GIVENCHY|誰も見たことのない夢を創る、ジバンシイの化粧品
GIVENCHY|ジバンシイ
ニコラ・ドゥジェンヌとローラン・ノゲーラが語る“ジバンシイ・マインド”
誰も見たことのない夢を創るGIVENCHYの化粧品
革新的な発想力で、既存の化粧品イメージを覆す数かずのヒット商品を誕生させている「GIVENCHY(ジバンシイ)」。ジバンシイ メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターのニコラ・ドゥジェンヌ氏とLVMH研究所 科学コミュニケーション ディレクターのローラン・ノゲーラ氏にクリエイティブなコスメを生み出す“ジバンシイ・マインド”について聞く。
Text by SASAKI Aya
Photo by JAMANDFIX
密なコミュニケーションが支える製品開発
新製品が発表されるたび、独創的なアイデアに驚かされる化粧品ブランド ジバンシイ。その発想力は、化粧品の固定概念をひらりと飛び越え、女性の美をいかにサポートできるかに注力し、ユニークなモノづくりへと結実している。1999年からジバンシイ メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターを務めるニコラ・ドゥジェンヌ氏と、LVMH研究所 科学コミュニケーション ディレクターのローラン・ノゲーラ氏は、球体のマスカラや黒いクリームに代表される、さながらエンターテインメントのような化粧品を二人三脚で生み出してきた。
「つねに情報をシェアする」と口を揃えるニコラとローランの両氏。そのコミュニケーションは活発で、お互いの意見をヒントに、好奇心と探究心を掘り下げ数かずの製品を誕生させている。2012年2月に発売される究極のマット肌をかなえる新ファンデーション「エクラ・マティシム」は、ニコラが投げ掛けた「皮脂を吸収し過ぎない、より魅力的なマット肌」に対するアイディアに、ラボ・チームが賛成、開発が進められたという。
ニコラは「すべては私の夢から生まれている」とアイディアの発端を語った。メイクアップアーティストとして華麗なキャリアをもつが、現在はその熱意すべてを製品開発に注ぎ込んでいる。
「クリエイターの役目というのは、製品だけではなく、夢をクリエイトすることだと思います。夢をかたち(製品)にするためには、研究者からの情報がなければかなえることはできないし、また、彼らの研究も僕の夢がなければ向上していきません」とモチベーションを語る。
ローランは、「チーム全体として革新的な物を生み出すという指針が明確にあり、つねに見たことのないものやあたらしいものにチャレンジします。あらたな成分や技術開発はとても重要。ラボが先陣を切ることも、珍しくありません」とジバンシイにかかわる全員が共有するスピリットを明かした。
世界ではじめての黒い化粧品として話題をさらったエイジングケアのクリーム「ソワン ノワール」は、有効成分自体の色をキープすることで最大限の効果が得られると、ラボ・チームがマーケティングを説得したという。
心をオープンにすることがすべてにおいて大切
その開発に対する姿勢は、美しさを追求する王道でありながら、同時に我が道を行く独創性に富んだ製品を誕生させている。ニコラ氏は「すべての可能性に心をオープンにしていたいのです」と画期的なジバンシイ製品を支えているクリエイターマインドを語る。どんな些細なことに対しても疑問をもち、既成概念を設けずに、柔軟な発想と好奇心、踏み込んだ探究心を何よりも大切にしている。ニコラ氏はつづける。
「“それ私にはちょっと(似合わない)……”という言葉がいちばん聞きたくない。何かに捕われている証拠。つけてみれば、自分にも似合うことを目で確かめられるはず。もっと自由な心で、自分のためにメイクを楽しんでもらいたいです。何人もの女性たちが、ドキドキしながら私が薦めた色を唇に乗せて、笑顔がこぼれ満足したようすを見てきました。だから、女性自身にも“似合わない”などと心を閉じるのではなく、可能性にトライしてみてほしいと思っています」と。2012年SSのコレクション「アンスタン ブコリック」では、儚くも鮮やかに咲き誇る春の瞬間を表現。繊細で瑞々しい、ピンクやグリーン、パープルが女性の表情に華を添えることだろう。
女性に対する挑戦状のごとく、スキンケアもメイクアップ製品も、思わず手に取りたくなるアプローチや形状でプレゼンテーションをつづけているニコラ氏とローラン氏」。ストイックな姿勢を貫くふたりが描く化粧品開発の夢とは、「女性みずからが“美しくなれた”と実感してもらうこと」だという。ジバンシイが真に革新性ある化粧品である秘密、それは、化粧品を使うことで女性自身の心に革命をもたらしているから。彼らによるオープンマインドな探究心が、「美しくなることに貪欲になっていい」と、女性の肩をそっと押してくれている。
ニコラ・ドゥジェンヌ|Nicolas DEGENNES
ジバンシイ メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクター
幼少のころからメイクアップという「アート」に興味をもち、やがてメイクアップアーティストとしてのキャリアをスタート。1999年からジバンシイ メイクアップ アンド カラー アーティスティック ディレクターを務め、2003年、ジバンシイのルーツであるクチュールの“精神”と“革新”を見事に調和し、昇華させたメイクアップ ライン、「ジバンシイ ル メイクアップ」をクリエイトした。
ローラン・ノゲーラ|Laurent NOGUEIRA
LVMH 研究所 科学コミュニケーション ディレクター
生物学者および生化学者。化粧品メーカーの研究所を経て、1997年にパルファム ジバンシイ社でジバンシイ製品全般の研究開発、品質管理部門を担当。2001年より、LVMH研究所で、ジバンシイの科学コミュニケーション ディレクターを兼任。
パルファム ジバンシイ
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