0-100km/h加速6.1秒のFFホットハッチ

昨年のデトロイトモーターショーでコンセプトモデルが発表されて以降、音沙汰のなかった新型MINIのジョン・クーパー・ワークスがついに発表された。

新型MINI JCWのエンジンは、ツインパワーターボテクノロジーを搭載した2.0リッター直列4気筒を採用。最高出力は先代より10パーセント向上した70kW（231ps）、最大トルクも23パーセント増加させ320Nmに達する。0-100km/h加速性能は、MTで先代より0.2秒速い6.3秒、ATでは0.6秒速くなり6.1秒を誇る。そのいっぽうで燃費は向上がはかられ、ATでは20パーセント改善された5.7ℓ/100km（およそ17.5km/ℓ）、CO2排出量は133g/kmに抑えられた。

トランスミッションには6段MTもしくは6段ステップトロニック スポーツATが用意される。

MINIの特徴ともいえるゴーカートフィーリングをさらに高めレーシーな走りを実現すべく、フロントにシングルジョイント スプリング ストラット、リアにマルチリンクのスポーツサスペンションを採用。ブレーキには新開発のブレンボ製スポーツブレーキが奢られるほか、17インチのJCW専用ジョン・クーパー・ワークス レース スポーク 軽量アロイホイール、ダイナミック スタビリティ コントロール（DSC）、エレクトリック ディファレンシャル ロック コントロール（EDLC）が標準でそなわる。また、ダイナミック ダンパー コントロール（DDC）もオプションとして装着が可能だ。

専用ボディカラーも用意

エクステリアは、専用のフロントおよびリアのエプロン、通常モデルではフォグランプの位置に大きく開いたエアインレット、そしてジョン・クーパー・ワークス製リアスポイラー、特別なテールパイプのスポーツエグゾーストが、MINIのなかでももっともスポーティなキャラクターを主張する。さらに、LEDヘッドライト、ホワイトターンシグナル、「John Cooper Worls」ラベルなどの装備も標準化。ボディカラーにはMINI JCW専用カラーとしてレベル グリーンがくらえられた。

シートにはヘッドレストが一体化された専用デザインのジョン・クーパー・ワークス スポーツシートを採用。ステアリングもマルチファンクションボタンの付いたジョン・クーパー・ワークスのものに置き換わり、6段ATの場合にはステアリング裏にシフトパドルも追加される。

ほかにも、JCWシフトレバー、コックピットディスプレイ、JCW専用デザインキー、ステンレス製フットペダル、アンスラサイト（墨色）ルーフライナー、ドライビング エキサイトメント パッケージなどが標準で装備とされた。

通常のMINI 3ドア同様、オプションで用意されるヘッドアップディスプレイは、速度や規制標識表示、簡易ナビゲーションのほかに、JCW専用として、現在のシフトポジションとドライビングモードによって変化するシフトポイントをカラーで表示する機能がそなわる。もちろん、このほかにもMINIならではのさまざまな内外装のオプションが選択でき、バラエティ豊かなカスタマイズが可能だ。

MINI John Cooper Works｜ミニ ジョン・クーパー・ワークス
ボディサイズ｜全長 3,874 × 全幅 1,727 × 全高 1,414 mm

ホイールベース｜2,495 mm

トレッド 前/後｜1,485 / 1,485 mm

重量｜（6MT）1,205 kg　　（6AT）1,220 kg

エンジン｜1,998cc 直列4気筒 DOHC 直噴ターボ

ボア×ストローク｜82.0 × 94.6 mm

圧縮比｜10.2

最高出力｜ 170 kW（231 ps）/ 5,200-6,000 rpm

最大トルク｜320 Nm/1,250-4,800 rpm

トランスミッション｜6段MT / 6段AT

駆動方式｜FF

タイヤ 前/後｜205/45R17

ブレーキ 前/後｜ベンチレーテッドディスク / ディスク

0-100km/h加速｜（6MT）6.3秒　　（6AT）6.1秒

燃費（NEDC）｜（6MT）6.7 ℓ/100km　　（6AT）5.7 ℓ/100km

CO2排出量｜（6MT）155 g/km　　（6AT）133g/km

最小回転半径｜5.4 m

トランク容量｜211 リットル