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2014年12月11日
祿 ROKU|九谷焼の新進女性作家、山下紫布『彩りの雛』作品展開催
祿 ROKU
九谷焼の新進女性作家が創作する、色鮮やかな雛人形
山下紫布『彩りの雛』作品展開催
日本の伝統美を世界へ、そして未来へ──人間国宝から若手作家まで、今後の日本文化を担う可能性を大きく秘めた作品を紹介する伝統工芸セレクトショップ「祿ROKU」にて、2月8日(金)から2月17日(日)まで、九谷焼の絵付け師、山下紫布さんの『彩りの雛』作品展が開催される。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
「九谷五彩」にくわえるあたらしい色、自由な形。春を愛でる雛人形
若手女性作家として注目され、伝統的な技法に今を生きる彼女の感性がくわわった、あたらしい美の形を創り上げる現在32歳の山下紫布さん。
色鮮やかな作品の数々について、「金沢の伝統工芸である九谷焼の特徴といえば絵付けで、通常は“九谷五彩”と呼ばれる赤、黄、緑、紫、紺青を用いますが、さらに色を増やし10色以上を使い絵柄を描いていきます」と山下さん。
また、伝統的な九谷焼ではあまり使用しない黒を入れることで、ほかの色がより引き立つように見せる色使いが、彼女の魅力のひとつとなっている。今回の作品展では、春の節句を祝う雛人形を中心に、コーヒーカップや皿なども展示される。
山下紫布|YAMASHITA Shinobu
1981年石川県金沢市生まれ。
2001年金城大学短期大学部美術学科陶芸コース卒業。
2008年石川県立九谷焼技術者自立支援工房入室。
石川の現代工芸展現代工芸石川会理事長賞受賞。
2011年東京に移転し独立。個展、グループ展、イケヤン巡回展参加。