GIORGIO ARMANI|「エキセントリック展」をファッションジャーナリスト生駒芳子氏が解説!
GIORGIO ARMANI|ジョルジオ
アルマーニファッションジャーナリスト生駒芳子氏がその魅力を解説!
ジョルジオ アルマーニ「eccentrico(エキセントリック)展」
アルマーニ / 銀座タワーでは、 このたび5周年を迎えたのを記念して、12月13日(木)まで9Fにて「エキセントリック展」を開催している。ジョルジオ・アルマーニ氏に直接インタビューしたこともあり、そして自ら数々のアート展のキュレーターも つとめるファッションジャーナリストの生駒芳子さんに、展示の魅力を聞いた。
Photographs by JAMANDFIXText by TAKAHASHI Kyoko
「ファッションはファンタジーであることを思い出させてくれました」
アルマーニ / 銀座タワーの9F。いま、ここではジョルジオ アルマーニのブランドスピリッツが集結した「エキセントリック展」が開催。
まるで宇宙にいるかのような神秘的な空間に、1985年から現在までに発表されたプレタポルテおよびプリヴェ コレクションがずらりと並ぶ。
「ジョルジオ・アルマーニ氏本人が厳選したものが見られる、“キュレーテッド by アルマーニ”とい うのが最高の贅たくだと思います。また、いろいろな年代のドレスやアクセサリーが混在して展示されているのに、少しも違和感をもたな い。80年代から時代を経て流れるジョルジオ アルマーニの世界観の一貫性、そして上質なクリエイションは 古びないということが証明された展示だと思いますね」と、エキシビジョンを見て話すファッションジャーナリストの生駒芳子さん。
ジオメトリック柄の配色が美しい2007/2008秋冬、月をテーマ にしたプラスティック素材の白のドレスが印象的な2010年春夏、そして東日本大震災を受けて日本へ捧げた2011/12秋冬のジョルジオ ア ルマーニ プリヴェ クチュール コレクション。宝石ともアートともいえるようなこれらのクリエイションの前では、その素晴らしさについ感嘆の声をあげる。
「ファッションのファンタジーを感じられる、“ファッションの宇宙”にトリップできるというのがこの展示のいちばんの魅力ではないでしょうか。リアルクローズやファストファッションではなかなか実現できないファッションの陶酔感。ファッションの、一瞬にして人を魅了するという本来の力を、この展示会は改めて気づかせてくれました!」
「このエキシビジョンを見る前と後では、生活が変わるかもしれません!」
今回の展示は、「他とは異なることが創造力をかきたたせる」、「規範や慣習と異なるアイデアを抱くことが大切」というジョルジオ・アルマーニ氏の思いを込めて、「エキセントリック」と題された。生駒さんにとって「エキセントリックである」ということはどういうことなのだろうか?
「私はエキセントリックであることが、物事を進化させると思っています。モードでいえば、アンナ・ピアッジやイザベラ・ブロウなど、真のスタイルアイコンは常にエキセントリックでした。もちろん、着ているものだけでなく、生き方や精神性をも含めて。クリエイティブであり開拓的だった彼女たちの生き方は、ファッションを進化させるほどのパワーをもっていたのです」
そして、現代のエキセントリックなミューズといえば? その答えは、レディー・ガガ! じつは、今回の「エキセントリック展」ではジョルジオ アルマーニが彼女の2010年ツアーのために 制作したドレスも展示されており、必見。幾何学的なフォルムに鏡のような仕上げがほどこされており、まさにエキセントリックそのものを表現したような ドレスなのだ。
最後に、この展示をより楽しむためにしておいたほうがいいことを聞くと、「事前準備はいりません。とにかく飛び込んでみて!」という答えをいただいた。
「この『エキセントリック展』は、見る前と後とでは自分の生活が変わるくらいパワーがある展示だと思いま す。展示を体感した後は、美しさって何だろう? ファッションって何だろう? という問いかけが自分のなかでたくさん生まれ、普段感じな いことにふっと気付いたりする。一流メゾンのオートクチュールを、このようにライブで見られる機会などなかなかありません。必ず見た方の財産になりますから、ぜひ足を運んで、アルマーニ宇宙のインスピレーションのシャワーを浴びるように受けてほしいですね!!! 」
eccentrico(エキセントリック)展
会期|~12月13日(木)
開館時間|11:00~20:00(19:30最終入場)
場所|アルマーニ / 銀座タワー 9F 特設会場
東京都中央区銀座5-5-4
入場料|無料
Tel. 03-6274-7000