフェミニニティ、タフなアウターウェアに宿した品の良さと、仕上げにロマンチシズムを散りばめたバーバリー プローサム秋冬コレクションのテーマは「TRENCH KISSES(トレンチ・キス)」。デザインを手掛けるクリストファー・ベイリーがイメージするのは、実在の英国人高級コールガール クリスティン・キーラー。1960年代、イギリス国家を揺るがした英国軍将校ジョン・プロヒューモとのラブ・アフェア――“20世紀最大の英国政界スキャンダル”と語り継がれる「プロヒューモ事件」のヒロインだ。
“バーバリー・チェック”を構成するブラック、キャメル、レッド、ホワイトのカラーパレットを基調とした上品なフェミニンスタイルに、プレイフルなアニマルパターンやハートモチーフ、またモダンな半透明のラバー素材を取り入れ大胆にアレンジ。ウエストや袖口にきらめくエッジィなメタルパーツは、ひと筋縄ではいかない女のタフネスを表現している。異素材や主張の強いパターンなど、アクの強いエレメンツを組み合わせても、女性らしく洗練されたルックに仕上がるのがクリストファーの魔法である。
ウィメンズコレクションのはじまりを飾ったブランドのアイコンであるトレンチコートも、彼の手にかかればぐっとモードな表情に。メンズコレクションのファーストルックもトレンチコートであったが、ウィメンズに比べアレンジは控えめだ。「トレンチ・キス」に対するメンズのテーマは「I♡CLASSICS(アイ♡クラシック)」。プローサムの得意とする細身のシルエットでモダンにアレンジされた伝統的な英国紳士のワードローブをベースに、ウィメンズ同様プレイフルなパターン使いと異素材ミックスによる鮮やかなアクセントが加えられる。
恋する新作バッグ、その名も「クラッシュ」コレクション
まるでカップルがペアルックを楽しむように、今季のプローサムは双方のコレクションがリンクしている。なかでも印象的なのがハートモチーフ。キーラーに心奪われたプロヒューモ、世紀の大スキャンダル……コレクションテーマを彷彿とする“LOVE”の印にクリストファーが込めたメッセージは、ずばり“恋する気持ち”だ。伝統にあらたな息吹をもたらす、これぞクリストファー・ベイリーの才気。彼の作る服には必ず「ファッションって楽しい!」と、みる者をワクワクさせる遊び心が効いている。
そんな“恋する気持ち”を裏テーマに掲げる秋冬コレクションでは、新たなアイコンバッグも誕生した。巾着のようなドローストリングタイプのユニークなデザインと、存在感のあるラゲッジロックが特徴の「クラッシュ」コレクションだ。
“クラッシュ=Crush”というと“壊れる”のような意味が浮かぶが、じつはこんな使い方もある――「I have a crush on you=あなたに夢中」! そう“Crush”には「恋する」という意味もあるのだ。なるほど、コレクションとオーバーリンクしているというわけだ。チャーミングな名前の由来にもキュンとする“ひと目惚れ”必至のアイコンバッグの魅力、それはデザインだけではない。クリストファーが提案するスタイリングのポイントを、つづいて解説しよう。
Burberry Prorsum|バーバリー プローサム
I’ve got a “crush” on you!
新作バッグ「クラッシュ」に恋する秋のバーバリー(2)
抱えて、握って、折り曲げて、「クラッシュ」にルールはない!
シエナ・ミラーとパートナーのトム・スターリッジの“ラブラブ”共演で話題を呼んでいる秋冬広告キャンペーン。そのなかで印象的に使われていたのが「クラッシュ」コレクションのクラッチである。
ドローストリングタイプのラフなシルエットはまるで“巾着”のよう。エッジを効かせつつも気取らない、ほどよく力の抜けた“こなれ感”がたまらなく魅力的である。コレクションはクラッチタイプ「リトル・クラッシュ」のほかに、存在感のあるトートタイプ「ビッグ・クラッシュ」、コロンとしたシルエットがフェミニンなボストンタイプの「クラッシュ・ボストン」が揃う。注目すべきはその“持ち方”だ。クリストファーがランウェイでみせたのは、型くずれなど気にしない自由なスタイリング。ここでその一部を紹介しよう。
“♡”を描くヘアリーカーフとブラックのカーフスキンのコンビはシーズンを代表する象徴的なアイテムである。遊び心溢れるポップなモチーフだが、デザイン自体はいたってシンプル。上質素材の上品な風合いとキャメル×ブラックの落ち着いた色合いのシックな仕上がりは、ドットモチーフと同じような感覚で気軽にコーディネイトしたい。バーバリー・チェックのキャンバス地をベースに、レオパードのヘアカーフ、さらにゴールドのスタッズを全面にほどこしたトリプルミックスは、インパクト大の絶妙なマッチング。クラッチはこのほかにもコレクションで象徴的に使われたジラフとレオパードが揃う。
A4サイズもらくらく収まるビッグトートはデイリーユースにもお薦め。全面スタッズのエッジィなものや華やかなゼブラなど、ボリューム感のあるデザインではあるが、マチのないスリムな作りとマニッシュなスクエア・シルエットで洗練された仕上がりに。なかでもひとつひとつ手作業でフリンジをスタッズで留めているというブラックのトートはインパクト大。いずれも持ち方によってさまざまな表情をみせてくれる。コーディネイトの幅を広げてくれそうだ。
バーバリーらしいひとクセ効かせたモードなデザインを、あえてカジュアルに着崩す意外性をはらんだスタイリングは、クリストファーらしい遊び心のある提案だ。肩肘張らず自分らしく楽しむ洒脱な着こなし、そこにモードのスパイスを効かせるプローサムのあらたなアイコンバッグ「クラッシュ」コレクション。あらたな季節のはじまりに、恋するワクワクにも似たファッションへの衝動を呼びおこす。
バーバリー・インターナショナル
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