中国では5月末に発売開始

昨年9月、東風日産は、中国市場における将来の成長戦略のひとつとして、新ブランド ヴェヌーシアをスタートさせることを発表していたが、同ブランドのコンセプトカー第1号車が公開された。ヴェヌーシアは東風日産で開発され、量産車は2012年に販売が開始する予定で、東風日産は「ニッサン」と「ヴェヌーシア」の2ブランドをもつことになる。

ヴェヌーシアをスタートさせるにあたって同社は、設計、研究開発、生産、マーケティングおよび販売網構築などから構成される組織を設立し、成長著しい中国市場における顧客の幅広いニーズに迅速に対応していくとしている。東風日産総経理である松元史明氏は、「我われは将来、中国において年間100万台以上の販売を目指している。新ブランドは、高品質で実用性の高いモデルの提供により、この目標達成に大きな役割を果たすことになる」と語った。

今回、公開されたコンセプトカーのデザインテーマは「飛翔」。鳥が羽を広げ、いまにも飛び立とうとしている姿をイメージしている。成長をつづける中国市場とともに新ブランドが発展する姿をあらわし、ブランドタグラインである「閲世界・悦中国（世界に目を向ける・中国のお客さまによろこんでいただく）」を体現したものだ。

また東風日産は、同時に今後の商品および販売網にかんする計画を発表。ヴェヌーシアの第1号となるモデルは、2012年前半に発売され、さらに同年中にはさらに1車種を追加する。また、第1号モデルの発売時には、ヴェヌーシアの専売店舗数は100店になる予定だ。

同社の任勇 副総経理は「わたしたちは、世界レベルの品質が保証された商品と販売ネットワークで2012年にヴェヌーシアを投入します。このブランドで中国のお客さまとの約束を果たすことができるのを心待ちにしています」と述べた。

なお、ヴェヌーシアとは、古代ローマ語で「金星（ヴィーナス）」を意味するもの。ロゴに描かれた5つの星は、同ブランドが果たす「未来を切り開く」「お客さまを尊重する」「価値を創造する」「最善を求めて実行する」「世界に通用する品質を達成する」という5つの約束を表現したものだという。