特集|Editors Pick Up! OPENERSエディターズの個人的ウィッシュリスト
特集|Editors Pick Up
OPENERSエディターズの個人的ウィッシュリスト(1)
ブランドから届く新作情報、限定アイテム情報をいち早くキャッチし、また普段はなかなかお目にかかれないような逸品・名品にも多く触れる機会をもつ編集者たちが選ぶ、ギフトにお薦めしたいアイテムとは? ここでOPENERSエディターズひとりひとりが独断と偏見で選んだ、“自分だったらこれが欲しい!”アイテムを公開。マニアックな一品からトレンドの最前線をいく最新アイテムまで、世代もキャラクターもばらばらな8人のウィッシュリストを紹介。ギフト選びのいちアイデアとして、お楽しみください!
OPENERSエディターズ
List 01:ラグジュアリーファッション
なんと、リバーシブル!
クリエイティブディレクターのスチュアート・ヴィヴァースさんにインタビューしたとき、レザーウェアを紹介されてそのクオリティに驚きました。写真の左側のがほしーぃ! ロモで撮影しているから色が緑がかってますが、黒です。で、コレ、なんとリバーシブル。裏面はナイロンでこれまたオサレ! とにかく革がスゴイんです。子羊一頭の革の5パーセントしかないいい部分のみを使い、1着つくるのに何頭もの革をつなぎ合わせた極上のレザーです!(細村剛太郎)
飛行機乗りの勇気をもたらしてくれる時計
飛行機乗りに憧れていた。フランスの作家であり飛行家でもあったサン=テグジュペリが『夜間飛行』でテーマにした、まだ冒険的職業だった時代の“飛行機乗り”にだ。当時、小学生の自分には難しいストーリーだったが、社会人になって彼にゆかりのある時計の存在を知った。ブレゲだ。航空機メーカーでもあった同社の飛行機を彼も愛用していたのだ。社会の枠組みが大きく揺らいだ2011年、いまこそブレゲを身につけ、かの時代の飛行機乗りのような勇気を奮い起こしたい。(山口幸一)
ガチャリと弾倉を回して……
ダンヒルのプロダクトはいつだってユニークだ。このペンも然り。リボルバー、すなわち回転式拳銃から着想を得ており、キャップ部分を引くと軸に弾倉のような溝が! 溝には黒丸、赤丸、中抜きの丸印が刻まれ、キャップを回転してセレクトすればペン先が出てくるというものだ。ホディは、かつてロンドンにあった鉄骨とガラスの建造物、クリスタル・パレスにインスパイアされたデザイン。美しすぎ。持ち重りする感じもまた拳銃っぽくてよろしい。(加瀬友重)
色ちがいでほしくなる!? エルメスのカレ
首に巻くのはもちろん、髪にさらっと結んだり巻いたり、手首やバッグに結んでみたり……とにかくいろいろなアレンジを愉しめそうなエルメスのカレ。今回ご紹介するのは、12月25日まで東京ミッドタウンで期間限定オープンしている「エルメス“Paris mon ami”クリスマスブティック」とHermes.comのみでの扱いとなるスペシャルバージョン。コーディネイトのアクセントになりそう!(中村昭子)
“希望の光”を求めて神戸へ。そして、あたらしい店へ
12月3日、関西地区では大阪店につづいて2店舗めとなる『CHROME HEARTS KOBE/クロムハーツ コウベ』が、大丸百貨店の跡地“BLOCK 30”にオープンした。写真は、オープ ン記念ネックレスで、グルグル巻いてブレスレットとしても使えるのがうれしい。12日に終了したルミナリエの今年のテーマは、「Luci di speranza(希望の光)」。みごと復興した神戸に、明るい光を求めてこれをして旅したい。(梶井 誠)
バラのトゲに隠された、ダイヤモンドへの夢
ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌによるバラのトゲをモチーフにしたディオール ファイン ジュエリー「ボワ ドゥ ローズ」。ダイヤモンドの輝きは女性に特別な魔法をかけるもの。しかし多くはコンサバ、あるいはフェミニンなデザインで、そのロマンティックに過ぎる存在感に気おくれしてしまう。ほどよいアクの強さをもちながら、主張しすぎない控えめでシンプルなデザイン。コンサバにもフェミニンにもなりきれない女性にお薦め。(藤田 繭)
ながきにわたりダンディや王侯に愛される名品
世界最古の理髪店といわれる『トゥルフィット&ヒル』謹製のシェービングクリームとブラシ。本格的なウェットシェービングというとむずかしそうだけれど、コツさえつかめば簡単に濃厚な泡がたつ。ベルガモットにはじまりサンダルウッドとムスクがほのかに残る香りもメンズフレグランスの王道。19世紀以来、変わる必要のなかった「本物」がもたらす満足感ははかりしれない。(鈴木文彦)
昔からの憧れブランド
