デニム最前線、ベストな36本!|リジッドデニムからラグジュアリーブランドまで
特集|今季は素材とシルエットに変化あり
デニム最前線、ベストな36本!
生地、シルエット、加工……デニムはバリエーションの豊かさが魅力だが、そのぶんセレクトも難しい。いまどんなデニムを選べばいいのか。今季のトレンドを3タイプに集約、そしてラグジュアリーブランドのデニムをくわえた全36本をリコメンドする。
Photographs by JAMANDFIXStyling by TOCHIGI MasahiroText by TOYODA Koji
リジッド、ウォッシュド、アースカラー
いますぐ使える27本
生デニムもしくは一度水を通した濃い色合いの「リジッド」、はき込んだ味わいを楽しむ「ウォッシュド」、夏に向けてルーズ&メロウな雰囲気も醸し出す「アースカラー」。今シーズンはこの3タイプをお薦めしたい。そしてシルエットにおいては「股上がやや深め」「ルーズシルエット」「七分丈」といったキーワードに当てはまるモデルにも注目である。
こだわるべきはシルエット!
ここ数シーズン定番人気となっているのが、糊の効いたリジッドやワンウォッシュされたリンスデニム。デニム本来のインディゴブルーを楽しむと同時に、はき込んでの経年変化も味わうことができるのが魅力。濃い色合いはワーク、ミリタリーテイストの着こなしはもちろん、トップスにボタンダウンシャツやポロシャツを使ったプレッピースタイルとも相性がいい。細身のストレートが基本といえるが、今季はペインターパンツのような、太めのシルエットを持つタイプも人気となりそうだ。
ナチュラルな色落ちを狙う
何年もはき込んだかのような自然な色落ち──ウォッシュドデニムのトレンドは、ハードなクラッシュや意図を感じさせる洗い加工ではなく、古着のデニムとおなじようなナチュラルさにある。濃いインディゴを残した男らしい色味にくわえ、スカイブルーともいえる全体にウォッシュがかかった薄い色も目立っている。こちらもリジッドデニムと同様に、太めのシルエットのものがちらほら。カジュアルなジャケットにTシャツといった、清潔さとリラックス感を両立する着こなしが面白い。
爽やかさを演出する淡色の効果
カーキ、ベージュ、グレー、生成り。初夏から夏にかけて爽やかな印象を作り出してくれるのが淡い色合いのアースカラーだ。上品な色だからといって、着こなしもキレイめでなければ、という制約はない。チノーズや軍パンとおなじようなイメージで考える。すなわち、シャンブレーシャツを合わせたワークテイストの着こなしであり、濃い色のポロシャツを合わせたスポーティなスタイルである。足元はキャンバス地のスニーカーや軽快なモカシンが気分だ。
デニムが映し出すメゾンの創造性
個性を具現する9本
存在感の強さこそ魅力
高いクオリティとデザイン性が融合し、個性を発揮する各メゾンのデニム。シルエットはストレートあり、テーパードあり、スリムあり。生地も生デニムからアースカラーまで多彩な顔ぶれとなっている。ジーンズのオリジナリティを踏襲した一本もあれば、素材やシルエットにおいて革新的な一本もある。いずれもなかなかの存在感を放つデニムがそろっているというわけだ。それぞれのデニムの魅力を解説、気になったモデルはぜひ試していただきたい。