エレガンスとイノベーションを追求し、生まれた究極の形

1961年の創業以来、独創的なフレグランスが根強い人気を誇るパリ発のフレグランスブランド、ディプティックの新作ディフューザーは、一滴一滴、ゆっくりと滴りながら香りをはなつ素朴な砂時計型。ディフューザー「LE SABLIER」は、大胆な発想から生まれる応用美術を得意とするR'pureスタジオとの4年間にわたる共同制作により完成。ディフューザーを反転させると、ふたつのガラス製アンプルを繋ぐ芯にしみ込んだ香りがゆったりと広がる──とてもシンプルで、でもまったくあたらしいアイテムが誕生した。

中世に起源をもつといわれる計器に“時間を計るのではなく、時間の真髄（エッセンス）を再現する”という解釈をあたえられたこのディフューザーは、昔の思い出や現在の状況、未来のことが香りから喚起されるイメージで制作されたという。砂時計を反転させるという仕草は、時間を逆戻りさせるような、はたまた輪を描きながら巡っていく時間を想像させ、時間を自分のものにすることができるような感覚を覚えさせる。そして時間という謎の物質が凝縮されたディフューザーのなかで、思い出のなかに消えていく香りの滴が、的確に時のリズムを刻んでいく。

フレグランスに使用されている香りは、創業50周年を記念して誕生したフレグランスシリーズ「サンジェルマン34」。しっとりとした苔やカシスの葉などが織りなすフレッシュかつスパイシーなグリーン系の個性的な香りだ。一度反転させると香りは20分間持続。また本体自体の香りの効果は約3カ月持続するという。

燃え尽きていくキャンドルとは対照的な、“香りが生まれては消える”を繰り返す砂時計型のディフューザー。時間の経過を忘れ、静かに香りを楽しむことができそうだ。

LE SABLIER
価格｜1万5750円

リフィル[75mL]
価格｜6825円

ディプティックジャパン
Tel. 03-4550-6977
diptyqueparis.com