ISSEY MIYAKE PARFUMS│ブナの原木をくりぬいてつくられた「ロードゥ イッセイ ネイチャープリント」発売
ISSEY MIYAKE PARFUMS│イッセイ ミヤケ
“水と木の出会い”というあらたな物語の誕生
ブナの原木をくりぬいてつくられた「ロードゥ イッセイ ネイチャープリント」発売
革新性とシンプルさをあわせもつ、パルファム イッセイ ミヤケのコレクション。今回の新作もまさにそれ。前例のない素材で創造した、ユニークで自然で、本質的な香水ボトルを発表。この夏限定の「ロードゥ イッセイ ネイチャープリント」が、6月18日(金)発売される。
文=染谷晴美
写真=高田みずほ
原木のボトルとメタルキャップの、コントラスト豊かな組み合わせ
ものづくりにおいて、つねに素材とプロセスにこだわり、究極をめざすイッセイ ミヤケ。あらゆる素材に分け隔てなく取り組み、その可能性を探求しつづけることで、これまで数々の名品をつくりだしてきた。そして今回、“水と木の出会い”というあらたな物語の主役となるのは“流木”。水の流れにときに激しくもまれながら、時間をかけて育まれるこの美しい素材に着目したイッセイ ミヤケは、大胆にも原木をくりぬき、きめ細やかであたたかな“ネイチャープリント”のボトルを完成させた。
「ロードゥ イッセイ ネイチャープリント」は、ピンクグレーの古つやの彩色をほどこしたボトルに、マットな白のキャップをまとっている。ぬくもりに溢れた原木のボトルに、ひんやりと優しい肌触りのメタルキャップ。前例のない素材によるコントラスト豊かな組み合わせは、それを手にする人びとの心に強く訴えかけ、感動を呼び起こす。
香りも今回のエディションのためにあらたに創造された。はじまりは、カシスとマンダリン。フレッシュな果実のみずみずしさは、水の流れに揺り動かされて香り立つ花々を思わせる。さらに水は流れ、その先々で出会うのは、ローズエッセンス、ミモザアブソリュート、そして繊細なフリージアの香り。しばし、優しい花々の香りに酔いしれていると、まもなく個性的で豊かな木の香りが立ちのぼる。
水の香りと混ざり合うシダーウッドは、まさに流木だ。激しい流れにもまれながら下流へと向かう流木。やがて岸辺に打ち上げられ、ようやく休息の時を迎えた流木は、ぬくもりのあるウッディアンバーにつつまれたホワイトムスクのなかで、次第に稀有な古つやをおびていく。
ロードゥ イッセイ ネイチャープリント オードトワレスプレー
価格|1万1550円
容量|75mL
トップノート:カシス、マンダリン
ミドルノート:ローズエッセンス、グラース産ミモザアブソリュート、フリージア
ベースノート:シダーウッド、ホワイトムスク
マットシルバーのキャップが、ボトルの確かさと男性性をきわ立たせる
「ロードゥ イッセイ プールオム ネイチャープリント」は、ナチュラルブラウンの色調の木にマットシルバーのキャップが印象的。存在感のあるキャップは、ボトルの確かさと男性性をきわ立たせる役割を果たしている。
香りは、従来どおりのロードゥ イッセイ プールオムの香りであるが、しかしそれは流木の物語とみごとに重なっている。表情豊かな水に、ユズの果皮がみずみずしさをもたらし、セージとコリアンダーの葉々がその芳香を水面いっぱいにひろげていく。そのあとにつづくのはスパイスだ。水面を激しく波立たせる風によって、ナツメグとシナモンがふわりと舞い上げられ、また、吹く風はどこからかスイレンとゼラニウムを運び入れる。その花々を乗せた流木は、やがて岸辺にたどり着き、太陽の日射しを浴びてあたたかに。そして物語は、アンバーノートの香りが豊かに繰りひろげられたあと、サンダルウッドとベチバーの香りで完結する。
今回の2つのボトルに用いられているのはいずれも、環境保護団体の認証を受けた森林から伐採される“ブナ”の原木。規則正しい木目と細かいキメを持もつブナそのものの魅力はもとより、ここに提供されるのが、土地の開発利用がほかの生態系にいかなるダメージもあたえないよう管理・経営される森林で育つブナであることも、イッセイ ミヤケが今回、この素材を選んだ大きなポイントである。
ロードゥ イッセイ プールオム ネイチャープリント オードトワレスプレー
価格|8400円
容量|100mL
トップノート:ユズの果皮、セージ、コリアンダー
ミドルノート:ナツメグ、シナモン、スイレン、ゼラニウム
ベースノート:サンダルウッド、ベチバー
※ISSEYMIYAKE AOYAMA 6月4日より先行発売中
フィッツコーポレーション
Tel. 03-5772-1014
www.isseymiyakeparfums.com/