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FEATURES
2020年10月9日
amok×MAMESのコラボレーションが『AKASHIC RECORDS』で実現|MEDICOM TOY
MEDICOM TOY|メディコム・トイ
スペシャルなイベントを彩るファッションとアートの融合
2020年10月16日(金)~11月3日(火・祝)、渋谷PARCO1階「POP BY JUN(ポップ バイ ジュン)」にて開催されるメディコム・トイのポップアップイベント『AKASHIC RECORDS(アカシックレコーズ)』。ここでは今春開催された個展『DestinyLand』も記憶に新しいアートユニット「MAMES(マメズ)」と気鋭のファッションブランド「amok(アモク)」のコラボレーションにスポットを当て、両者がいかに共同作業を進めていったかを紐解くべくMAMESのchami氏、amokのデザイナー大嶋祐輝氏にメールインタビュー取材を敢行。お互いの本企画に対する思いをうかがった。
Text by SHINNO Kunihiko|Photographs by YANAOKA Shohei、NAGAO Masashi|Edit by TOMIYAMA Eizaburo
MAMES(マメズ)
東京都生まれ、東京都在住。 白河剣太狼とchamiにより2005年結成。 日本を中心に世界中で活動する芸術家。 絵画や写真、スプレー、水墨画、立体作品など様々な方法で自身の眼に映る世界を表現している。
東京都生まれ、東京都在住。 白河剣太狼とchamiにより2005年結成。 日本を中心に世界中で活動する芸術家。 絵画や写真、スプレー、水墨画、立体作品など様々な方法で自身の眼に映る世界を表現している。
amok(アモク)
デザイナー大嶋祐輝により2015年に設立。2015-16年秋冬シーズンに展示会で初のコレクションを発表。 ブランドのコンセプトは「古き良きものを壊し、新しい技術などを用いて、人間の奥底の感情に響くような洋服をデザイン」。
デザイナー大嶋祐輝により2015年に設立。2015-16年秋冬シーズンに展示会で初のコレクションを発表。 ブランドのコンセプトは「古き良きものを壊し、新しい技術などを用いて、人間の奥底の感情に響くような洋服をデザイン」。
amokの武器は、職人さんと共に常に試行錯誤していること
2014年に自身のブランド『amok(アモク)』をスタートさせた大嶋祐輝氏。まずは、デザイナーを目指したきっかけや、ブランドを立ち上げまでの経緯について語っていただいた。
大嶋 高校時代から洋服が好きで、古着の解体などを行っていました。特に90年代カルチャーには憧れがあり、ざっくりとですがデザイナーになりたいという気持ちがあったんです。
専門学校に進んでからは洋服作りを学ぶ気持ちを高く持ち、様々な事にチャレンジした結果、パタンナーに対する興味が生まれるようになりました。また、幸運にも在学中からパタンナー・アシスタントとして、『MIHARAYASUHIRO』のインターンシップで働ける事になり、卒業前にはアルバイトとして賃金をいただける様にもなりました。当時、年齢も一番年下で、三原さんはもちろん先輩方皆様のご指導もあり、パターンの基礎からアパレル全般について教えていただきました。今でもお世話になっている方が多いです。
『ANREALAGE』に転職後は、チーフ・パタンナーとして東京コレクションやパリコレクション、展覧会、衣装製作など、森永さんのクリエーションの元で多大なる経験をさせていただき、自分の中で自信を持つ事が出来ました。
どちらのブランドもパタンナーとしての経験はもちろん、洋服の仕様や知識、固定概念の捉え方など、現在にすべて繋がっていて自分の原点になっています。そこで培った知識や考え方を、自分なりに生かしてブランドを始めたいという気持ちが強くなり独立に至りました。
専門学校に進んでからは洋服作りを学ぶ気持ちを高く持ち、様々な事にチャレンジした結果、パタンナーに対する興味が生まれるようになりました。また、幸運にも在学中からパタンナー・アシスタントとして、『MIHARAYASUHIRO』のインターンシップで働ける事になり、卒業前にはアルバイトとして賃金をいただける様にもなりました。当時、年齢も一番年下で、三原さんはもちろん先輩方皆様のご指導もあり、パターンの基礎からアパレル全般について教えていただきました。今でもお世話になっている方が多いです。