今年9月、アート、デザイン、建築などさまざまな要素が混ざり合うカルチャースペース「CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex(通称=CNAC)」をオープンし話題となった、コスチューム・ナショナル。「made in Italy」の伝統的なテーラード技術を彷彿させる、オーセンティックでハイクオリティな服をつくりつづけるこのブランドは、昔からの憧れ。このカシミヤ100%のニット帽もさりげなくシルバーのプレートが付けられており、コスチューム・ナショナルらしいシンプルさが魅力のアイテムです。(杉浦 周)
操作性が低そうなところがツボ
キース・リチャーズとミック・ジャガーは、たまたま電車のおなじ車輌に乗っていて、たまたまおなじLPを持っていたのがきっかけで出会ったとか。たいていのひとがポータブルプレイヤーを持ち歩いているいま、そんな出会いはまずないだろう。普段は音楽を聴く場所、時間はできるだけ選びたい派だけど、このケースなら、たまには外で聴くのもいいかな、と思える。曲順を変えず、アルバムをフルで聴き倒したい僕には、操作性が低そうなところも逆に魅力。(大隅祐輔)
特集|Editors Pick Up
OPENERSエディターズの個人的ウィッシュリスト(2)
List 02:カジュアルファッション
つい支払いたくなる財布
あえて説明するのも野暮な感があるが、中身が派手なのよ。ロウナーは1941年創業のレザーグッズ専門メーカー。バーミンガム近郊のウォルサルにある工場にて、ハンドメイドで丹念につくられており、エリザベス女王からのロイヤルワラント(王室御用達)を賜るなど、そのクオリティは折り紙つき。外見はシンプルな黒レザーなのに、開くとカラフル――「え~カワイイ~」って声を期待しちゃうじゃありませんか。見せたいがための支払過ぎにご注意を?(加瀬友重)
カラフル&ビッグなコスチュームジュエリー
2012年春夏のファッションを見ていると、どうにもリラックス感溢れるカラフルなものに惹かれるのですが、アクセサリーも断然そんな気分! しかもフィフティーズ風なビッグサイズのものを潔く着けたい。コスチュームジュエリーブランドのエリクソン ビーモンからも、こんなカラフルなタイプが登場。ほしいな。誰かくれないかな(笑)。(中村昭子)
サポーターは、つねにおしゃれであれ
『ビームスF』2階で見つけたのが、カフリンクスで有名なジュエリーブランド「タテオシアン」のセカンドライン「RT by TATEOSSIAN」のサッカーボールモチーフのカフリンクス。ロバート・タテオシアン氏がデザインするアクセサリーは世界35ヵ国で販売されているそうで、これはまさにカフリンクスのワールドカップ! サッカー好きなら「これはあの国」とすぐわかるカラーリングも◎。ジュビロ磐田サポーターの私には、迷わず白×スカイブルーをプレゼントしてください。(梶井 誠)
一生もののベーシック!
先日DVDで観た、2008年公開の映画『人のセックスを笑うな』の劇中で、主演の松山ケンイチさんが着用しているダッフルコート。その脱力した雰囲気に憧れ、ダッフルコートを探していたところ、腰まわりまですっぽり隠れる長めの着丈、くすんだブルーのチェックに、独特な“脱力感”を漂わせるScyeのコートを発見。まさに理想どおり。流行に左右されない永遠のベーシックは、素材、つくりにこだわったシンプルなデザインを選びたい。(藤田 繭)
タフ、シンプル、疲れない
タンブルドレザーとオイルドヌバックを使った防水サイドゴアブーツ。「デンマークの靴」を意味する「ダンスコ」はデンマークのシンプルではき心地のいいグロッグスをモデルに研究を重ねて、1990年、アメリカ ペンシルバニア州立ち上がったブランド。レストランや医療業界など、立ち仕事の現場で愛されるこのブランドの生み出す靴は、タフで、デザインもシンプル。どこにでもはいていけるし、いつまでも歩き続けたくなるほどに歩きやすい。(鈴木文彦)
フレンチカジュアルの新定番
メゾンキツネのトートバッグ。2001年にパリでスタートしたこのブランドは、ファッションブランドというより、カルチャー集団だ。デザイナーは、日本人であるマサヤ氏。12歳からフランスで生活をしており、フレンチカルチャーの影響がそのデザインには色濃く反映されている。近年のメンズアイテムでは、アメトラの要素を匂わせつつも、フランスならではのかわいらしさ、上品な素材感が漂う。このトートバッグにも、そんな魅力が溢れている。(杉浦 周)
“WANDERING MAN”に憧れて
2009年の春夏シーズン、テーマは“WANDERING MAN”。そのテーマだけでグッときてしまい、以来、よくチェックするようになったノンネイティブ。正直言って全アイテム揃えたいくらいなのだけど、一応プレゼントというわけで、定番っぽいマフラーを選びました。カシミア混ということで肌触りにも期待。ネルシャツでもバッグでもなんでも、頂けるのならよろこんで使います(笑)。そのくらい、ノンネイティブの独特な“ユルい”世界観が好きなのです。(大隅祐輔)
