UNITED ARROWS|重松 理が語る、これからの夢と希望
UNITED ARROWS|ユナイテッドアローズ
ユナイテッドアローズ創業25周年スペシャルインタビュー(4)
重松 理が語る、これからの夢と希望
「1976年からビームスにいて、ずっと海外買い付けをしてきて、欧米にかんしてはどこに何があって、どんな生活環境で、どこが優れているかを見つづけてきた」と重松 理氏。「今は、日本にしかにない高い技術を、海外に紹介・表現するような機能をつくりたい」と夢を語る。
Photographs by SUZUKI SimpeiText by KAJII Makoto (OPENERS)
日本人のすばらしさを再確認中
ユナイテッドアローズは以下のような指針をもっている。
私たちは、新しい「日本の生活文化の規範」
(THE STANDARDS OF JAPANESE STYLE)
となる価値観を創造し続ける集団です。
「ビジネスの根幹は変わらず、お客さま第一主義。答えはすべて店頭にある。お客さまがつぎに何を欲しているかをどこよりも早く察知し、私たちが考える“今一番良い衣食住”を提案し導いて、購入いただき満足していただくことが根っこです。これができたら真のリーダーシップがもてる」と重松氏。
その情報のアンテナを尋ねると、「昔は海外情報が主でしたが、なぞっているだけではつぎが見えない。最近は、国内の建築関係や骨董屋、料理人など“ライフタイル賢者”とよく会って情報交換をしています」と言う。
「最近、日本人の精神性、美意識、バランス感覚、価値基準、モラルなどははるかに欧米よりも高いんじゃないかと思います。それをこの企業のなかでどう消化して表現していくかが、今後の課題になるだろうなと思っている」。
日本人はすごいぞと、海外に発信したい
「リカルド・ボフィルと原宿本店の設計をしているとき、こちらが、ここが使いづらいからこうしてくれと言うと、私たちが思う以上にすばらしい答えが返ってきました。自分はそういうクリエイターとの交流をさまざまなところで経験してきましたが、海外の人は、震災後の日本人の精神性の高さに驚いています」と語る。
「日本にはすばらしい文化があって、極めて高い技術があり、そこにあらたな潮流があると思っています。リカルド・ボフィルの例を挙げましたが、最近は日本人と会ったときの方がはるかに繊細で、すごいと感じることが多い。震災後に日本の注目度も上がっているので、日本を正しく外に発信していく店を設けて、なにかをやりたい」。
その場所は銀座を想定し、オリエンタルバザールの“日本いまどき版”が理想だという。「店がきっかけになると思いますが、日本人はすごいぞ! というのを海外に発信したいですね」と、今の夢を教えていただいた。
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