FOR STOCKISTS | あたらしいかたちのインテリア・デザイン展示会
9月5日から3日間、東京・原宿にあるplayoutgalleryにおいて、合同展示会「FOR STOCKISTS」が開催された。
これは国内インテリア・デザインのメーカー、 ショップ17社が参加した業者向けの展示会。
期間中は台風上陸という悪天候に見舞われながらも、多くの来場者で会場内は熱気に包まれた。
文=Baumas Finkelstein写真=Jamandfix
やがてひとつのカルチャーへ、FOR STOCKISTS――
2006年9月に東京・代官山Hillside Westにて、小さな産声をあげた「FOR STOCKISTS」。
おなじ価値観を共有できる顧客に向けて発信したこの展示会は大きな反響をよび、2回めとなる今回、参加企業・ショップは前回の倍となった。
AKIKO SUSO(帽子)、CHIGO(子供服)、Collex / everyday by collex(インテリア)、COWBOOKS(雑貨)、dieci(インテリア)、FLAVOR(ペットグッズ)、F-style(プロダクト)、graf(インテリア)、Gel Chop (プロダクト)、Peloqoon(人形)、LANDSCAPE PRODUCTS(インテリア)、New territory(インテリア)、PAPIER LABO.(活版印刷)、SOURCE(ジュエリー)、Torso/TEMBEA(バッグ)、UTRECHT(書籍)、VIVO ,VA(雑貨・書籍)、YARD(植物)、YEN WERE(陶器)
名を連ねるこれらの参加者から、バラエティに富んだ内容が想像できるのではないだろうか。
個々のよさを挙げればきりがないが、「FOR STOCKISTS」において特筆すべき点は、なんといっても会場内の雰囲気のよさであろう。
参加企業と来場者がともに楽しんでいる様子から、モノのよさが人から人へ伝わり、またモノを通して人と人が繋がっていくことを、目の当たりにした3日間でもあった。
「ここに来れば<今>がわかる」という声を会場内でたびたび耳にした。
これは「FOR STOCKISTS」への大きな賛辞であり、今後の発展に胸を膨らませている証拠でもある。
「FOR STOCKISTS」はこれからどうなっていくのか。
この小さな潮流が脈々と、やがてひとつの文化になることを、ただただ願うばかりである。
10年後が楽しみだ、そう思える展示会はなかなかないだろう。