『ANREALAGE』に転職後は、チーフ・パタンナーとして東京コレクションやパリコレクション、展覧会、衣装製作など、森永さんのクリエーションの元で多大なる経験をさせていただき、自分の中で自信を持つ事が出来ました。
どちらのブランドもパタンナーとしての経験はもちろん、洋服の仕様や知識、固定概念の捉え方など、現在にすべて繋がっていて自分の原点になっています。そこで培った知識や考え方を、自分なりに生かしてブランドを始めたいという気持ちが強くなり独立に至りました。
ブランド名の由来は大嶋氏の好きな言葉「暗黙知(あんもくち)」からだという。経験や勘に基づく知識という意味である。そして、ブランドのコンセプトは「温故知新」。古着の解体・再構築を行う中で、そこに「新しい技術や加工をミックスさせてみたい」という思いが立ち上げの出発点となった。
大嶋 普遍的なディテールや先人の築いてきた技術、デザインを生かしながら壊して再構築していく──既成の道の中では何万通りという服の作り方がありますが、全く視点をかえて服をつくれば無限に服の作り方はあると思っています。昔ながらに受け継がれてきたディテールやアイテムをベースに、新技術やハイテクノロジーを使って、時代を超えていく様な違和感のある洋服作りを目指していきたいんです。
ブランドの武器は、職人さんと毎シーズン試行錯誤しながら新しい事を生み出している点です。ブランド創設期からお願いしているレーザーカット加工屋の大村さんと小島さん、2017Autumn/Winter Collection“BORDERLINE”の時からお願いし始めた刺繍屋の田中さん。彼らには毎シーズン進化した洋服作りをお願いしています。レーザーカットはカット以外にも、ウェルダー加工によるボンディングやマジックテープを使った加工など、多種多様なチャレンジを毎シーズンお願いしています。ブランドの定番となっている立体刺繍に関しては、初めは土台ベース生地が1枚だったのを今では1着に30枚くらいの生地を重ね合わせて刺繍していただいています。そうやって進化を続けながら、刺繍方法も毎シーズン新たに模索していただいてます。そういう意味では、2017 Autumn/Winter Collectionは現在のブランドの土台となっている様に感じますね。
ブランドの武器は、職人さんと毎シーズン試行錯誤しながら新しい事を生み出している点です。ブランド創設期からお願いしているレーザーカット加工屋の大村さんと小島さん、2017Autumn/Winter Collection“BORDERLINE”の時からお願いし始めた刺繍屋の田中さん。彼らには毎シーズン進化した洋服作りをお願いしています。レーザーカットはカット以外にも、ウェルダー加工によるボンディングやマジックテープを使った加工など、多種多様なチャレンジを毎シーズンお願いしています。ブランドの定番となっている立体刺繍に関しては、初めは土台ベース生地が1枚だったのを今では1着に30枚くらいの生地を重ね合わせて刺繍していただいています。そうやって進化を続けながら、刺繍方法も毎シーズン新たに模索していただいてます。そういう意味では、2017 Autumn/Winter Collectionは現在のブランドの土台となっている様に感じますね。
キュレーターの赤司氏がふたりの出会いを演出した
今回のamok×MAMESアパレルラインは、洋服好きでもある赤司氏がファッションの合同展示会『PROJECT TOKYO』で大嶋氏と出会い、MAMESとのコラボレーションを両者に提案したことに始まる。『AKASHIC RECORDS』のキュレーターを務めるメディコム・トイの赤司竜彦代表取締役社長は、両者の出会いについてこう語る。
赤司 amokは昨年『PROJECT TOKYO』というファッションイベントで洋服をお見かけして面白いなと思い、名刺交換をして「今度何かやりましょう」という話をしていました。その後、西武渋谷店でのPOPUP SHOPが決まり、amokとしても新しい展開への興味が湧き上がっているところだったと思います。
MAMESに関しては今春、渋谷パルコ 2Gで『DestinyLand』というエキシビションでご一緒して、「次はアパレルと一緒にやってみたい」というお話でしたので、この二つの点をうまく線に繋げたら面白いものができるかもしれない、という思いから今回のコラボレーションを企画しました。
MAMESに関しては今春、渋谷パルコ 2Gで『DestinyLand』というエキシビションでご一緒して、「次はアパレルと一緒にやってみたい」というお話でしたので、この二つの点をうまく線に繋げたら面白いものができるかもしれない、という思いから今回のコラボレーションを企画しました。
