Peugeot|プジョー EX1 いよいよ公開
CAR / NEWS
2015年3月31日

Peugeot|プジョー EX1 いよいよ公開

Peugeot|プジョー EX1

200周年を祝うプジョー発のEV

以前、ティーザー画像のみが公開されたプジョーのコンセプトカー「プジョー EX1」がいよいよベールを脱ぐ。このたびパリモーターショーにおいて公開された。

文=ジラフ

FIAのEV加速記録を更新! 最高出力340ps

プジョー EX1は、プジョーの創業200周年を祝うコンセプトカーとして開発が進められたもので、EV時代の到来に先駆けた、あたらしい時代のスポーツカーとして提案されたものだ。そのボディデザインは、コンセプトカーの「SR1」を彷彿とさせるもので、キャビンから後半はウインドスクリーンのないスピードスタータイプとなっている。またフロントに対してかなりタイトに絞られたリアのトレッドや、1,770mmの全幅に対し全高900mm、SR1と比較してもコンパクトかつ低重心になっているのが特徴だ。

Peugeot|プジョー EX1 photo02

Peugeot|プジョー EX1 photo03

また職人による緻密な手作業で調整されたカーボンファイバーを素材とするボディはコンパクト化とあいまり、車両重量もかなり軽量になっている。

搭載されるユニットは、前後のアクスルにひとつずつ搭載されるモーターと二次電池のリチウムイオンバッテリーを組みあわせたもの。最高出力は340psを記録し、最大加速度は1G以上で、驚きのパワーと加速性能を実現した。

まさにプジョーが表現する「エレクトリック ドリームカー」。その名にふさわしいEX1は、すでにFIA(国際自動車連盟)のEV加速記録を更新。今後もさまざまな記録に挑戦していく予定だ。

BRAND HISTORY
フランスを代表するブランドのひとつで、シトロエンも傘下に収めるプジョー。大衆車から大統領専用車まで手がけるフルラインメーカーで、かつルマン24時間レースや世界ラリー選手権に積極的にかかわっている。

プジョーが自動車製造をスタートしたのは1890年。ゴットリープ・ダイムラー世界最初の内燃機付き自動車(のちのメルセデスベンツ)を開発した10年後に、エンジン供給を受けるなど、早くから自動車製造に積極的だった。

製品づくりは堅実で、奇をてらうことなく、オーソドクスなモデル開発をつづけてきたのもプジョーの特徴。イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナとの関係が深く、エレガントなデザインもプジョー車の魅力にあげられる。

日本ではディーラー網が小さかったり、オーソドックスな作りで比較的地味だったりしたため、知るひとぞ知るブランドだったが、1986年導入のスポーティなハッチバック205GTIでプジョー人気に火がついた。その後、VWゴルフをターゲットにすえた306、307で大きく市場を拡大した。とりわけ女性に人気が高い都市型商品として注目された。

商品企画力もプジョーの特徴で、現在多くなったCC(クーペ・カブリオレ)というメタルトップを使ったオープンモデルの導入も積極的だった。

プジョー車が市場で販売を伸ばしてきた背景には、もうひとつ、モータースポーツへの積極的なかかわりと、そして実際に好成績を記録してきたことがある。世界ラリー選手権では、1985年と86年、そして2000年、01年、02年とタイトルを獲得。ルマン24時間レースでは90年代に2回、そして2009年に総合優勝を果たしている。2009年はディーゼルエンジン搭載のマシンだった。

2010年10月時点での日本におけるラインナップは、207(ハッチバック、ステーションワゴン、クーペカブリオレ)、308(ハッチバック、ステーションワゴン、クーペカブリオレ)、407(セダン、ステーションワゴン、クーペ)。クロスオーバーの3008、スポーティなコンパクトクーペRCZとなっている。

           
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