iPhone 4S|外見はそのままに、大幅にグレードアップ!
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2015年5月20日

iPhone 4S|外見はそのままに、大幅にグレードアップ!

iPhone 4S

外見はそのままに、大幅にグレードアップ!

iPhoneの最新機種「iPhone 4S」が10月4日(アメリカ時間)、発表された。日本では10月14日発売予定だ。

Text by OPENERS

カメラは5メガピクセルから8メガピクセルに

iPhone 5の発表の噂が飛び交っていたこともあり、見た目の変わらないiPhone 4Sのみの発表に落ち着いたことで、期待はずれの印象を抱く向きも多い。事実、発表後アップルの株は5パーセント下落している。だが、見た目の変化のなさに隠れて、中身は現在のiPhone 4ユーザーも十分に惹かれるだろう進化を遂げている。

まず大きいのがカメラだ。5メガピクセルから8メガピクセルと大幅に画質は向上し、光学システムも改善された。光を調整し画像全体を一段とシャープにする、5枚の精密なレンズを組み合わせたカスタムレンズを搭載。明るくなったf/2.4のレンズは、より多くの光を取り込むことができるので、いっそう明るい画像を得られる。A5チップがもたらす高い画像信号処理機能により、タップによる焦点や露出のコントロールをよりスムーズにし、シャッターラグも低減させた。最近のデジタルカメラでは一般的になった、顔認識もあらたに搭載されている。

iPhone 4S,apple,アップル,アイフォン,2

写真アプリで基本的な画像加工ができるように。

iPhone 4S,apple,アップル,アイフォン,3

この解像度ならもうコンデジはいらない?

iPhone 4SのOS「iOS5」では、カメラの操作性にも変更がある。これまで「Photoshop Express」などほかのアプリを必要としたトリミング、補正など基本的な編集も、写真の閲覧専用だったプリインストールの写真アプリでそのままできるようになる。よりカメラらしい操作性として、シャッターをボリュームボタンで切れるようになる変更もうれしい。これらは、これまでのiPhone 4や3GSのユーザーも、アメリカ時間10月12日より無料公開されるiOS 5にアップグレードすることで変更可能だ。

auからの発売も正式発表

そして大きな話題となった機能は音声アシスタント機能「Siri」。残念ながら日本語には未対応だが、iPhoneにたとえば「明日の天気は?」と話しかけると天気アプリが起動して明日の天気を表示してくれるなど、普段使用する口語体に反応して適切なアプリ起動や動作をしてくれるという機能だ。

A5チップは、グラフィックスの速さも最大7倍に引き上げた。反応のよさ、アプリケーションの起動、ネットサーフィン、ゲーム、など圧倒的なちがいを感じられるという。電力効率も向上したため、バッテリーの持ちもよくなった。

日本では未定だが、アメリカでの販売価格が16GBモデルで199ドル(約1万5000円)というのも大きなトピック。iPhone 4発売当時は4万円以上したことを考えれば、これだけの機能向上でこの価格は破格といえるだろう。そして何より日本のユーザーにとって大きいのは、auからも発売されるということ。ソフトバンクにとっては脅威となるが、ユーザーの選択肢が増えるのは好ましい。最新のiPhoneは見た目の変化こそなかったものの、日本では節目のモデルとなりそうだ。

           
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