「フェラーリ・フェスティバル・ジャパン2009」は、フェラーリ・ジャパンがさらなる顧客満足の向上を目的とした活動の一環として開催しているサーキットイベントだ。初日の参加はフェラーリ・クラブ・オブ・ジャパン会員限定だが、2日目はすべてのフェラーリオーナーとそれ以外の参加者もメインスタンドから観覧することができ、会場は大盛況。フェラーリ創立40周年を記念して限定生産されたF40などのスペシャルモデルから430スクーデリアをはじめとする最新モデルまで、約550台のフェラーリがパドック裏の駐車場を埋め尽くし、来場者は1000人を超えた。

ドライビングプレジャーを満喫できる、充実のプログラム

フェラーリ・ジャパン プレジデント＆CEOのマルコ マテアッチ氏の挨拶によるセレモニーからはじまった2日目のイベント。メインコースでは、「フェラーリトロフィー」と銘打ったフェラーリによるエキジビジョンレースや、先導車付きのサーキット走行、同伴者の同乗が可能なファミリー走行、さらに世界限定29台のサーキット専用車「フェラーリFXX」やF1のデモ走行などが行われ、フェラーリ車がもたらすドライビングプレジャーを満喫できるさまざまな走行プログラムが実施された。

現行モデル＆日本初公開モデルを展示

展示エリアでは、現行モデルを一同に展示。なかでも今夏日本でのデリバリーがはじまる「フェラーリ・カリフォルニア」は注目を集め、多くのひとで賑わっていた。また、先日のジュネーブ・モータショー2009で発表された「599XX」および599「ハンドリングGTエボルツオーネパッケージ」の日本初公開もおこなわれた。

クラシック・フェラーリも集結！

さらに今回、フェラーリ・クラブ・オブ・ジャパン20周年を記念してオーナーが持ち寄ったクラシック・フェラーリの展示と特別走行も実施。275GTB/2からデイトナ、512BBなど、スーパーカー世代にはたまらない、1980年以前に製造された貴重なクルマが集結した。

また、同行した家族が楽しめるよう「ラジコンパーク」や「フェラーリ・ストア」、「カフェコーナー」なども設置。「リラクゼーションルーム」では、女性ゲストに向けたネイルサービスが行われるなど、楽しさいっぱいのイベントとなった。

快晴に恵まれた今回の「フェラーリ・フェスティバル・ジャパン2009」。会場には終日、フェラーリ独特の甲高いエグゾーストノートが響きわたっていた。

BRAND HISTORY
“カヴァリーノ・ランパンテ”、日本では“跳ね馬”と称されるエンブレムに胸躍らせるファンは少なくない。サーキットではその激しい走りに観衆は熱狂し、ストリートでは端麗なシルエットと甲高いサウンドで人々を魅了するクルマ、それがFERRARI（フェラーリ）だ。F1、市販車のいずれにおいても、スピードを極めるこのブランドは、創業者であるエンツォ・フェラーリの情熱がいま息づいている。

1898年にイタリアのモデナで生まれたエンツォは、10歳のときボローニャで見たレースに感激し、いつしか自分もレーシングドライバーになろうと思うようになる。一途な思いは着々と実現へ向かい、1920年、エンツォはついにアルファ・ロメオのテストドライバーとなった。そして、同じ年のタルガ・フローリオではアルファのドライバーとして参戦、見事2位の記録を残している。

しかし、やがてエンツォの興味はレーシング・チームを運営することへと移り、1929年にスクーデリア・フェラーリを立ち上げて、アルファのレース活動を引き受けることに。その手腕を発揮するにもかかわらず、1939年にはアルファとの関係は解消され、第二次大戦後の1947年、自前のV12エンジンを積む「フェラーリ125」を引っさげてレース活動を再開。ここからスポーツカーブランドとしてのフェラーリが歩みはじめた。

その後、フェラーリはフィアット傘下に入り、現在はフィアットグループの会長を兼任する社長のルカ・モンテゼーモロのもとで、ブランドの魅力を高め続けている。ラインアップは、V12エンジンを積む「599」と「612スカリエッティ」、V8のミドシップスポーツ「F430」「F430スパイダー」、そして、スポーティさを極めた「430スクーデリア」の5モデルである。 <.p>