Design
2014年12月24日
kokokashiko.jp|「いのる」がテーマの情報とショッピングサイト「ここかしこ」オープン
kokokashiko.jp|ここかしこ
神仏具、縁起物など和なデザインのプロダクト
「いのり」がテーマのショッピングサイト?
日本独特の神様、仏さま、ご先祖さまを、おおらかに畏れ敬う習慣は、とても美しいもの。
祈りにまつわるトピックを紹介し、その周辺にあるプロダクトを販売する一風変わったサイト「ここかしこ」がオープンした。
伝統工芸や地場産業の周辺で事業展開するスタイルY2、丸若屋、東京キッチュ、360°、ウェブ企画やコンテンツ開発を専門とするクスールの5社が企画・運営に携わっている。
Text by KAJII Makoto (OPENERS)
雲棚から愛犬のための骨壷まで
「誰にも共通する非常にプリミティブな願いの周辺にある、明るいクリエイティブの種が、世の中をきっともっとシアワセにするのではないだろうか」――そんな仮説から、「いのりのキッカケ」となるモノを、その“カタチ”の側面から追いかけてみようという試みが「ここかしこ」だ。
企画・運営チームは、「モノ作りにかかわる者として、たずさわったモノがひとを元気づけ、笑わせ、ほっこりさせ、慰め癒すことができたなら、それは大きな幸せです。『生きてゆく』のなかにある、たくさんの喜びも、つらい別れの悲しみも、カタチに心がともなう、カタチに救われる、そんなことを考えながら、オリジナル商品の企画販売と、関連情報の発信をおこなっています」と語る。
お札の正しい祀り方は、「高めの位置。日の光がたっぷり入るところ。寝かさず立てかける。大事なのは感謝の気持ち」。ちゃんとした神棚は難しいというひとに最適なのが、神社やお寺の彫刻を専門とする「井波彫刻」大野勝人氏作の「雲棚」。ペーパーなどの磨くための道具は一切使わず、ケヤキをすべてノミのタッチだけで仕上げた逸品で、家やオフィスの壁に、おごそかな雲のたなびきを飾ることができる。
「雲棚」1万6800円
「雲棚」1万6800円
新年にピッタリなイメージの鏡餅の形のぐいのみ「ぐいのみ鏡餅」は、料理好きが高じて器づくりまでもはじめてしまったという作家による作品。みかんをおろして、ひっくり返せば、なんとも美しいブルーの釉薬に彩られたぐいのみに変身する。手作りで丁寧に作られたあたたかみのあるプロダクトは、贈りものにも最適。
「ぐいのみ鏡餅」1万1550円
「ぐいのみ鏡餅」1万1550円
スタイルY2がディレクションし、石川県の伝統工芸である九谷焼の窯元、上出長右衛門窯が作るのは、桐箱入りの愛犬用お供えトレイ。たいせつな亡き家族のための仏器は、ドライフード5粒ほどが乗るサイズで、ユニークな器とボーン付き。愛されて命を全うした動物の写真の前に、大好きだったものや、お水をお供えできる。
「ワン碗 花詰文様」3万2550円
「ワン碗 花詰文様」3万2550円