「DesignerCon 2024」ラスベガスへ行こう! 気になる疑問にすべて答えます | MEDICOM TOY
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2024年9月19日

「DesignerCon 2024」ラスベガスへ行こう! 気になる疑問にすべて答えます | MEDICOM TOY

MEDICOM TOY|メディコム・トイ

「DesignerCon 2024」への来場を考えている人は必読!

ラスベガスにて、2024年11月15日(金)、16日(土)、17日(日)の3日間開催される「DesignerCon 2024」。日本からの行き方、おおまかな料金感、会場の様子など、来場者へのお役立ち情報を、アジア担当窓口を務めるドン・クラッツァ氏に聞いてみました!

Text by SHINNO Kunihiko|Edit by TOMIYAMA Eizaburo

DesignerConって、どんなイベント?

DesignerConは、コレクティブルトイ、カスタムフィギュア、ぬいぐるみ、アパレルなどを一堂に集めて毎年開催されている、世界最大級のアートとデザインのコンベンション!
その始まりは、「アートトイのコレクターを一堂に集めると同時に、ショップオーナーを助けるようなコンベンションをしたい!」という、アートトイ専門ショップ「3DRetro」の店主ベン・ゴレツキー(Ben Goretsky)氏の思いがありました。
最初のコンベンションは2006年、カリフォルニア州パサデナにあるコンベンションセンターのわずか1,100平方フィート(約102平方メートル)の会議室。その後、年々規模が拡大し、2018年からはカリフォルニア州アナハイムで開催することになりました。会場は300,000平方フィート(約27870平方メートル)を超える広さとなり、3日間で700社を超える企業、550組以上のアーティストが参加するコンベンションへと成長したのです。
メディコム・トイは、2018年よりオフィシャルパートナーとして参加。BE@RBRICKはアメリカでも大人気で、会場中央の巨大なブースは大勢の人で常に賑わっています。
DesignerCon 2023の様子
今年から会場をネバダ州ラスベガスに移転する「DesignerCon 2024」は、現地時間の2024年11月15日(金)、16日(土)、17日(日)の3日間で開催。
開催まであと2ヶ月、まだまだ間に合う! ということで、今回はDesignerConのアジア担当窓口を務めるドン・クラッツァ(Don Kratzer)氏に、移転の理由、チケット、ホテルなど、気になるお話をいろいろと聞いてみました。
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Don Kratzer|ドン・クラッツァ
DesignerConアジア担当窓口
日本在住。1970年代前半の日本の特撮ヒーローを愛するソフビ・コレクター。自身もFIG-LABとしてインディーズ系のソフビを製作。DesignerConには2016年から出店をしている。
「トーフ親子」でおなじみDEVILROBOTSとは20年以上前から付き合い。「イヌハリゴン」の照紗氏、「MORRIS」のひなたかほり氏など、日本人アーティストのDesignerCon出店を手伝っているうち、自身のブース「Global Figure Showcase」も拡大。その後、DesignerCon主催のBen氏が日本やアジアのアーティストへの関心が高いこともあり、アジア地区の窓口担当に就任。アジア各国のアーティストの出店を手伝う役割を担っている。
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予算は? 行き方は? 買うならVIPチケットがおすすめ!

Q. 会場がアナハイムからラスベガスに移転した理由は?
A. ビジネスインフラが整っていて、カリフォルニアからも近いから

アナハイムの会場はディズニーランドが近いので、ホテルを探すのが大変でした。また、毎年同じ時期に開催するために、会場のスケジュール調整も大変だったんです。その点、ラスベガスは調整もスムーズで、カリフォルニアからのフライトも近く、アナハイムよりホテルが安いという点があります。そんなビジネス環境の良さから、最近は多くのイベントがラスベガスに移転しています。「DesignerCon」もそのトレンドに乗ったカタチです。
もうひとつ大きいのは、州のTAX。カリフォルニア州はものすごく高いですが、ネバダ州はカジノで儲かっているので法人税や所得税がゼロ。ちなみに、主催者ベンさんのショップもカリフォルニアからラスベガスに移転しています。
Q. 日本からはどのように行けばよいですか?
A. 直行便がないので、ロサンゼルス空港経由がおすすめ