大嶋 メディコム・トイさんは様々なカルチャーの先駆けで、ビジネスとクリエーションのバランスも素晴らしく、いつか一緒にお仕事をしたいと思っていました。
amokが昨年『PROJECT TOKYO』に出展していた際に赤司さんにセットアップをオーダーしていただき、以前もショップでamokの洋服を購入いただいていたとのことでとても嬉しく思い、展示会案内などでご連絡を取らせていただいている中で、今回のコラボのお話をいただきました。コラボ企画の進行もMAMESの世界観とamokの技術やデザイン、提案をしっかりとまとめていただき、とても良いデザインと世界観が生まれたと思っています。
amokが昨年『PROJECT TOKYO』に出展していた際に赤司さんにセットアップをオーダーしていただき、以前もショップでamokの洋服を購入いただいていたとのことでとても嬉しく思い、展示会案内などでご連絡を取らせていただいている中で、今回のコラボのお話をいただきました。コラボ企画の進行もMAMESの世界観とamokの技術やデザイン、提案をしっかりとまとめていただき、とても良いデザインと世界観が生まれたと思っています。
一方、コラボレーション相手となるMAMESは、これまでのamokのコレクションを見て即座に魅了されたという。
chami(MAMES) 服への愛、アイデアが本当に素晴らしいです。「飽くなき探究心、好奇心を持ち、服を愛し服に愛される人」だと思います。打ち合わせの際には歴代コレクションを持ってきていただきました。ものすごい量を並べて、ひとつひとつご丁寧に解説してくださったのが印象的でした。一発でamokだと分かる圧倒的な個性と、服でコミュニケーションが取れるアイデンティティも素晴らしい。ここまでこだわっているからこそ、自分で着ていても「記憶に残る良い服を買ったな」と思えます。
わたしは高校生の頃に西洋ヴィンテージの服や布を集めていた時期があって、各時代のストーリーや世界中の見知らぬ同じセンスを持った人と繋がれたような感覚がすごく好きでした。傷だらけのフランス60'sピアスを窓から差し込む小さな光に当てては、見ず知らずの誰かを空想していました。きっとamokの服も、そんな存在になっていくんじゃないでしょうか。
わたしの考える「アート」のひとつは「飽きないもの」であり、時代を経てなお素晴らしく、味わいが深まるものこそが本物だと思います。amokでも古着の生地を使用した作品があり、「NEWOLD」のコレクションはお気に入りのひとつです。大嶋さん自身とても物腰が柔らかく素敵な方で、パンク精神と表裏一体の「確固たる信念を持った情熱の人」というイメージです。
わたしは高校生の頃に西洋ヴィンテージの服や布を集めていた時期があって、各時代のストーリーや世界中の見知らぬ同じセンスを持った人と繋がれたような感覚がすごく好きでした。傷だらけのフランス60'sピアスを窓から差し込む小さな光に当てては、見ず知らずの誰かを空想していました。きっとamokの服も、そんな存在になっていくんじゃないでしょうか。
わたしの考える「アート」のひとつは「飽きないもの」であり、時代を経てなお素晴らしく、味わいが深まるものこそが本物だと思います。amokでも古着の生地を使用した作品があり、「NEWOLD」のコレクションはお気に入りのひとつです。大嶋さん自身とても物腰が柔らかく素敵な方で、パンク精神と表裏一体の「確固たる信念を持った情熱の人」というイメージです。
大嶋氏もまた、MAMESの生み出す独創的な世界観に共感したという。
大嶋 単純に一緒にものを作れる事にワクワクしました。特に、MAMESの描くステンシル画が好きで、「ART or TRASH」の世界観も含めて取り込まれる印象があり、amokの持つ「温故知新」とも良い化学反応が生まれると思っていました。直接打ち合わせしてもお互いに引き付け合う事が多く、楽しくクリエーションをする事が出来て、とても満足しています。
また、個人的にAnne Valerie Dupond(アン・ヴァレリー・デュポン)が昔から大好きで、MAMESとコラボした『BUTTON』には衝撃を受けました。
また、個人的にAnne Valerie Dupond(アン・ヴァレリー・デュポン)が昔から大好きで、MAMESとコラボした『BUTTON』には衝撃を受けました。
そう大嶋氏も語るように、今春2Gにて開催されたMAMESの個展『DestinyLand』では、フランスのテキスタイル彫刻家、アン・ヴァレリー・デュポンがMAMESの代表作『BUTTON』を再構築したことも大きな話題を集めた。
本気で何度もぶつかり合いながら生まれた
