BIZCOLI|福岡に「ビズ・コミュニケーション・ライブラリ-」誕生
BIZCOLI|ビズコリ
専門資料やテーマに基づいた選書、自習室や会議室も併設す会員制ライブラリー
福岡に「ビズ・コミュニケーション・ライブラリ-」誕生
財団法人九州経済調査協会が運営する「経済図書館」が福岡の中心地、渡辺通りへの移転を機に「ビズ・コミュニケーション・ライブラリ-(BIZCOLI-BIZ COMMUNICATION LIBRARY)」として生まれ変わった。「BIZCOLI(ビズコリ)」は、普通の図書館ではなく、ビジネスパーソンたちの資料閲覧や自己啓発、利用者同士の情報交換などの多様な目的をもった経済図書館である。
Photographs by YAMAMOTO Ikunori(TRANSPARENCY)
九州における知の集積・交流・創造拠点を目指す
意欲的なビジネスパーソンが集い、ビジネスにつながる知識や人脈を獲得し、創造力を育むことで企業や地域に貢献することを目的とした会員制ライブラリー「ビズ・コミュニケーション・ライブラリ-」。リニューアルでは空間デザインにこだわりつつ、以前の経済図書館のもっていた知識の集積機能にコミュニケーション機能をくわえたあたらしい図書館を目指している。
館内の「交流ラウンジ」は、このライブラリ-のためにデザインされたアームチェアや、火山灰の再利用で焼成された煉瓦タイルの壁面が印象的で、間伐桧突板と手漉和紙、アルミとLEDなど、伝統素材と無機質素材の組み合わせが独特の表情を見せる。静かに流れる音楽、手にとって楽しめる小物もそろって、利用者はゆったりと、読書や会話を楽しむことができる。
ビジネスマンのための個室になっている「マイデスクゾーン(予約制)」は、桧の突板の封印された合わせガラスにより間仕切られたブース形で、利用者の集中力を高める空間となっている。
ラウンジと集中空間をつなぐ書架である「知の回廊」には、あたらしい経済関連の書籍や資料がならぶが、この回廊は交流と集中の空間を曖昧に分断する機能をもち、利用者と本の偶発的な出合いや、利用者同士のコミュニケーションを期待している。
BIZCOLIは、平日は午前10時から午後10時まで、土曜日は午前10時から午後6時まで営業し、会員の利用プランもデイタイム・ナイトタイム・フルタイムと細分化され、1日利用も可能なビジタープランも設定されている。