環境やひとの心に作用する機能をもったテキスタイル

自身のオリジナルブランド「OTTAIPNU（オッタイピイヌ）」をはじめ、「マリメッコ」や「ラプアンカンクリ」「ムーミントリビュートワークス」など、国内外のテキスタイルブランドでデザインを手がけてきた鈴木マサル氏。版の重なりから生まれる鮮やかで奥行きのある色彩や、ユーモア溢れるモチーフとダイナミックな構図で人気を集めている。

今回の「鈴木マサルのテキスタイル　傘とラグとタオルと」では、雨や日差しが強い憂鬱な日でも外に出かけたくなるような傘コレクション「OTTAIPNU Umbrella & Parasol COLLECTION」をはじめ、一枚のアートを飾るように選ぶラグ「Suzuki Masaru × NEXT HOME COLLABORATION DESIGN RUG」、毎日使うことが楽しくなるタオル「OTTAIPNU TWOEL COLLECTION」を展示販売する。

さらに、オーディオ・ビジュアルメーカー「Bang & Olufsen（バング＆オルフセン）」のカジュアルブランド「B&O PLAY」のミュージックシステム「BeoPlay A9」のアップデートを記念して日本限定で発売されたスピーカーカバー「Masaru Suzuki × BeoPlay A9 Limited Edition」やテキスタイル作品も展示される。

「どこかの誰かの生活に寄り添っていけることを」

展覧会に寄せて鈴木マサル氏は、「今回の展覧会では雨傘、日傘、ラグ、タオル、スピーカーカバーなど、日々の生活を取り巻くさまざまなテキスタイルプロダクトを展示し、販売します。それらはどちらかと言えばクールだったりモダンなカッコ良いものではなく、もう少しひとの “気分” とか “気持ち” 、そういう曖昧なところに寄り添って作用するものだと思っています。見たら “わあっ” とか “きゃあっ” とか、使ったら “おおっ” とか “気分がいい” とか、そういう形にならない何か。その “何か” を目指して作られたテキスタイルプロダクトが、どこかの誰かの生活に寄り添っていけることを願っています」と語る。

色や柄が空間を漂い、ひとの心のなかで揺らぎ、使うことで気分が高まる。実用的なだけでなく、環境やひとの心に作用する機能をもったテキスタイルが、用途によって素材や織り、質感がまったく異なる素材で表現されている鈴木マサル氏のテキスタイルを暮らしのなかで楽しみたい。

＜Special Event　鈴木マサル × 飛田正浩（spoken words project）＞
手作業を生かした染めやプリントをほどこした服作りを展開するspoken words projectの飛田正浩氏を迎え、ジャンルや領域を超えてテキスタイルを語るトークセッションを開催。
日程｜5月16日（土）
時間｜14:00～15:30
会場｜ギャラリール・ベイン
東京都港区西麻布3-16-28
定員｜30名（要予約・参加費無料　先着順）
予約電話番号
Tel. 03-3479-3842

展覧会「鈴木マサルのテキスタイル　傘とラグとタオルと」
会場｜ギャラリール・ベイン／ギャラリーMITATE
東京都港区西麻布3-16-28
Tel. 03-3479-3842
会期｜5月12日（火）～5月24日（日）
時間｜11:00～19:00
※初日5月12日（火）は15時～　5月18日（月）休館
入場無料
http://www.le-bain.com

鈴木マサル｜SUZUKI Masaru
テキスタイルデザイナー。多摩美術大学染織デザイン科卒業後、粟辻博デザイン室に勤務。1995年に独立し、2002年有限会社ウンピアット設立。2005年からファブリックブランド「OTTAIPNU」を主催。色鮮やかなハンドプリントによるファブリックを中心に、タオルやバスマット、ハンカチ、傘など、生地本来がもつ魅力にあふれたコレクションを展開。自身のブランド以外にも、2010年よりフィンランドの老舗ブランドであるマリメッコや、ラプアンカンクリ、ムーミントリビュートワークスなど多くのブランドからテキスタイルを発表。このほか、国内外のさまざまなメーカー、ブランドのプロジェクトに参画し、ファニチャー、プロダクト、アパレル、空間など多彩なシーンに向けたテキスタイルデザインを提供している。2010年より東京造形大学造形学部デザイン学科 准教授。
http://masarusuzuki.com
http://ottaipnu.com