chami amokとMAMESではアウトプットの方法は違えど、根幹部分で共鳴していることを制作中に何度も感じました。お互いどんどん新しいアイデアを持って、本気で何度もぶつかり合いました。アイデンティティを尊重しながら、本音で良いものを作り上げるということが自然に出来たので信頼関係を築けた気がします。
今回の製作期間は、まさに新型コロナ拡大直前から緊急事態宣言、そして現在に繋がっています。
テーマは「今だからこそ欲しい服」。
どんな状況になったとしても「希望」に溢れる服。頭に描いた事は何でも出来ると思えると「勇気」が出る。この服を着たらどんな「逆境」も乗り越えられる。そんな服が欲しい。そこで私からは、MAMESの「ART or TRASH」というコンセプトを生かしたいと伝えました。
例えば、何度も着て裾が破れたほうがより楽しいとか。ジャカードがほつれた方が良い味が出るとか。状態を気にせず味になる。ずっと長く着られる服。「ARTなのか?」「TRASHなのか?」というくらいに着倒した方が最高になるもの。大嶋さんには難しい難題を汲み取って、素晴らしい形にデザインを落とし込んでいただきました。作品は「人」から成るものだから、大嶋さんだから出来ること。大嶋さんだから気付くこと。そういう積み重ねがamokなんだろうなと。「世界にないものを作るって最高だな」と、改めて幸せを感じる日々でした。
今回の製作期間は、まさに新型コロナ拡大直前から緊急事態宣言、そして現在に繋がっています。
テーマは「今だからこそ欲しい服」。
どんな状況になったとしても「希望」に溢れる服。頭に描いた事は何でも出来ると思えると「勇気」が出る。この服を着たらどんな「逆境」も乗り越えられる。そんな服が欲しい。そこで私からは、MAMESの「ART or TRASH」というコンセプトを生かしたいと伝えました。
例えば、何度も着て裾が破れたほうがより楽しいとか。ジャカードがほつれた方が良い味が出るとか。状態を気にせず味になる。ずっと長く着られる服。「ARTなのか?」「TRASHなのか?」というくらいに着倒した方が最高になるもの。大嶋さんには難しい難題を汲み取って、素晴らしい形にデザインを落とし込んでいただきました。作品は「人」から成るものだから、大嶋さんだから出来ること。大嶋さんだから気付くこと。そういう積み重ねがamokなんだろうなと。「世界にないものを作るって最高だな」と、改めて幸せを感じる日々でした。
MAMESを理解するための「ART or TRASH」とは?
ここまでの話でも何度か出てきているように、MAMESを語るうえで、彼らの記憶から紡ぎ出された「ART or TRASH」というコンセプトはきわめて重要なひとつである。
chami 基本的にMAMES作品の世界観は、わたしの目を通して見えるものです。「空想や現実」、そして「夢や悪夢」。蝿は宝石の眼をしているし、ゴミはお城に見えます。ユーモラスで少し怖い人形は動き出して、迎えてくれます。大嶋さんにお話しして面食らわないか心配でしたが、わたしの話に深く頷いたり、時に笑いながらいろいろ表現方法を考えてくれました。
話している中でやはり、「ART or TRASH」というMAMESのアイデンティティにたどり着きました。「温故知新」を掲げ、『NEWOLD』を経たamokと、このイメージをさらに膨らませたいと思いました。
自分が育ったところは東京の少し治安が悪いところ。そこで拾った色々なゴミで何かを作っては思いを巡らせていました。落ちている服に絵を描いたり、スプレーをかけてファッションショーをしたり、ボロ布で人形を作って映画を撮影したり、ホラーハウスを作ったり。わたしのフィルターを通した世界では穴だらけの未完成なものでさえ、すべてが未来への希望に溢れ完璧に素晴らしく楽しいものとして広がっていたんです。そして、たまに汚れた紙に招待状を書いていました。「新作があるので来てください」って。まあ、誰も来ないんですけど(笑)。
そんなことを幼少期から変わらずやっているわたしは、最近新しくMAMESの封筒を作ったので赤司さんへ送りました。不思議な世界への招待状のつもりで。すると「chamiさん、これタグにしたら?」と提案をいただきました。そのとき全部が繋がったんです。招待状のついた服。「ART or TRASH」というコレクション。「夢(もしくは悪夢)に奇跡が起きて現実になる」こと。それが今回のキーワードでありコンセプトなのだと。
話している中でやはり、「ART or TRASH」というMAMESのアイデンティティにたどり着きました。「温故知新」を掲げ、『NEWOLD』を経たamokと、このイメージをさらに膨らませたいと思いました。
