「ジェイク ダイソン ライト」が描き出すライトテクノロジーの過去・現在・未来|Dyson
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「ジェイク ダイソン ライト」の新製品「Ariel™ペンダントライト」発表
ダイソンが描き出すライトテクノロジーの過去・現在・未来
「Dyson表参道」の店内では、製品にスポットを当てるLEDライトに、ジェームズ・ダイソン氏の長男、ジェイク・ダイソン氏が率いる「Jake Dyson Light(ジェイク ダイソン ライト)」の新製品の「Ariel™(アリエル)ペンダントライト」が使われている。今後の日本での本格展開も見すえて、来日したジェイク・ダイソン氏がライトテクノロジーについて語った。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
LEDライトの寿命の天敵は“熱”だった
「ジェイク ダイソン ライト」は、2004年にロンドン南西部に小規模のワークショップを設立し、ジェイク・ダイソン氏とふたりのエンジニアでスタート。LEDテクノロジーを研究していくなかで、「熱がLEDを劣化させる。低い温度を保てば、LEDは一生もつはず」と確信。いかにLEDの熱を逃がすか、研究開発をスタートさせた。
「LEDは半導体チップであかりを生成しますが、同時に大量の熱を発生させます。その熱により時間とともにチップが劣化し、明るさと色が失われていきます」とジェイク氏。そこで彼は、人工衛星の冷却システムに用いられる技術に着目。LED用の“ヒートパイプテクノロジー”を開発した。
「私はどうしてもファン付きの照明はつくりたくありませんでした。そこで優れた冷却性をもつヒートパイプテクノロジーに注目しました。LEDチップの素子によって発生される熱を放散することで、明るさ、色、エネルギー効率を均一に保つシステムで、この機能は1日12時間使用しても37年以上の耐用を踏まえてつくられています」と語る。
過熱という問題解決から生まれた傑作ライト
ヒートパイプテクノロジーは、先に発売された「CSYS™タスクライト」で採用されている。LEDの素子で発生する熱をアルミニウム製のヒートシンクへと輸送させる機能を備える。
一般的なLED照明だと、LEDが120~140度の熱を放出するところを、「CSYS™」は直径6mmの長いヒートパイプがLEDを冷却して55度という低温で安定させ、約78万時間という長寿命が実現された。
6本のヒートパイプで、10万時間の使用が可能な新製品
今回発表された「Ariel™」についてジェイク氏は、「アリエルという名前は、1960年代の英国の人工衛星に由来します。アリエルは6本のヒートパイプで、LEDの温度を47度に保ち、約10万時間の使用が可能な吊り下げ型ダウンライトで、最新のLED技術により均一な光を照射します。オフィスデスクや会議室のテーブル、アイランドキッチンなどの作業空間に適しています」と説明。
また、ヒートパイプテクノロジーによる冷却で、「電気代が約8パーセント削減できます」とジェイク氏。「Ariel™」シリーズでは、間接的に天井へ光を照射するアップライトタイプもラインナップする。
パフォーマンスでデザインが決まる
「ジェイク ダイソン ライト」が、ジェイク氏の父、ジェームズ・ダイソン氏が創設したダイソンブランドの傘下に入ったことについて、「私たちにはたゆまぬ研究開発と、“40年後にも美しいデザイン”という共通点があります。これからもパフォーマンスでデザインが決まることを念頭に、次世代のテクノロジーを追究していきます」と語った。
Dyson表参道
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