後席をエンタテイメント空間に仕立てる充実のAVシステム

ジャガーのフラッグシップサルーン、「XJ」の2014年モデルが英国で発表された。「LUXURY」に搭載される2リッター直4ターボ エンジンにもスタート/ストップシステムが採用され、全モデルでアイドリングストップが標準装備とされたほか、3リッターのV6スーパーチャージャー付きエンジン搭載車に、フルタイム4WDモデルを追加。ラインナップの充実と、メカニカル的なアップデートを実施している。

さらに、ロングホイールベースモデル(日本では「SUPERSPORT」グレードに設定)では、後席のシートを変更し居住性と快適性を向上させ、同時にエンターテイメントシステムをグレードアップした。

まるで航空機のエグゼクティブ クラスのようなスタイルを持つロングホイールベースモデルのリクライニングシートには、可動範囲を拡大した上で、3つのプログラムを持つマッサージ機能を組み込み、インテリアデザインにあわせた折り込み式の本革表皮ビジネス テーブルも装備している。さらに、後部座席の乗り心地を向上させるために、リアサスペンションのチューニングも実施。北米仕様車以外では、ヘッドルームを13mm拡大した。

また、フロントシートのバックレスト部には、タッチスクリーン式10.2インチの大型高解像度モニターを搭載。DVDプレーヤー、デジタルTVチューナーをそなえ、映像を楽しめるほか、USBやRCA接続によって外部メディアプレーヤーの音楽再生も可能だ。

これらのAVシステムは、あたらしいデザインのセンターアームレストにそなわるスイッチで、後席左右シートごとに独立してコントロールできるので、ワイヤレスヘッドホンを介して、ひとりひとり好みのエンターテインメント ソースを楽しめる。

もしも音にこだわるユーザーであれば、オプションでフロントシートそれぞれの背面に、2.5cmツイーターと2つの8cmのスピーカー内蔵したメリディアン リファレンスオーディオシステムをセレクトし、サウンドをアップグレードすることも可能である。

見た目の変更は少ないが、スタート/ストップシステムの全モデルでの採用や、4WDモデルの追加設定、キャビンにおける快適性の向上は、ユーザーサイドに立った機能的で実質的なアップデートだといえるだろう。