自分が育ったところは東京の少し治安が悪いところ。そこで拾った色々なゴミで何かを作っては思いを巡らせていました。落ちている服に絵を描いたり、スプレーをかけてファッションショーをしたり、ボロ布で人形を作って映画を撮影したり、ホラーハウスを作ったり。わたしのフィルターを通した世界では穴だらけの未完成なものでさえ、すべてが未来への希望に溢れ完璧に素晴らしく楽しいものとして広がっていたんです。そして、たまに汚れた紙に招待状を書いていました。「新作があるので来てください」って。まあ、誰も来ないんですけど(笑)。
そんなことを幼少期から変わらずやっているわたしは、最近新しくMAMESの封筒を作ったので赤司さんへ送りました。不思議な世界への招待状のつもりで。すると「chamiさん、これタグにしたら?」と提案をいただきました。そのとき全部が繋がったんです。招待状のついた服。「ART or TRASH」というコレクション。「夢(もしくは悪夢)に奇跡が起きて現実になる」こと。それが今回のキーワードでありコンセプトなのだと。
ここで、今回制作されたamok×MAMESのアパレルライン(TEE、KNIT、SWEATSHIRTS、SHIRTS、JACKET、MASK)のデザインコンセプトについて大嶋氏に解説していただいた。
大嶋 MAMES、赤司さんと一つ一つ丁寧にコンセプトを読み取り、amokの手法と掛け合わせていけたので、どのアイテムもとても満足しています。
中でも刺繍シリーズの『DESTINY LAND』と『FLYGEM』の2種類はコンセプトもしっかりと抑えながら立体刺繍という弊社の刺繍屋さんでしか表現出来ない手法なので特別な一着になります。
中でも刺繍シリーズの『DESTINY LAND』と『FLYGEM』の2種類はコンセプトもしっかりと抑えながら立体刺繍という弊社の刺繍屋さんでしか表現出来ない手法なので特別な一着になります。
【Method 1】
3D EMBROIDERY HOODED SWEATSHIRTS ブラック / ベージュ
サイズ|S/M/L
価格|各3万6000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|各3万6000円(税別)
大嶋 MAMESの作品の『DESTINY LAND』からインスピレーションを経て生まれました。空き缶、タバコで作られているお城を、様々なポップな空き缶とタバコで組み立てたカラフルなDESTINY LANDです。手法はamok特有の立体刺繍という技法で30枚以上の生地を土台に配置して、ズレない様に刺繍糸で止めつける事で立体感のあるモチーフを完成させました。
【Method 2】
3D EMBROIDERY SHIRTS ベージュ / ブラック
サイズ|S/M/L
価格|各3万2000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|各3万2000円(税別)
大嶋 MAMESの作品の『FLYGEM』からインスピレーションを経て作成しました。ボディ土台にレーザーカットしたFLYGEMのモチーフをハート柄に敷き詰め、花柄刺繍で留め付ける事で、遠くから見ると綺麗な柄の刺繍ですが、近くで見ると大量のFLYGEMが立体刺繍によって下に埋め込まれているというモチーフを完成させました。
【Method 3】
FLYGEM DAMAGE JACQUARD JACKET ブラック
サイズ|S/M/L
価格|5万8000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|5万8000円(税別)
大嶋 こちらもMAMES作品の『FLYGEM』からインスピレーションを経て作成しました。FLYGEMは元々目の部分がダイヤモチーフなので、目と羽根の部分を飛ばしてジャガードという経糸を抜いて緯糸だけを残す手法を用いて、羽ばたく希望の様に強調をさせてオリジナルジャガードを作成しました。
【Method 4】
VELCRO JACKET ブラック / ベージュ
サイズ|S/M/L
価格|各6万3000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|各6万3000円(税別)
大嶋 補強の為のステッチ部分にレーザーカットで穴を開け、裏側をテープで補強してステッチに見立てた、固定概念を崩したジャケットになります。胸ポケットはマジックテープで取り外し可能で、外すと『FLYGEM』モチーフが現れる仕様になります。
