ついにクルマの世界にも生成AIが進出──ChatGPT搭載のDSが4月中旬からスタート｜DS

DS AUTOMOBILES｜DSオートモービル

DSオートモービルは、ChatGPTサービスを自動車ブランドでは世界で初めて導入すると発表した。「DS 3」「DS 4」「DS 7」「DS 9」のすべてのDSモデルが対象となり、日本では4月中旬から出荷するモデルに標準装備される。

Text by YANAKA Tomomi

DSオートモービルでは、ChatGPTサービスの試験導入を2023年10月に開始。音声認識機能と組み合わせて、車内で生成AIを楽しめるようにしたところ、音声認識の利用が50％以上増加したことを受け、標準装備に踏み切った。

ChatGPTサービスがインストールできるのは、同社のインフォテインメントシステム「DS IRISシステム」で、日本語やフランス語、英語、ドイツ語など、音声認識機能を導入している18カ国および13の言語となる。

具体的なChatGPTの活用法としては「このエリアにはどんな観光スポットがありますか？」や、「10歳の息子と一緒にいて、2時間滞在可能なのですが、この城では何をするのがおすすめですか？その場所まで案内してください」といった、ドライブや旅行をより楽しめるアドバイスをもらえることも想定される。

さらに「この場所を舞台に、この人物を主人公にして物語を創作してください」といったリクエストを出すことで、運転中でも道路から視線を逸らしたり、ステアリングホイールから手を離すことなく楽しんだり、さまざまなことを学ぶことも可能となる。

このChatGPT機能は「コネクト・プラスパッケージ」の一部として提供されており、DSオートモービルすべてのモデルに3年間標準装備。さらに、今後はシトロエンなどほかのステランティスブランドも続くことが計画されているという。

クルマの世界にも進出してきた生成AI。日常生活をより便利にしたり、ドライブをさらに楽しいものにしたりしてくれそうだ。

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