THE ESSENCE OF THREE|Twiggy 松浦美穂のスキンケア実感レポート
BEAUTY / FEATURES
2015年5月11日

THE ESSENCE OF THREE|Twiggy 松浦美穂のスキンケア実感レポート

Twiggy 松浦美穂のスキンケア実感レポート

肌力アップ、満足度、ナチュラル、高い技術力……そして社会貢献

女性の美意識を昇華させる、新世代ナチュラルコスメ

1980年代ロンドン。モードの先端をいく人びととの交流でオーガニックマインドの真髄に触れたという、ヘアスタイリストの松浦美穂さん。以来、本当の「美」を実現するための自然、環境、健康について多くを学び、そこで得たことを仕事を通じて発信しています。主宰するヘアサロン「Twiggy」の自社製品と志をおなじくする新ナチュラルコスメ「THREE」にも、製品とその背景に高い関心を抱いているそう。そんな松浦さんに、「THREE」のスキンケアの使い心地をレポートしていただきました。

Text by Yuka KobayashiPhoto by Kenta Suzuki

香りとテクスチャーに心奪われたMy Favorite 「ピュリファイング トリートメント オイル」

THREEのスキンケアラインのなかで私のフェイバリットになったのは、「ピュリファイング トリートメント オイル」でした。このオイルに使われているパチュリーの香り、大好きなんです。この香りに負けました(笑)。テクスチャーは、まったくベタつきのない高い浸透力。テカテカしたり、ギラギラしたりしません。つけてすぐしっとり感が出るし、血行も良くなる。早速、サロンのハンドマッサージに導入しています。このオイルのほのかな香りに心地よさを感じているお客さまも多いですね。家でもこれをつけていると、子どもに「ママ、いい匂い」って言われますよ。つけたときにはそんなに気にならなくても、寝る前にパチュリーの香りをフワーッと感じることがあるし……ベースノートとして、パチュリーがしっかり入っている証拠ですね。首やデコルテのマッサージとしてヘッドスパにも良さそう。

個人的には、お風呂上がりのボディクリームを「ピュリファイング トリートメント オイル」にチェンジしました。ボディクリームよりつけ心地がいいんです。湯上りの濡れたままの全身にこれをつけて、仕上げにタオルで余分をふき取っています。ただ、40代以上の肌には、真冬になったらちょっと物足りなくなるかも。その時は、クリームにこれを混ぜて使ってみるつもりです。

肌質や目的で泡の使い方を工夫したい「ジェントル ピュリファイング ソープ」

「ジェントル ピュリファイング ソープ」は、よーく泡を立てて、顔の上に泡を置くように使っています。アラフィフの肌には化石サンゴパウダーの威力が怖いから(笑)。乗せてしばらく目を閉じていれば、泡に汚れが吸着して勝手にとってくれます。後は洗い流すか、水でビショビショに濡らしたコットンでふき取ってもいい。洗顔後にタオルで顔を拭くと、水分がサーッと引いていくのがわかりますよ。贅たくな使い方ですが、これでボディを洗うのもすごくいいと思います。

オイル美容はまず水分補給。「バランシング ローション」×「バランシング SQ オイル」

オイル美容を正しくおこなうためには、まず水分補給が大切です。たっぷりの水分なくしてオイルは入らない。だから、化粧水「バランシング ローション」の大きめのボトルを見たときに、「あ、正しいオイル美容を考えてるな」って思いました。肌のキープ力を維持するのは、絶対的に水分なんです。私はこの化粧水とオイルを全身に使いたいくらい。化粧水は全身用のスプレータイプが出るといいですね。水分補給を意識している化粧品を使うと、もうそれだけで「いいな」って思います。

ただし、「バランシング SQ オイル」は20代のスタッフいわく「オイルなのにさらっとした使い心地でベトつかず、とても使いやすいですね」という答えがかえってきたほど軽いので、40~50代の肌には「バランシング ローション」&「バランシング SQ オイル」だけのオイル美容では不十分。「バランシング エマルジョン」で油分を足してあげたり、オイルをクリームに混ぜて使うなどの工夫が必要だと私は感じました。もしかしたらTHREEの研究者もそれを考えて作っているのではないでしょうか。必要ならほかの製品と混ぜて使う、これは使う側の知恵を育てます。そのひと自身の快楽を実感するまで、製品の使い方を追求すべき。これは製品が膨大な能書きを語るより現実的です……食生活とおなじですよね。基本はオーガニックを選んで食べているけれど、たまにはほかのものも食べてみたい、みたいな。ベースは絶対にオーガニカルなものとかナチュラル、ハーブ的なものにしてあげたほうが、肌の自然治癒力も高まるし、自分の肌力を知ることができるんです。

