ETRO|エトロ流、ポケットチーフのアレンジ 2010夏編
ETRO|エトロ
ノータイになる “夏スタイル” の必需アイテム
エトロ流、ポケットチーフのアレンジ2010年夏編
これから本格化するクールビズ・スタイルにぜひくわえたいのが、挿し方ひとつでさまざまなニュアンスが生まれるポケットチーフ。ならば、キーン・エトロのつくるスタイリングから大いに学びたい。
Text by OPENERSPhoto by ETRO
エトロならではのカラフルなポケットチーフを使って飾って遊ぶ夏
2009年9月、鳩山内閣総理大臣がニューヨークの国連気候変動サミットにて、我が国の目標として、温室効果ガス排出量を2020年までに1990年比で25パーセント削減することを表明したことをうけて、昨年までの地球温暖化防止のための国民運動「チーム・マイナス6%」が、よりCO2削減に向けた運動「チャレンジ25キャンペーン」へと生まれ変わった2010年。
ノータイばかりがフィーチャーされるクールビズスタイルだが、ネクタイを外したらくわえたいのが、シルクの色鮮やかなポケットチーフだ。
ここで紹介するエトロのスタイリングを見ても、ポケットチーフのプリントによって、ポケットからのぞかせる部分を端や中央などで使い分けたり、挿し方によって、1枚で何通りにも使えるのが魅力。
ポケットチーフのベーシックな織り方である、もっともポピュラーなスクエア(TVホールド)や三角形をのぞかせるトライアングル、光山に折るスリーピークスなどよりも、夏のスタイルなら開放的な印象を与えるラフなパフドスタイルや、無造作に挿すクラッシュスタイルのアレンジで、意識的にカジュアルダウンを装うのが粋。
エトロ ジャパン
Tel. 03-3406-2655
http://www.etro.com/
クリエイティブディレクタープロフィール
Kean Etro|キーン・エトロ
エトロ社創設者ジンモ・エトロの次男として1964年ミラノ生まれる。ケンブリッジ大学とミラノ大学で中・近世史を学ぶ。その経験から“旅”や“発見”が彼の基本テーマとなり、旺盛な研究心と好奇心に導かれて、現在のクリエイションに結実。アンティーク商の母親同様アンティークアートにも造詣が深く、古今東西のあらゆるジャンルの本のコレクターでもある。84年エトロ社入社後、90年から現在までシーズンカタログのアートディレクターとしてエトロのイメージづくりを統括する。97年3月の秋冬コレクションからウィメンズ&メンズウエアコレクションのクリエイティブディレクターに就任する。その後99年10月春夏コレクションよりウィメンズコレクションは妹であるヴェロニカがディレクターを継承した。今日にいたるまでのキーンのエネルギーと高遠なヴィジョンが、エトロメンズウェアの確立、ひいては「世界中でもっとも売れるブランドのベスト10」に入るほど、エトロを陶冶したといっても過言ではない。現在は兄のヤコポ、弟のイッポリト、妹のヴェロニカと4人で現在のエトロブランドの構築、発展に精励する。