開催される11月は、航空券も比較的安い時期です。ただ、日本からラスベガスまでの直行便はありません。海外旅行に慣れてない人は、アメリカ国内での乗り換えが少し不安かもしれないですね。
おすすめは、ロサンゼルス空港経由。便数が多く、ラスベガスまで一時間かからないフライトで行けます。あとはサンフランシスコか、韓国経由。
ちなみにラスベガスの空港は、ハリー・リード国際空港(Harry Reid International Airport)といいます。2021年まではマッカラン空港と呼ばれていました。
Q. ラスベガスのホテル代は高いですか?
A.    オフィシャルホテルでも、1泊$89から利用できます

DesignerConでは、オフィシャルホテルとして「Plaza Hotel and Casino」と「Circa Resort & Casino」が用意されています。「Plaza Hotel and Casino」は1泊$89から利用できるので、心配しなくても大丈夫。まずはオフィシャルサイトのインフォメーションから各ホテルの予約状況をチェックしてみてください。
ラスベガスはホテルがたくさんあるので、予算に合わせて旅程を考えるのも楽しいと思います。
Q. どれくらいの予算があれば足りますか?
A. 飛行機と宿泊費合わせて35万円程度 + 食費

おおまかな予算ですが、DesignerConに3日間参加するとして、飛行機代・宿泊費合わせて35万円あればたぶん大丈夫だと思います。
食事は、会場の前にフードトラックがいっぱい来ます。アメリカのフードトラックは、コリアンタコスなど日本では珍しいフュージョン料理もたくさんありますよ。また、会場から少し離れたところには中華街がありますし、エスニック料理の有名な店もいっぱいあります。高級料理店からリーズナブルな値段のところまでいろいろ。食べ放題の店も大体30ドル以内です。
あとは、会場でどのくらいアイテムを買うつもりかによりますね。
Q. どんな服装で行けばいいですか?
A. ラスベガスは11月でも暑いですが、軽く羽織るものもあると便利

11月とはいえ、ラスベガスは年間を通して湿度がとても低く、暑いです。紫外線対策も忘れずにしてください。会場内はエアコンが効いているので、軽く羽織るものを用意して行くのもいいかもしれません。
Q. 入場チケットはどれを買えばいいですか?
A. 来場者特典もある「VIP 3-Day Pass」が断然おすすめ

チケットは、オフィシャルサイトで販売中です。金土日の開催で「VIP 3-Day Pass」が99ドル、「Weekend 2-Day Pass」が40ドル、「1-Day Pass」が25ドルです。
購入の際は「VIP 3-Day Pass」が断然おすすめ。というのも金曜日の夜(5pm~9pm)はVIPのみ入場できるVIPナイトで、土曜日もVIPのみ開場1時間前(9am~)から入場できます。
何をいつ販売するかはそれぞれのクリエイターさんが決めますが、例えば日本のPUNK DRUNKERSというストリートブランドは、毎年必ずVIPナイト用に限定Tシャツや限定フィギュアといった特別なアイテムを販売します。さらに「VIP 3-Day Pass」を購入した来場者には特典もあります。昨年はスコット・トールソン(Scott Tolleson)が手がけたDesignerConのマスコット「Vincent」のBE@RBRICKがプレゼントされました。
Q. 支払いでQRコードも使えますか?
A. 現金かクレジットカードで支払うのがいいでしょう

アメリカでは日本のようなスマホ決済は普及していないので、クレジットカードか現金です。一部の出店者は現金のみの取り扱いとなるので、現金が必要になる場合もあります。ちなみに、会場内にはATMも設置されています。手数料が気になる人はデビットカードを持っていくのもいいかもしれません。
Q. 会場内はどのくらい広いのでしょうか?
A. 幕張メッセのワンホールくらいの広さです

幕張メッセのワンホールぐらいあるので、かなり広いです。各ブースサイズも1コマ3m×3mあります。会場中央にあるメディコム・トイのエリアは、いつも大人気で行列ができています。というのも、毎年「DesignerCon」がキュレートするアーティストたちによるBE@RBRICKが発売され、本人たちによるサイン会がおこなわれるから。毎回驚きの顔ぶれなので。誰が出てくるかみんな期待しています。過去にはDunny(Kidrobotが作ったウサギのようなキャラクター)をデザインした、トリスタン・イートン(Tristan Eaton)もいました。
Q .今年のDesignerConテーマは?
A. ずばり「ラスベガス」です!

