カラフルに変身

2009年、ルノーの常務デザイン担当に就任したデザイナー ローレンス・ヴェン・デン・アッカーは、人生を6つのシーンで切り取り、最終的に6台になるコンセプトモデルを発表している最中だ。

2012年、パリモーターショーで登場し、今日、いよいよ日本発表となった、ルノーを代表する4ドア5人乗りコンパクトハッチバックモデル、「ルーテシア」の4代目は、このコンセプトから登場した、LOVEを象徴するコンセプトカー「デジール」をデザインの原点としており、同デザイン戦略にのっとって登場した、はじめての市販モデルだ。キーワードは「シンプル」、「官能的」、「温かみ」。

日本導入モデルは、「インテンス」（238万円）、「ゼン」（215万円）、「アクティフ」（199万8,000円）の3グレードに分けられ、いずれもルノー最先端のパワートレインとなる、1.2リッター直列4気筒 直噴ターボエンジンを搭載。これに6段デュアルクラッチトランスミッション（EDC）を組みあわせる。最高出力は88kW（120ps）/4,900rpm、最大トルクは190Nm（19.4）/2,000rpm。

このパワートレインにくわえて、ラジエター前のフラップを必要に応じて閉じることで空気抵抗を低減するほか、エンジン抵抗、タイヤの転がり抵抗も減らした設計、さらにエンジントルクやアクセル操作にたいするレスポンスを調節し、燃費を改善する「ECO モード」スイッチを備えることもあり、日本での燃費はまだ確定していないが、欧州では燃費5.2ℓ/100km（約19.2km/ℓ）、CO2排出量120g/kmを記録。

同時に、先代モデルにたいして前45mm、後50mm拡大したトレッド、25mmのびたホイールベース、高いねじれ剛性を誇るサスペンションと高剛性サブフレームで、ハンドリング性能と直進安定性、乗り心地が向上したという。

各グレードは装備レベルで差があり、最高級グレードの「インテンス」は「ゼン」「アクティフ」の装備にくわえて、プライバシーガラス、オートエアコン、センターアームレスト、バックソナーを装備。ホイールは、17インチアロイホイールとなる。「ゼン」は「アクティフ」にたいして、フロントフォグランプ、電動格納式ドアミラー、オートライト、オートワイパーを装備する点でことなり、16インチアロイホイールを装着する。「アクティフ」のホイールは、16インチスチールホイール＋ホイールカバーだ。

また「インテンス」では、7色のボディカラー、4色の内装カラー、4色のホイールカラーを組みあわせられる「パック・クルール」というオプションが設定され、全グレードで内装パーツセットの「パック・デザイン」というディーラーオプションが設定されることで、カスタマイズ可能となっている。

30台限定の特別カラー限定車

同時に、新型ルーテシアの発売を記念して、30台限定の特別仕様車「クール フレンチ リミテッド」も発表された。

この限定車は、通常は設定されない「ブラン グラシエ」のボディカラーにブルー内装とブルーホイールを組みあわせた「パック・クルール ブルー」を採用。さらに、インテリアには、フランス国旗をデザインした内装パーツセット「パック・デザイン」があしらわれている。

金額は、ベースとするインテンスとおなじ238万円。

Renault Lutecia Cool French Limited ｜ルノー ルーテシア クール フレンチ リミテッド

新型ルーテシアは、特別仕様車もふくめ、発売開始は9月24日からとなる。なお、発売日までに予約をおこなうと、オプションパッケージやデザインブックなどの特典も用意されているということだ。

Renault Lutecia｜ルノー ルーテシア
ボディサイズ｜全長4,095×全幅1,750×全高1,445 mm
ホイールベース｜2,600 mm
トレッド 前/後｜1,505 / 1,505 mm
重量｜
　　　（インテンス）1,210 kg
　　　（ゼン、アクティフ）1,190 kg
エンジン｜1,197cc 直列4気筒 直噴DOHC ターボ
最高出力｜ 88kW（120ps）/ 4,900 rpm
最大トルク｜190Nm（19.4kgm）/ 2,000 rpm
トランスミッション｜6段デュアルクラッチ（EDC）
駆動方式｜FF
サスペンション 前/後｜マクファーソン ストラット / トレーリングアーム
タイヤ｜
　　　（インテンス）205/45R17
　　　（ゼン、アクティフ）195/55R16
価格｜
　　　（インテンス）238万円
　　　（ゼン）215万円
　　　（アクティフ）199万8,000円

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