Design
2014年12月24日
Barber Osgerby｜バーバー・オズガビーが記念硬貨をデザイン
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ロンドン地下鉄開通150周年
バーバー・オズガビーが記念硬貨をデザイン
2012年ロンドンオリンピックの聖火トーチを手がけたイギリスの人気デザイン・デュオ「バーバー・オズガビー」が、世界で最も古い地下鉄と言われるロンドン地下鉄の開通150周年を記念し、2ポンド硬貨をデザインした。
Text by Winsome Li （OPENERS）
かつてのヴィクトリア線が、コイン上で運行再開！
今回の記念硬貨「地下鉄2ポンド」は二重の円形で構成され、内側は白銅、外側はニッケル黄銅のバイカラー。表面は従来通りエリザベス女王のポートレートで、今回バーバー・オズガビーがデザインしたのは裏側のグラフィックだ。
デザインのモチーフは、1967年当時のヴィクトリア線。ミニマムな美しさを持ちながら、ロンドンの地下鉄の象徴的な存在として市民から親しまれてきた列車だ。暗いトンネルから現れる列車がグラフィカルに描かれ、過去から現代への時を経て変遷してきたロンドンの地下鉄の長い歴史が表現されている。トンネルから出てくる列車という構図はこれまでもロンドンの地下鉄でたびたびモチーフにされており、市民にとっておなじみでもあるという。
デザイン スケッチの1 courtesy of Barber Osgerby studio
デザイン スケッチの2 courtesy of Barber Osgerby studio
また、素材の異なるコインの内側と外側を貫くように描かれた線路が、列車が走行しているかのような躍動感を演出。側面には、地下鉄の路線図で用いられる線路が刻印され、そのなかにバーバー・オズガビーのシグネチャーとしてイニシャルの“B”と“O”が隠れている。
今をときめく気鋭デザイナーによってコイン上に表現された、1863年から続くイギリスの地下鉄。その2ポンド硬貨は、2013年からイギリス国内で流通予定だ。