初めての開催ですので、いろんなアーティストがTシャツやプリントなど、ラスベガスにちなんだアイテムを用意すると思います。また、いまアメリカでピンズがめちゃめちゃ流行っています。特にカラフルな着色を施したエナメルピンズは大人気。アーティスト側もプロダクトミックスで、一点物のフィギュアからピンズのような値段的に買いやすいグッズまで幅広く用意する傾向があります。
Q. ドンさんが注目する参加アーティストは?
A. THE LONDON POLICEというアートデュオです

私が最近ハマっているのは、THE LONDON POLICE(ザ・ロンドンポリス)というアムステルダムに拠点を置くアートデュオです。もともとグラフィティ系のアーティストとして活動していましたが、2年前からDesignerConに参加し始めて、今年はかなり大きなブースを出す予定です。
あとはソフビのエリアがどんどん大きくなってます。日本からはPUNK DRUNKERS、ひなたかほりさん、照紗さん、BLACKPEARLS、CREATURE BAZAAR、サンガッツ本舗、TOUMAさんチーム。あと、あらいきりこさん。彼女は去年TOUMAチームで参加しましたが、今回は自分のブースを出します。今年のデザインフェスタでも大人気なので、アメリカでも爆発してほしいですね。
Q. 日本以外では、どの国が盛り上がっていますか?
A. 台湾が熱いです!

今は特に台湾が熱いですね。マレーシア、シンガポール、香港、もちろんタイも熱い。来年はジャカルタもイベントに参加します。クリエイターもたくさんいますよ。
Q. 当日ドンさんは会場のどのあたりにいますか?
A. 「Global Figure Pavilion」というエリアにいます

私は「Global Figure Pavilion」というエリアにいます。メインブースの「Global Figure Showcase」の周りに、アジアのアーティストが出店します。去年も参加した台湾のMushroom Toys、香港からはAMAZというショップが初めて参加するほか、まだ発表されていないアーティストも登場する予定です。
Q. わからないことがあれば、ドンさんに質問してもいいですか?
A. 事前質問があればメールをください! 忙しくなければ会場でも大丈夫

もちろん! 忙しくなければ大丈夫ですよ。また、事前に質問があれば、私のメールアドレス(don@designercon.com)まで連絡してください。私もラスベガスの会場は初めてなので今後のFAQ用に参考になります。
Q. メインビジュアルは、会場のThe Expo at World Market Centerですか?
A. そうです。イラストはRAGNARが描いています

このイラストレーションを担当しているのは、RAGNAR(Brandon Ragnar Johnson)というアメリカのアーティストです。会場前にいろんなアーティストのキャラクターが描かれていて、真ん中にいるのがDesignerConのマスコット、VINCENT。昨年亡くなったフランク・コジック(Frank Kozik)のSmorkin' Labbitもいます。世界中のインディーズ系クリエイターたちがお待ちしていますので、ぜひ気軽に遊びに来てください!
DesignerCon 2024
会場|The Expo at World Market Center
場所|435 S Grand Central Pkwy Las Vegas, NV 89106
期間|2024年11月15日(金) 、16日(土)、17日(日) ※15日(金)はVIPチケット購入者限定
時間|11月15日(金)17:00 – 21:00  /  16日(土)10:00 – 19:00  ※VIPチケット購入者は9:00より入場可 /  17日(日)10:00 – 17:00
チケット|オンラインにて発売中
※12歳以下のお子様は無料で参加できます。
イベントの詳細は下記ページよりご確認ください。
http://www.designercon.com/
問い合わせ先

メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555

                      
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