削り出したような“塊感”のあるデザインに

マイナーチェンジの目玉は外装の変更だ。昨年ブランド創業200周年を記念し発表された「SR1」のデザインの流れは、7月に販売開始される「508」につづき、新「308」でも踏襲された。

特徴はフロントグリルが浮いているように見える「フローティンググリル」や、フロントボンネット上のノーズの張り出しを押さえるなど、全体的に穏やかなデザインに変更されたこと。さらに、LEDポジションランプがフォグランプのデザインと一体化するようなデザインになっている。

リアデザインでは、5ドアハッチバックモデルの、リアゲートに水平なクロームラインを追加。さらにリアバンパーにはライセンスプレートの両サイドにディフューザー風のデザインを採用するなど、随所にあたらしいデザインが取り入れられている。

さらに装備も充実。LEDのポジションランプを全車に設定、新デザインのアロイホイールも2種類が追加され、計5種類に。ほかにも、5ドアハッチバックモデルにはスポーツタイプのリアバンパーを搭載、「CC」にはバイキセノンディレクションヘッドライトなど、さまざまな装備が追加された。

パワートレインに変更はなく、ハッチバックのエントリーモデル「Style」以外は1.6リッターターボチャージャーつき直列4気筒DOHCエンジンを搭載。最高出力115kW（156ps）/6,000rpm、最大トルク240Nm（24.5kgm）/1,400-3,500rpmと余裕のあるパフォーマンスを達成した。とくに1,400rpmから3,500rpmという広い回転域で最大トルクを発揮することができるので、街乗りから高速走行まで思いどおりのパワフルなドライブを可能にしている。

ハッチバック

CC

最大5.7パーセントの値下げ

マイナーチェンジと同時にラインナップも見なおされ、クーペ・カブリオレ「CC」にファブリックシートを採用したエントリーモデル「Premium」（399万円）をあたらしく導入。このほかにも、一部のモデルで価格を見なおし、最大5.7パーセントの値下げをおこなった。

価格が変更されたのは、「CC」の上位モデル「Griffe」（インテグラル・レザー内装）が現行より20万円安い440万円に値下げ。5ドアハッチバックの上級モデル「Cielo」（レザー内装）もおなじく20万円安い329万円となった。ステーションワゴン「SW」の「Premium」（レザー内装）も6万円安の349万円に変更された。

ボディカラーは新色の「エジプシャン・ブルー」と「フィエラ・ブルー」がくわわり、「パール・ホワイト」「ビアンカ・ホワイト」「アルミナム・グレー」「ヴェイパー・グレー」「ペルラ・ネラ・ブラック」「バビロン・レッド」の全9色となった。

PEUGEOT 308 Series│プジョー 308 シリーズ
ボディサイズ│全長4,276×全幅1,815×全高1,498mm（ハッチバック）
全長4,500×全幅1,815×全高1,555mm（SW）
全長4,440×全幅1,817×全高1,426mm（CC）
ホイールベース│2,608mm（ハッチバック）
2,708mm（SW）
2,805mm（CC）
エンジン│1.6リッターターボチャージャーつき直列4気筒DOHC
1.6リッター直列4気筒DOHC（308 Style）
最高出力│115kW（156ps）/6,000rpm
88kW（120ps）/6,000rpm（308Style）
最大トルク│240Nm（24.5kgm）/1,400-3,500rpm
160Nm（16.3kgm）/4,250rpm（308Style）
価格│Style：254万円、Premium 6段MT：269万円、Premium 6段AT： 279万円、Cielo 6段AT（ファブリック&レザー）：309万円、Cielo 6段AT（レザー）：329万円（ハッチバック）
Premium（ファブリック）：299万円、Premium（レザー）：349万円（SW）
Premium：399万円、Griffe（レザー）：420万円、Griffe（インテグラル・レザー）：440万円（CC）