連載・藤原美智子 2016年11月|新著『新しい口紅は寝る前に試す』
BEAUTY / THE EXPERTS
2016年11月29日

連載・藤原美智子 2016年11月|新著『新しい口紅は寝る前に試す』

連載・藤原美智子 2016年11月|新著『新しい口紅は寝る前に試す』

創意工夫することで大人の魅力は持続する

この本は発売されたばかりの私の新著、『新しい口紅は寝る前に試す』(講談社)です。内容は帯文に書いているように「大人になったら更新しなければならない美・衣・食・住のスタイルの作り方」。つまりライフスタイル全般にわたって私が日頃、自分を更新していくために実践していること、こだわっていること、考えていることを紹介しています。

Photographs & Text by FUJIWARA Michiko

“大人”の女性が生き生きと過ごすためのヒントが詰まった一冊

第1章「大人が“今”の美しさに更新する方法」では、大人の肌を生き生きとするために大事な質感とは何か、についてお話ししています。大人の目を生かすためのアイラインの太さや、簡単に美人になれるアイラインの描き方。大人の肌に似合うチークの色の選び方。大人を若々しくするための眉の色や太さ。大人の唇に最も必要なメイクとは、など一般的なメイク法ではなく大人にとって本当に必要なことを取り上げています。ちなみに、この本での大人は40歳以上を想定しています。もちろん40歳以下の人でも参考になることはたくさんあると思います。

第2章「“性格に合う服”が“センスのよさ”をつくる」は定番スタイルの見つけ方や、定番と流行の比率についてご紹介しています。あるいは私の定番アイテムであるボーダーTシャツの袖の長さや、パンプスのヒールの太さのこだわり方とその理由。またはラグジュアリーブランドとカジュアルブランドの使い分け。服を整理する時の基準、装いの振り幅を広げることの楽しさなどを。

定番スタイルも自分らしさもセンスも、私はまずは自分の性格と願望を知ることから始まると思っています。とは言っても、それはごく普通なこと。性格が女らしいとか、サバサバしているとか。フェミニンな顔立ちだけどマニュッシな感じに憧れるとか、逆に男っぽい性格だけど女っぽく見られたいとか。こうしたことを熟考すると、何を定番アイテムにしたらいいのか。あるいは何をどのように組み合わせたらいいのかといった具体的な方法が見えてくるものですが、それを私自身の例で説明しています。

第3章「体が硬くなると心も硬くなる」は、私が実践している体の歪みや硬さを正す方法や、筋足にするための方法や下腹をへこます方法、お尻を上げるための方法などをご紹介しています。

私は美容の基本となるのは体の歪みやコリのない、しなやかな身体だと思っています。その理由は、この連載の2009年6月の過去記事に書いていますので、そちらも合わせて読んでいただけると嬉しいです。

第4章「“本当に必要なもの”とだけ暮らす」では、私の整理術やインテリアのこだわりについて。食や掃除に対する考え方。日常を生き生きと過ごすためにしている事柄や考え方などを取り上げています。

第5章「“自分に飽きない”が重要テーマ」は、大人になるほど新しいことを体験する機会は減ってくるものですが、その弊害と対処法について。あるいは時間の使い方で私が工夫していることやイメージ力の大切さ、そして結婚して得た自由さ、といった内容です。

本の裏テーマは「創意工夫すること」

実は、この本の私の裏テーマは「大人の女性が生き生きとした日常を送るためには、具体的にも精神的にも創意工夫が必要」というものです。そして大人の場合、そうした工夫をするからこそ生き生きとした魅力を持続できるということです。

私自身、年を重ねるほど、この「生き生き」ということが大人の女性にとって、どれほど重要であるかを痛感するようになりました。何故なら、持って生まれた美しさよりも「生き生き」とした日常を送れるかどうか、そうした気持ちを保てるかどうかによって大人の魅力は大きく左右されるし、それは具体的にも精神的にも創意工夫することから生まれるということに気づいたからです。

そうした創意工夫をすると自然な自信が身について生きやすくなっていくし、日々の楽しさも増えていく。そして生き生きとした魅力も持続していく。このように大人の美容というのは、日常の全てとリンクしているからこそ面白い!今、私はそんな風に実感しています。生き生きとした大人の女性がますます増えていくことを願って……!

COUTURE of LIFE:Essay and a story

『新しい口紅は寝る前に試す』
第1章 大人が「今」の美しさに更新する方法:「老けて見える」一番の要因は?/大人がマット肌にしてはいけない理由/大人に必要な2箇所のツヤ/老ける眉・老けない眉
第2章 「性格に合う服」が「センスのよさ」を作る:定番アイテムは自分の性格で決まる/流行を取り入れる比率/ボーダーTシャツは長袖を選ぶ/ピンヒールは履かない
第3章 体が硬くなると心も固くなる:贅肉は体のコリから/体のコリは3つの丸でほぐす/筋脚のつくり方/お腹をへこませるのは意外と簡単
第4章 「本当に必要なもの」とだけ暮らす:キッチンに水切りカゴは本当に必要?/「今する」と後がラク/鏡は最低、3つ持つ
第5章 「自分に飽きない」が最重要テーマ:自分に飽きない方法/時間の使い方で人生は変わる、他

単行本(ソフトカバー)|146ページ
出版社|講談社
発売日|11月11日(金)

           
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