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OPENERSエディターズの個人的ウィッシュリスト(3)
List 03:プロダクツ
ハリケーンのごとき回春剤
最近、悩みがある。物欲が減退している自分に気づいたのだ。旺盛な好奇心と溢れんばかりの物欲を武器に、世のヒト、コト、モノにアンテナを張り、読者に発信するのが編集者の仕事であるからして、老成ゆえか、我が物欲の減退は、職業の危機といっても過言ではない。そんな悶々とした思いを、ハリケーンのごとく吹っ飛ばしてくれたのが、フェラーリ458イタリア。回春効果抜群とはいえ価格は2830万円也! 逆立ちしても手がでない我が身を憂う年の瀬かな……。(山口幸一)
意外に希少なカモフラ柄
10年以上使っているザ・ノース・フェイスの雨具がそろそろ限界。キノコ採りで股が裂けたり、焚き火で穴が開いたりするたびに、リペアシートを貼って何とかごまかしてきたけども……。あたらしく買うならやっぱりノース! ということで、コイツに目が行きました。いわゆるアウターシェルで見ると、アウトドアブランドはおしなべて迷彩柄をラインナップしているが、レインウェアで探すと意外に……てか、ほとんどナイのよ。お値段もかなり抑えめで◎。(加瀬友重)
グレタ・ガルボを彷彿とさせるグラマラスな万年筆
ウェブメディアで働き、ITにどっぷり浸かっている毎日ですが、手紙を書くのが好きです。きれいな便箋に文章をしたためて、封をし、イニシャル入りのシーリングスタンプを捺すという儀式めいているあの一連の動作が、好きなのかも。そんな時の気分をより上げてくれそうなのが、モンブランの万年筆「グレタ ガルボ スペシャルエディション」。何年も買おう買おうと思っていてチャンスを逸しているだけに、きっともらうとすごくうれしい(笑)。(中村昭子)
ヘッドフォンマニアには見逃せない逸品
iPhoneをほとんどiPod状態で使っている身としては、ヘッドホンはいつも気になるアイテム。いい音で聴きたいという欲求は高まるばかり。そんなときに出合ってしまったのが、ダイナミックステレオヘッドホン。「アシダ音響」とイデアインターナショナルのコラボレーションにより実現したヘッドホンで、もともと、視聴覚室で使われていた本格ヘッドホンをパーソナルユーズにリデザイン。なんともレトロな外観だが、とてもよく“鳴る”ヘッドホンです。(梶井 誠)
ひとり占めできるアームチェアが欲しい!
座面が広くて、どんな格好でも座れて、くつろぐのはもちろん、そのまま昼寝してもOKなアームチェア。自分の部屋のコーナーに置いて、ちょっと一息つきたいとき、ゆっくり本を読みたいとき、音楽を聴きたいときの指定席。そんな椅子が欲しい。このボーコンセプトの「Monte」チェアは、どんなポジションでも快適な座り心地で、幅広いファブリックやレザーを選べるのもうれしい。これは実際に座ってみて、惚れました。(梶井 誠)
ロマンティックな演出をお忘れなく!
“If you look for it, I've got a sneaky feeling you'll find that love actually is all around.”──冒頭、ヒュー・グラント演じる主人公・デイヴィッドの語りが印象的な2004年公開の映画『ラブ・アクチュアリー』。クリスマスのロンドンを舞台に描いた、19人の男女のラブストーリーだ。そんなクリスマスにぴったりのストーリーを添えてロマンティックを演出しつつ、ギフトのメインとなるのは超実用的なブルーレイディスク/DVDレコーダー。これなら夢見る気持ちを壊すことなく、確実に役立つ、ハズレなしのアイテムを贈ることができる!(藤田 繭)
男心を熱くする、パーツを組みかえて変形するマウス
パソコンで競技的にゲームをする層をねらって発売されるマウスは、凡百のマウスとはまったく次元がちがう。現代のスーパーカーと20年前の軽自動車くらい決定的な差がある。そんなゲームプレイヤー向けマウスのなかでも、ただならぬ存在感をはなつのがこの「Cybord R.A.T. 7」。マウスに内蔵された小型六角レンチと付属するオプションパーツの選択で、サイズ、手触り、角度、重量を好みに変更できる。これをゲームプレイヤーだけの特権にしておくなんてもったいない!(鈴木文彦)
Eマウント待望のカールツァイスレンズ
2010年6月の発売後、APS-Cという大型センサーをもつミラーレス一眼の代表格となったソニーのEマウントシリーズ。発売当初はレンズのラインナップが不足気味だったが、今年になってマクロレンズ、中望遠から望遠のレンズ、そしてカールツァイスの短焦点レンズ「E 24mm F1.8 ZA SEL24F18Z」が発売された。35mm判換算で36mmと広角ながら、F値が1.8と明るい。そのため暗所での撮影に強く、背景を美しくぼかすことができる。Eマウントカメラ「NEX-5」を使いたおして1年。喉から手が出るほどこのレンズがほしいのです。(杉浦 周)