Chapter 2|Audi RS6 meets ENGINE
Chapter 2|Audi RS6 meets ENGINE
Audi RS6 x ENGINE × Isetan Men’s
紳士における野蛮と洗練を巡って
上品で美しく、端正なスタイルをもったアウディRS6。
このスーパー・セダンが垣間見せる野蛮、そして洗練の相貌を、雑誌『ENGINE』が伊勢丹新宿店メンズ館が展開するモダン・ファッションを通じ、映し出す。
写真=秦 淳司スタイリング=森岡 弘グルーミング&メイキャップ=佐藤富太Model’s Dovile & Rob
「人間らしさ」を要求しなければならない。
文=鈴木正文(ENGINE編集長)
人間は最初から人間らしさを備えていたわけではなくてあるとき人間らしさというものに気づき、人間らしいものに達しようとして達するのだ、という意味のことを吉田健一がいっていた。躾けられていない子どもが食べたいものをガツガツと食べ、気に入らないものをところかまず吐きだし投げつけ、あるいは笑い泣きわめくのに時も場所も選ばず感情のおもむくままに激するのは、人間的ではなくて獣的である。それが力の弱い子どもの野蛮であるうちは被害も小さいが、力の強い大人が子どものこころで残酷をなすに至れば、僕たちは大人に「人間らしさ」を要求しなければならない。そして、力が強ければ強いほど、人間らしさは洗練の度を高めていくべきものであり、そうした野蛮への気づきの果てに「紳士」の洗練が生まれた。野蛮は洗練の母だ。
580psという野蛮なまでのパワーを発生するV10を積む世界最速の4ドア車、アウディRS6
は、そのルックスも日常的マナーも、この世でもっとも洗練された実用車のうちの1台である。それはたんにアウディの技術の高さを証明するのではない。紳士のマナーをアウディが知っているからでもある。
ヴァレクストラは秩序だった、エレガントなスタイルが持ち味。こちらのドキュメント・ケースはしなやかなレザーを使い、幅をできるだけ削って、主張を控え目にした1品。アイヴォリー・カラーがコオディネートのアクセントに。
ドキュメント・ケース11万5500円(ヴァレクストラ)
857年、イタリア・アレッサンドリアに工場を設立したボルサリーノ。そこは、フェルト帽の職人だけを集めたもので、彼等はぐっと芸術性の高いものを作りだしていた。創業当時に比べ、製法やその美しいスタイルはほとんど変わることがない。
ハット4万9350円(ボルサリーノ)
イタリアの老舗グラブ・ブランドであるピカロスから。丁寧なスティチ・ワークが冴えわたる。手の甲にしつられたアジャスターで、手にピタリとはまる。表地ラムのしなやかさと裏地カシミヤの滑らかさのマリアージュを楽しむことができる。
1万5750円(ピカロス)
Audi RS6
全長×全幅×全高=4930×1890×1455mm
4991cc V10 DOHC ツインターボ
最高出力 580ps/6250~6700rpm
最大トルク 66.3kgm/1500~6250rpm
フルタイム4WD 電子制御6AT
1645万円~
アウディコミュニケーションセンター
0120-598-106
伊勢丹新宿店
Tel. 03-3352-1111(大代表)
※Audi RS6を10/28~11/3の期間、伊勢丹新宿店メンズ館入口前に展示。詳しくは、アウディWebサイトで。www.audi.co.jp/isetan