Peugeot Concept
Peugeot|プジョー
RCZにつづく、全体像の隠されたコンセプトモデル
プジョーは、コンセプトカーのティーザーキャンペーンを開始した。
文=ジラフ
平隠しにされ唯一公開された3枚の画像
このコンセプトモデルは、30日に開幕するパリモーターショーで披露されるものとみられるが、現在のところ発表されているのは21日を公開することと、ディテールを写した3枚の画像のみ。その名前さえあきらかにはされていない。
どのようなモデルが、登場するのか?
パリモーターショーでの公開が待たれるが、このもったいぶり、かなりの自信作とみてまちがいはないだろう。
BRAND HISTORY
フランスを代表するブランドのひとつで、シトロエンも傘下に収めるプジョー。大衆車から大統領専用車まで手がけるフルラインメーカーで、かつルマン24時間レースや世界ラリー選手権に積極的にかかわっている。
プジョーが自動車製造をスタートしたのは1890年。ゴットリープ・ダイムラー世界最初の内燃機付き自動車(のちのメルセデスベンツ)を開発した10年後に、エンジン供給を受けるなど、早くから自動車製造に積極的だった。
製品づくりは堅実で、奇をてらうことなく、オーソドクスなモデル開発を続けてきたのもプジョーの特徴。イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナとの関係が深く、エレガントなデザインもプジョー車の魅力にあげられる。
日本ではディーラー網が小さかったり、オーソドックスな作りで比較的地味だったりしたため、知るひとぞ知るブランドだったが、1986年導入のスポーティなハッチバック205GTIでプジョー人気に火がついた。その後、VWゴルフをターゲットにすえた306、307で大きく市場を拡大した。とりわけ女性に人気が高い都市型商品として注目された。
商品企画力もプジョーの特徴で、現在多くなったCC(クーペ・カブリオレ)というメタルトップを使ったオープンモデルの導入も積極的だった。
プジョー車が市場で販売を伸ばしてきた背景には、もうひとつ、モータースポーツへの積極的なかかわりと、そして実際に好成績を記録してきたことがある。世界ラリー選手権では、1985年と86年、そして2000年、01年、02年とタイトルを獲得。ルマン24時間レースでは90年代に2回、そして2009年に総合優勝を果たしている。2009年はディーゼルエンジン搭載のマシンだった。
2010年6月時点での日本におけるラインナップは、207(ハッチバック、ステーションワゴン、クーペカブリオレ)、308(ハッチバック、ステーションワゴン、クーペカブリオレ)、407(セダン、ステーションワゴン、クーペ)。6月にはあらたにクロスオーバーコンセプトの3008が、秋にはスポーティなコンパクトクーペRCZがラインナップにくわわる。