後身頃部分はamokとMAMESのロゴモチーフを配したマジックテープをボディに貼り付けています。その上から、3つのMAMESモチーフを付け替えることもできる遊べるデザインです。
後身頃部分はamokとMAMESのロゴモチーフを配したマジックテープをボディに貼り付けています。その上から、3つのMAMESモチーフを付け替えることもできる遊べるデザインです。
【Method 5】
3D VARIOUS MOTIF KNIT レッド / ブラック
サイズ|M/L
価格|各6万2000円(税別)
サイズ|M/L
価格|各6万2000円(税別)
大嶋 MAMES作品の『FLYGEM』、『DESTINY LAND』、『LONELY GIRL』、『HEART』 という4種類のモチーフを総柄で表現したニットになります。
アップリケは一枚ずつ手編みで作成され、手付けされたスペシャルな一着になります。
アップリケは一枚ずつ手編みで作成され、手付けされたスペシャルな一着になります。
全部に意味があり、こだわったものしかない
chami 丈感や着た感じのシルエットは誰もが美しくなるようにと相当こだわりました。双方からの意見をまとめて、amok(大嶋さん)がベストなものを生み出すというスタイルで進めました。着心地や生地の柔らかさ、絶妙な色あいのさじ加減など、細部ひとつひとつ最後の最後まで綿密に打ち合わせしました。
遠くから見ると綺麗な柄の刺繍が、近くで見ると大量のハエが立体刺繍により下に埋め込まれているというアイデアは大嶋さんの発案です。MAMESのアイコンが宝石の眼を持つ蠅『FLYGEM』なので、双方の世界観が合致すると思いチョイスしました。
サンプルで届いた、『FLY GEM』のジャガードがすでに生地感も良く素晴らしかったのですが、大嶋さんから「最終的には更に生地が柔らかくなります」とうかがい、どこまでも妥協しないクリエイティビティにグッときました。Tシャツもオーガンジー素材にグラフィックを重ね合わせることで「ART or TRASH」を表現しています。美しい夢のメリーゴーラウンドに重なるように、荒廃した現実のメリーゴーラウンド。これは打ち合わせのときに生まれたアイデアで、まさに今作の世界観になると確信しました。全部に意味があり、こだわったものしかないです。
遠くから見ると綺麗な柄の刺繍が、近くで見ると大量のハエが立体刺繍により下に埋め込まれているというアイデアは大嶋さんの発案です。MAMESのアイコンが宝石の眼を持つ蠅『FLYGEM』なので、双方の世界観が合致すると思いチョイスしました。
サンプルで届いた、『FLY GEM』のジャガードがすでに生地感も良く素晴らしかったのですが、大嶋さんから「最終的には更に生地が柔らかくなります」とうかがい、どこまでも妥協しないクリエイティビティにグッときました。Tシャツもオーガンジー素材にグラフィックを重ね合わせることで「ART or TRASH」を表現しています。美しい夢のメリーゴーラウンドに重なるように、荒廃した現実のメリーゴーラウンド。これは打ち合わせのときに生まれたアイデアで、まさに今作の世界観になると確信しました。全部に意味があり、こだわったものしかないです。
前回のインタビュー(日仏の奇才による予想外のコラボレーションが実現)で、「アンとの出会いは、MAMESが追及する芸術にとってひとつのターニングポイント」と語っていたMAMES。今回も「出会い」が、大きな刺激となったようだ。
chami 新たな作り手との出会いはいつも刺激的です。自分の知らない世界をあらゆる方法で見せてくれます。amokとの出会いにより、自分の表現したい世界への可能性がまた広がりました。
大嶋さんの提案する手法は素晴らしいもので、当たり前を壊して再構築するのが芸術のひとつであることを思い出しました。例えば、マジックテープを素材に使ったアイテム。こちらは凸と凹で構成されているため、下地のモチーフの上に重ねていくつかのモチーフを貼ることができます。自分で好みの場所をアレンジして、同じ洋服でも全く違う洋服のように何度でも新しい気持ちで着られるというもの。アイデアとモチーフ、素材次第で様々な表現が出来るという事を製作しながら実感できました。
大嶋さんの提案する手法は素晴らしいもので、当たり前を壊して再構築するのが芸術のひとつであることを思い出しました。例えば、マジックテープを素材に使ったアイテム。こちらは凸と凹で構成されているため、下地のモチーフの上に重ねていくつかのモチーフを貼ることができます。自分で好みの場所をアレンジして、同じ洋服でも全く違う洋服のように何度でも新しい気持ちで着られるというもの。アイデアとモチーフ、素材次第で様々な表現が出来るという事を製作しながら実感できました。
