FREDERICIA|「ボーエ・モーエンセン生誕100周年」エキシビション
FREDERICIA|フレデリシア
貴重なアーカイブ作品から、代表作、今年復刻したリローンチ家具などが集結
「ボーエ・モーエンセン生誕100周年」エキシビション
デンマークの家具メーカー、フレデリシア ファニチャー社のデザイナーであり、現代の北欧モダンデザインの礎を築いたデザイナー、ボーエ・モーエンセン(BORGE MOGENSEN)の生誕100周年を記念したエキシビション「MOGENSEN 100 YEARS EXHIBITION」が8月18日(月)までアクタス銀座店で開催中だ。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
モーエンセンのデザインの世界に触れよう
本展では、ボーエ・モーエンセン生誕100周年を記念して復刻した「No.1 Sofa」と「Soborg Chair」のお披露目とともに、彼の代表作が一堂に集結。
モーエンセンとフレデリシア ファニチャー社のデザインの歴史やルーツをまとめた本『MOGENSEN 100 YEAR BOOK』とあわせて、彼のデザインが生まれた当時の様子やライフスタイルなどを紐解きながら、現行の家具をはじめ、一部実際に自邸で使用されていた家具など貴重なアーカイブを見ることもできる。
とくに注目したいのは、モーエンセンが横になっているソファ「2213sofa」の現物の展示。自邸で使用されていたもう一つのソファは、デンマークのデザインミュージアムのパーマネントコレクションになっていて、おそらく美術館以外で展示されるのは最初で最後になるであろうといわれている。
BORGE MOGENSEN|ボーエ・モーエンセン
1914年デンマーク北部にある街オルボー生まれ。1934年に家具マイスターの資格を得て、木製家具職人としてのキャリアをスタートさせる。1936年Copenhargen School of Arts and Crafts(コペンハーゲン芸術工芸学校)に入学し、デンマーク近代家具デザインの確立者コーア・クリントに師事。その後、Royal Academy of Fine Arts(王立美術アカデミー)に進学。1942年卒業後まもなく、F.D.B.(デンマーク共同組合連合会)の主任デザイナーに就任し、同時に母校Royal Academy of Fine Artsで、コーア・クリントの助手として勤務。その後、1950年に自身のデザインスタジオを設立。
1955年フレデリシア ファニチャー社との共同活動を開始。1950年Eckersbergs Medaille(エッカベア賞)受賞。1971年フレデリシア ファニチャー社とともに、Furniture Prize(デンマーク家具大賞)を受賞。ロンドン王立アート協会認定により、名誉デザイナー・オブ・インダストリーに指名され、72年、C.F Hansen Medaille(C.F.ハンセン賞)受賞。同年、58歳の若さで逝去。