天然素材にこだわるフレグランス「ルクヴォン」｜LE COUVENT MAISON DE PARFUM

LE COUVENT MAISON DE PARFUM｜ルクヴォンメゾンドパルファム

ヴィーガンという、新しい贅沢

「LE COUVENT MAISON DE PARFUM(ルクヴォンメゾンドパルファム)」は、”ヴィーガンは新しい贅沢”という価値観のもと、動物と植物に敬意を払い天然素材に強いこだわりを持つフレグランスメゾン。そんなルクヴォンのブランドの成り立ちや秀逸なコレクションについて紹介しよう。

Text by TANABE Keitaro

高いクリエイティビティが光るフレグランスを展開

自然由来にこだわり、洗練された香りを創造するブランド「LE COUVENT MAISON DE PARFUM(ルクヴォンメゾンドパルファム)」。そのブランド名は、フランスにおける植物学（ボタニカル) の礎が築かれたミニム修道院（クヴォン・デ・ミニム）に由来する。ミニムの修道士ルイ・フュイエは、ルイ1４世に任命され、植物学者として世界各地を旅し、当時知られざる新種の植物の情報を収集し、3冊の植物図鑑にまとめ、王に献上。フランスにおける植物学の礎を築いた。ルイ・フュイエの世界各地への冒険あふれる旅と、植物学における彼の功績を称え、ルクヴォンは誕生したのである。

2019年には、世界的に著名な調香師ジャン＝クロード・エレナ氏をオルファクティブディレクターに迎えた。エレナ氏はプレステージフレグランス界で50年以上も活躍してきた実績をもつ。ルクヴォンの希少で高貴な天然素材を使うこだわりが、エレナ氏の創造性と共鳴し、植物原料の個性を最大限に引き出す。その結果シンプルで飾らない、どこまでもピュアな香りを生み出している。

エレナ氏が監修したコレクションの一つが、「シグネチャーコレクション」。希少な植物のエッセンスをミックスした、ユニークなフレグランスコレクションだ。エレナ氏は、自身のクラフトマンシップについて、以下のように語っている。

「私は天然素材を用いること、天然素材同士に新しいつながりを作り出すこと、そして改めて天然素材を私の作品の中心に据えたことに対する、湧き上がる喜びを実感しています。素材と距離を置きすぎると、その素材の良いところを忘れてしまいがちです。ですが同時に、近すぎると、今度はその欠点に目がいきがちになるものです。こと香りの話になると、遠すぎず近すぎずといったちょうどよい距離感を見つけるまでに多くの時間を要します。」

素材、時間、そして距離感。ありとあらゆる事象への気遣いこそが、シグネチャーコレクションへのアプローチなのである。

シグネチャーコレクションの4つのパルファムを紹介しよう。

VETIVERA(ベチバー)

天然素材にこだわるメゾンフレグランス「ルクヴォン」｜LE COUVENT MAISON DE PARFUM

2022年11月に登場した、コレクションの最新作。主に熱帯地方で生育される植物「ベチバー」と、香水に力強さと個性をもたらすスパイシーな「ブラックペッパー」が主な香料。フレッシュでありながら温かみのある、重厚で高貴な香りが特徴。スパイスの香りと、海や潮の香りが合わさった、スパイシーなマリンウッドのパルファムだ。

トップ：ベルガモット（イタリア産）
ミドル：ベチバー（ハイチ産）& ブラックペッパー（マダガスカル産）
ベース：シダーウッド（アメリカ産）

TUBEROSA(チュベローザ)

「チュベローズ」の花が主な香料。チュベローズの花は、時間によってピーチのようなフルーティな香り、ムスクのように甘く包み込むような香り、スパイシーなまるでクローブとナツメグの間のような香りへと姿を変え、深夜に向かうにつれ香りがゆっくりと弱まっていくのが特徴。この”香りの変化”を起源とする、魅惑的なグルマンフローラルだ。

ミドル：チュベローズアブソリュート（インド産）
ベース：サンダルウッド（オーストラリア産）

MIMOSA(ミモザ)

「ミモザ」の花が主な香料。甘く、シルキーで、繊細な香りが特徴。地中海の景色を運んでくるような、まばゆいパウダリーフローラルだ。

トップ：ベルガモット（イタリア産）
ミドル：ミモザアブソリュート（モロッコ産）
ベース：シダーウッド（アメリカ産）

AMBRA(アンブラ)