世界中のアートが一堂に会し、新たな記録に刻まれる
非常に直感的かつ感覚的なキュレーションにより、未来の可能性を提示する『AKASHIC RECORDS』。参加アーティスト自身ワクワクする画期的なイベントになることは間違いないだろう。
Chami 赤司さんには本当にたくさん相談に乗っていただきました。自分の世界観をどうamokの手法でアウトプットしていくかの助言をいただいたり、一緒に考えて作り上げたものばかりです。
『AKASHIC RECORDS』にはamokとのコラボレーション以外にMAMESの新作原画も準備しています。赤司さんから「皆さんの作品すごいんだよ」と聞くたび、ワクワクしていました。世界中のアートが一堂に会し、新たな記録に刻まれる。このイベントに参加できてとても光栄です。『AKASHIC RECORDS』のひとつとして世界にまだないものが刻まれたら嬉しいです。
『AKASHIC RECORDS』にはamokとのコラボレーション以外にMAMESの新作原画も準備しています。赤司さんから「皆さんの作品すごいんだよ」と聞くたび、ワクワクしていました。世界中のアートが一堂に会し、新たな記録に刻まれる。このイベントに参加できてとても光栄です。『AKASHIC RECORDS』のひとつとして世界にまだないものが刻まれたら嬉しいです。
2020年に世界を急襲したコロナ禍により大きな影響を受けているファッション界。今回の『AKASHIC RECORDS』での試みが新たな光明となることに期待したい。
大嶋 今までの日常が普通では無くなっている中、コロナ自体はネガティブなニュースですが、何か新しいものが生まれるタイミングってこういうときなんじゃないかと思うところもあります。
ファッションには良い意味でも悪い意味でも変わらない歴史があり、ブランドのコンセプト同様に固定概念から逸脱して変化へのチャレンジを行い、良い方向に変わるきっかけになればいいなと思います。洋服の作り方や手法などは継続して探究していき、発表の方法なども、先人が築いてきたファッションショーに敬意を払いながら、新しい見せ方と洋服の概念自体も模索していきたい。歴史を更新していくようなブランドを目指していきたいです。
ファッションには良い意味でも悪い意味でも変わらない歴史があり、ブランドのコンセプト同様に固定概念から逸脱して変化へのチャレンジを行い、良い方向に変わるきっかけになればいいなと思います。洋服の作り方や手法などは継続して探究していき、発表の方法なども、先人が築いてきたファッションショーに敬意を払いながら、新しい見せ方と洋服の概念自体も模索していきたい。歴史を更新していくようなブランドを目指していきたいです。
VELCRO TEE ホワイト / ブラック
サイズ|S/M/L
価格|各1万4000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|各1万4000円(税別)
MESSAGE TEE ホワイト / ブラック
サイズ|S/M/L
価格|各1万4000円(税別)
サイズ|S/M/L
価格|各1万4000円(税別)
ART OR TRASH KNIT ブラック / ブルー
サイズ|M/L
価格|各2万8000円(税別)
サイズ|M/L
価格|各2万8000円(税別)
DOLL PARTTERN JACKET ブラック
サイズ|S/M/L
価格|7万6000円(税別)
※amok × MAMESコレクションは全16型を販売
サイズ|S/M/L
価格|7万6000円(税別)
※amok × MAMESコレクションは全16型を販売
AKASHIC RECORDS
主催|株式会社スタイル ヴォイス
協力|株式会社ジュン
会場|POP BY JUN(ポップ バイ ジュン)[渋谷PARCO 1階]
会期|2020年10月16日(金)~2020年11月3日(火・祝) ※会期中無休
営業時間|11:00~21:00 ※10月16日(金)のみ17:00から
入場料|無料
主催|株式会社スタイル ヴォイス
協力|株式会社ジュン
会場|POP BY JUN(ポップ バイ ジュン)[渋谷PARCO 1階]
会期|2020年10月16日(金)~2020年11月3日(火・祝) ※会期中無休
営業時間|11:00~21:00 ※10月16日(金)のみ17:00から
入場料|無料
※会期中、店頭での混乱・トラブル防止のため、WEB 上にて抽選を行い、入店制限を行わせていただく日程がございます。
問い合わせ先
メディコム・トイ ユーザーサポート
Tel.03-3460-7555