FCV「ミライ」のシステムを活用した燃料電池発電機を開発|TOYOTA
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2020年6月17日

FCV「ミライ」のシステムを活用した燃料電池発電機を開発|TOYOTA

TOYOTA|トヨタ

FCV「ミライ」のシステムを活用した燃料電池発電機を開発

トヨタ自動車は、燃料電池自動車(FCV)「ミライ」に搭載されている燃料電池システムを活用した定置式の燃料電池発電機を開発したと、2019年9月に発表した。愛知県豊田市の本社工場敷地内に設置し、実証実験を行っている。

Text by YANAKA Tomomi

今後はFC発電機の実用化も視野

今回導入された燃料電池(FC)発電機は、ミライに搭載されているFCスタック、パワーコントロールユニット(PCU)、2次電池などのFCシステムをそれぞれ2セット使用。ミライのFCシステムを活用することで、高性能で安価な機器の製造を目指してトヨタとトヨタエナジーソリューションズが共同開発した。
実証では、この発電機で発電した電力を本社工場内で利用するため、定格出力を100kWとして毎日、24時間連続で運転し、水素使用量当たりの発電量などのエネルギー効率、発電出力の安定性、耐久性、メンテナンス性などの検証、評価を行っているという。
今後は実証結果を踏まえて、工場での自家発電設備としてFC発電機の導入を拡大するとともに、燃料となる水素はFC関連部品の製造工程、評価・試験工程から排出されるものを再利用。水素の効率的な活用技術の開発と導入を進めていく。
またトヨタではこのような技術を開発していくことで2015年に発表した「トヨタ環境チャレンジ2050」の一つにある「工場CO2ゼロチャレンジ」の実現に向けて着実に取り組んでいくとしている。
このほかにも、将来的にはFC発電機の実用化を視野に、エネルギー効率や耐久性向上、コンパクト化、コスト低減などの商品力強化に向けた研究・開発とビジネスモデルの検討を進めていくという。
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