その高い浸透力ゆえアーユルヴェーダにも。注目の「アルガンオイル」

スキンケアラインのほとんどで使われているアルガンオイルも大好きなんです。モロッコに行ったときは、重くて困るくらいいっぱい買って帰ってきたほど(笑)。これはからだのなかを浄化するオイルとして食用にもなっています。私がアーユルヴェーダに通っていたときは、肌にも食用にもアルガンオイルを大量に使っていましたね。ほかのオイルや精油と混ぜて使う「キャリーオイル」としてアーユルヴェーダでは常用されています。

THREE & Twiggy ―― 国内原料を優先するコスメの社会的意義

THREEが国内原料を率先して使っているという点は、ツイギーの考えと共鳴しますね。世界を救うよりまず日本を救わないと(笑)。最近は「社会貢献」とか「エコ」という言葉が乱用されるあまりそれを揶揄するひとも増えてきましたけれど、やってないひとから言われたくないですよね(笑)。それをやっているってことは、一歩前に進んでいるということ。自分が住む地球に関心を抱いているということだから、私はこういう活動には大いに共感します。社会貢献や健康を考えている化粧品は、すでに美容業界のなかでも中核になりつつあると思います。だって、「ベジタリアン」「マクロビオテック」「オーガニック」……これらの言葉を知らないひとはもういないじゃないですか。そういうマインドを育てていく力が、化粧品にはあると思います。内側から自然ににじみ出てくる美しさをもっているひと、それをどうしたら手に入れられるかわかっているひとって、やっぱり素敵だなと思うし、好きですね。タフだと思う。

でも、今の日本のシステムのなかで、化粧品の原料を国内から調達するのって、本当に大変なんです。ツイギーのヘアケアラインを作るときも、本当に大変でした。THREEのスタッフの方々も、原料となる沖縄のサンゴや青森のクマザサの産地まで実際に足を運んだと聞きました。でも、こういう素材は化粧品登録を通りづらい。これは厚生省の問題です。化粧品登録をとるために大手の会社を利用しなければならない――そういう体制が日本にはあるのです。

世界レベルで見ても、日本の厚生省の美容に対する認識度は低い。ハーブなんて、国産を仕入れられるようになったのはここ何年の話なんですよ。国内生産できる土壌をもちながらも輸入をしなければならないという社会問題と、ハーブを有害とする日本の厚生省の考え方があったからです。厚生省は、医療だけではなく、美容も健康にかかわっているということを、ちゃんと勉強してほしいですね。これは声を大にして言いたい!(笑)

高い可能性を秘めた新ナチュラルブランド

「バランシング SQ オイル」の使い心地でも触れましたが、THREEのスキンケアラインには、テクスチャーに軽やかさがあります。30、40代なら、ノーマルスキン系やベジタリアン系の肌のひとたちには伝わりそう。ラインの成分を見ると、ナチュラル製品の“正統派”という印象を受けます。ただ、女性が化粧品に求める快楽をより満足させるには、もう少し何かプラスしてもいいかも。ナチュラルコスメには、「製品の正しさ」を「美」に変えるための快楽的要素は必須です――たとえば、製品の姿勢を崩さずにわかりやすいリッチなテクスチャーのものを追加したり。

こういうプラスがあると、もっとTHREEというブランドに広がりが出ると思うんです。スキンケアラインを試しはじめたときから、従来のナチュラルブランドとの大きなちがいを感じていただけに、将来が楽しみになるよいスタートを切ったブランドだと思いました。

若いスタッフが、自分たちが求めているものをコツコツと作りつづける、そういうスタートはすごくいいですよね。こういうブランドがスタートしたことが、本当にすばらしいと思います。サイエンスを駆使して、高い位置からスタートしている。研究者の方々に会ってみたい。興味津々です。


……とても頭が良くて、お行儀がよくて、理路整然としているブランド……でも「正しいことだけが美容ではない」というのが私の持論です。正しいことが楽しくなるような美容づくりができればいいな、とつねづね思っているんです。そういう意味では、ベースがしっかりしたTHREEに高い可能性と若いスタッフゆえの自由度を感じますね。これからもっと女性の本能を入れてあげて、もっと多面性がある女性像が見えてきたら面白いんじゃないかな。どう変化していくのか、すごく期待しています。

THREE
0120-898-003
www.threecosmetics.com


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