特別な土地で2009年に収穫された花からつくられたフレグランス

「フレグランスは身体の一部」みたいな使い方をする欧米のひとたちから見ると、私たちが一般的に好む軽い香りは、私たちの“個”をかたちづくるまでにはいたらないかもしれません。でも、8月に発売される「ジバンシイ プレミアム フレグランス 2009 アマリージュ プレミアム 2009」なら、ぞんぶんに個性が発揮できます。というのも、このフレグランスに使われている花が特別だから──。

ジバンシイ プレミアム フレグランスは、今年で5年目を迎える、ワインでいうところの“ヴィンテージもの”です。2009とついているのは、「特別な土地で2009年に収穫された花からつくられた」という意味。今回のヴィンテージものは、「ヴェリィ イレジスティブル」「アマリージュ」「アンジュ デモン」の3タイプがあり、それぞれ本来の香りを骨格に据えて、再構築されています。なかでも、私がいいなと思ったのが、ミモザの香りが贅たくな「アマリージュ」です。

「ジバンシイ プレミアム フレグランス 2009 アマリージュ プレミアム 2009」に使われているのは、2009年2月にフランスのグラース地方、マルジョリー・バレーというところで収穫されたミモザ。なんと、この地域は、1月はマイナス5度という寒さなのに、2月は降雨量が少なく、日照時間たっぷりで、ミモザが満開になるというのです。南西向きの谷は、温暖な地中海地方の気候の恩恵を受けることができ、ミモザの生育に適しているそう。でも、ミモザの開花は数日間で、収穫期は1ヵ月もありません。それだけに、このミモザの花の特別感がわかるというもの。

体温であたためられた香りがふわりと全身を包んで個性になる

太陽をたくさん浴びたミモザの、少し甘さのあるパウダリーな香りを軸に、マンダリンリーフやネロリの軽やかな透明感、そしてプレシャスウッドの柔らかさと相まって、うっとりするような気分に導いてくれます。甘さがあるけれど健康的な甘さで、でも、幼いというわけではなく、女らしさを感じさせながらセクシーすぎない、とても魅力的な香りに仕上がっています。

フレグランスは、つけるひとによって香り方が微妙に異なるので、だからこそそれが個性となります。“自分の香り”にするなら肌に直接つけるのがお薦め。でも、手首だと食事のときなどじゃまになってしまうこともあるので、足首やひざの裏など、下半身の脈うつところにつけること。体温であたためられた香りがふわりと全身を包み、これが個性となって「自分の香り」に。

発売は盛夏ですが、夏に使っても決して暑苦しさはなく、もちろん秋が深まってしっとり装いたいときにも活躍しそう。素材そのものが限定というのは、フレグランスではたぶんこれだけ。希少性の高いフレグランスは要チェックです！

ここで土佐弁(出身地)で一言！
「げに、ミモザがようけ香って贅たくながやね。特別な場所で特別な年に収穫したミモザやいうきに、はよう買わんと売り切れゆうかもしれんよ。秋はこれで女らしゅうしたいがよ」

※ミモザで明るく、心を豊かに。幸せに導くフレグランスで賞
★★★★★

＜フレグランス＞
アマリージュ プレミアム 2009
価格｜1万2600円
容量｜60mL
トップノートはマンダリンリーフ、ネロリで軽やかに幕開き、ミドルノートはグラース産ミモザを中心に、ラストノートはプレシャスウッドでスペシャル感を。花の都グラースのミモザによって奏でられる幸福で豊かな香りに心おどる。

パルファム ジバンシイ
Tel. 03-3264-3941
http://www.parfumsgivenchy.co.jp/