BMW「8シリーズクーペ」に試乗|BMW
CAR / IMPRESSION
2019年7月25日

BMW「8シリーズクーペ」に試乗|BMW

まもなく登場するハンズオフ機能

新型8シリーズクーペには、速度/回転数が逆方向に回転するメーター間にナビ情報などを表示するフルデジタル メータパネルや音声コントロール機能、50メートル前までを正確にルートバックするリバースアシスト機能など、さまざまな新機軸が採用されているが、今年夏以降のモデルには、新たに「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」が国内モデルとして初めて導入されることが発表された。
その機能は、道路交通法の定める高速道路上を60km/h以下で前走車を追従している状態で、ステアリングから手を離したままで走行を続けることができる、というもの。自動運転ではなくレベル2の支援システムであるので、運転中の責任は絶えずドライバーにあり、周囲の状況に合わせてすぐにステアリングを握り、確実に操作できる状態になければならないという前提条件がある。
既存の渋滞時追従走行システムでは、ステアリングから手を離すと10秒前後で警告され、そのままだとACCはキャンセルになってしまうが、新しいBMWのハンズオフ機能があれば手放しというリラックスした状態で追従することができ、運転負荷を低減することができるのだ。
この機能を説明してくれたBMWジャパンの御舘康成プロダクトマネージャーによると、ドイツ本国からシステム担当者を日本に招いて、認可のための徹底的なテストを行い、まさに「産みの苦しみ」を味わったという。特に東京都心の首都高都心環状線などでは、左右両方から合流するクルマが絶えず割り込んでくるため、システムの作動条件に合致しない地点が数多く存在するのだそうだ。
ハンズオフ機能の開始については、システムがGPS等で走行地点を把握しながら使用可能な作動条件が整っているかを絶えずチェックし、OKであればドライバーがステアリング左側のボタンを押し、左右ポストのグリーンインジケーターが点灯することで作動中であることを教えてくれるという。
ハンズオフは、国交省の「車線維持支援機能に関する国際基準」をクリアしたことで実現した機能で、搭載するのは3眼カメラシステムを搭載した今回の8シリーズをはじめ、新型3シリーズ、新型X5など。
搭載車種は順次拡大されるが、すでに販売されている8や3も「当該機能を搭載した車両」であるため、ソフトウェアをアップデートすることで使用が可能になるという。過信は禁物で、使用時には十分な注意が必要だが、早く体験してみたい魅力的な機能であることは間違いない。
Spec
BMW M850i xDrive |ビー・エム・ダブリュー M850i xDrive
ボディ|全長 4,855 × 全幅 1,900 × 全高 1,345 mm
ホイールベース|2,820 mm
エンジン|4,394cc V型8気筒
最高出力| 390 kW(530 ps)/5,500 rpm
最大トルク|750 Nm(76.5kgm)/1,800〜4,600 rpm
トランスミッション|8段AT
駆動方式|4WD
タイヤ 前|245/35R20
タイヤ 後|275/30R20
燃費(JC08モード)|9.9 km/ℓ
トランク容量|420リッター
定員|4名
価格(消費税込み)|1,714万円
                       
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(フリーダイヤル)0120-269-437(平日9:00-19:00、土日祝9:00-18:00)
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