CO2 コンシャスなクルマ選び Best3|欧州車編 Vol.3 排気量 ~3.0ℓ
CO2 コンシャスなクルマ選び Best3
欧州車編 Vol.3 排気量 ~3.0ℓクラス Best1 BMW 5シリーズ 528i セダン
BMWが連勝
トップの座はふたたびBMWに。小型車に強いイタリア、フランスにたいし、このクラスは、ドイツ車の独壇場と思われた。だが、予想外の1台がドイツの2台に割ってはいった。
文=松尾 大
先端技術の結晶
Vol.2で1、2位にランクインしているように、やはりBMWエンジンは強かった。1位となったのは、3.0リッター直6DOHCエンジンを搭載する528i。ややわかりづらいが、モデル名は5シリーズで、2.8リッターなみの効率の良さをもつ3.0リッターエンジンを搭載していることをしめしている。可変バルブタイミング機構ダブルVANOSを装備し、最高出力204ps、最大トルク310Nmを発揮。ブレーキ・エネルギー回生システムや、電動パワーステなどを装備することで、燃費、CO2排出量および出力のすべての面で性能が向上している。事実、2010年度燃費基準+15%、2005年排ガス基準75%低減レベルを達成し、BMW車としてははじめてエコカー減税対象モデルとなったほどである。そんな、最新技術を盛り込んだBMWにつづいてランクインしたのが、意外やジャガー。
環境性能のイメージに乏しいメーカーであったが、XFは新生ジャガーの屋台骨として、ドイツ車の向こうを張って登場した戦略的モデルだけにぬかりない。基本的にSタイプからキャリーオーバーされた3.0リッターエンジンだが、環境性能については細かな改良がくわえられていることがわかる。
おなじく2位タイにはいったのも意外なスポーツモデル。アウディ A4の上級スポーツセダンS4だ。3.0リッターTFSIエンジンにルーツ式スーパーチャージャーを備え334psを発生する高性能モデルでありながら179g/kmにおさえられている。エンジンのダウンサイジング化を推し進めるフォルクスワーゲン・グループらしく、高出力と環境性能を両立させていることがよくわかる1台だ。
モデル | CO2排出量 | 排気量 | 最高出力 | 最大トルク | 燃費 | 価格 |
BMW 5series 528i Sedan | 178g/km | 2,496cc | 204ps | 250Nm | 11.4km/ℓ(10・15モード) | 715万円 |
Jaguar XF 3.0 luxury | 179g/km | 2,967cc | 243ps | 300Nm | 7.3km/ℓ(10・15モード) | 650万円 |
Audi S4 | 179g/km | 2,994cc | 334ps | 440Nm | 30.1mpg | 785万円 |