南仏・グラースで生まれた名門香水ハウス

1795年、香水産業発祥の地・南仏グラースで香水ビジネスをスタートしたランス家。5代目フランソワ・ランセは、ナポレオンⅠ世をはじめ、宮廷人たちからの寵愛を受け、数々の香水や化粧品を創って献上したキャリアをもつ。現在は、一族400年の歴史で、初の女性当主となる、ジャンヌ・サンドラ・ランセが、彼女の後継者となる息子のジョバンニ・アレクサンドル・モーリス・ランセとともに、いまのランセを支えている。

現代の男性に提案するあたらしい香り

「COLLECTION IMPÉRIALE（インペリアル コレクション）」は、時流とともに少しずつ変化を遂げてはいるものの、香りやパッケージで表現したナポレオン家の栄光をいまに伝える人気のシリーズだ。

「Heroique（ヒロイック）」は、歴史に足跡を残す英雄の精神と成功の輝きを映した香り。現当主、ジャンヌ・サンドラ・ランセは、「偉大な英雄であるとともに、人生を通じて自由への切望に情熱を注ぎ、同時に芸術や香水もこよなく愛していたといわれるナポレオンの絶対的な才能に敬意を表し、現代の男性に提案するあたらしい香りをつくりだした。」と語る。

ラベルデザインは、明るい色で活気と強さを表現。香りの構成は、ベルガモットとブラックカラントの力強いノートではじまり、ジャスミンとパチュリの調和のとれたブレンドから、バーボンバニラとチークウッドのオリエンタル要素がほどよいアクセントになって、フレグランスの魅力をさらに高めている。

スパイスを愛したホーテンスへの敬愛の香り

「Hortense（ホーテンス）」は、ジョセフィーヌがナポレオンと結婚する前の初婚でもうけた娘の名前。1810年、当時の当主であったジャンヌ・ランセが彼女を称え、その名前を冠した香りをつくったが、2015年、ジャン・サンドラ・ランセが、その香りを現代によみがえらせた。

香りは、明るいグレープフルーツとカルダモンで幕を開ける。香りの中心となるイタリアのベルガモットとブルガリア・ローズは、カルダモンやシナモンと相まってリッチで幾重にも広がりを見せ、ラストのブラックペッパーとセダーウッド、マホガニー、バニラが絶妙なバランスで、フレグランス全体をまとめ上げている。

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