國藤直子│コスメシュラン第55週「シスレー フィト タン エクラ コンパクト」
第55週 SISLEY|シスレー
リキッドの透明感とパウダーのフォギー感を両立させて誕生
肌表面にぴたりと密着 シスレー の「フィト タン エクラ コンパクト」
<今週のお薦めPOINT>
この春夏のファンデーションは、リキッドタイプが豊作。しかも私は、リキッドタイプ好きなのですが、今回はあえてパウダリータイプを選んでみました。なぜかというと、素肌感のある軽い仕上がりが気に入ったから。2月26日に発売されたシスレーの「フィト タン エクラ コンパクト」は、覆いすぎたくない、でも、つるんとキメ細かい、エレガントな肌になりたいひとにおすすめです。
文=國藤直子Photo by Jamandfix
「あ、これならパウダリーもいいじゃない」と思った最新作
ファンデーションの好みはひとそれぞれ。しっかりカバーしたいひともいれば、シアー感がほしいひとも、その中間ぐらいのひともいます。私の好みは、どちらかというとシアー感寄り。シミを隠すよりも、透明感の演出に重点をおきます。こんな好みを追求していくと、リキッドタイプから選ぶことが多かったのですが、今シーズン試したシスレーの「フィト タン エクラ コンパクト」は、パウダリー特有の厚みがなく、軽くてナチュラル。毛穴落ちもなく、とにかくぴたっとついて、くずれ知らずなのです。「あ、これならパウダリーもいいじゃない」と思った一品。
私がパウダリーを敬遠していた理由は、厚み感というか、肌の上にのっかっている感じになじめなかったのです。ところが、この「フィト タン エクラ コンパクト」は、肌表面にぴたりと密着させてくずれない。その秘密が、パウダーと顔料にほどこしたカチオン(プラスイオン)コーティングです。この技術、じつは特許を取得していて、ファンデーションの粒子の周りをポリマーコーティングしてプラスに帯電させるもの。肌は、マイナスの電子を帯びているそうなので、プラスに帯電したファンデーションは引き付けられて、ぴたっと密着。しかも、ファンデーションの粒子はプラス同士なので反発し合って、肌にさらっと広がるという仕組み。だから肌に密着しながら、ふんわり軽く仕上がるのです。
ファンデーションブラシで顔の中心から外に向けて……
パウダリー特有だと思っていた厚みが感じられないのは、「この技術が理由なんだわ!」と感心。さらに、層状のミネラルパウダー、マイカを採用して光を反射させて、肌を明るく見せてくれるのもうれしいところ。もちろん、フィトコスメトロジー(植物美容学)の権威であるブランドだからこそのスキンケア効果もあり、うるおいがありながらさらっとした質感は快適そのものです。
ファンデーションブラシで顔の中心から外に向けて、さっさとつけるか、スポンジを軽くもって表面をすべらせるようにしてつけるのがコツ。毛穴の目立ちもなく、つるんとセミマットな仕上がりです。
それに、薄くて小ぶりな漆調のコンパクトも素敵。メイク直しとしてポーチに入れてもかさばらず、いろんな点でとても優秀なパウダリーファンデーションだと思います。パウダリータイプが苦手だと思っているひと、これで意識が変わるかもしれません。一度試してみてはいかが?
ここで土佐弁(出身地)で一言!
「ファンデーションの粒子がプラスに帯電しちゅうがやと。ほんじゃき、マイナスの肌の上にぴったりのるがよ。毛穴落ちもないき、ふわっと仕上がりゆう。こじゃんと、べっぴんさんに見違えるきね」
※ぴたっと肌に密着してさらり。ふわっと上品に仕上がるで賞!
★★★★★
<パウダーファンデーション>
フィト タン エクラ コンパクト
価格|1万1025円
色調|
No.0 ポーセリン
No.1 アイボリー
No.2 ソフトベージュ
長もち・輝き・心地よさ──。
シスレーならではのスキンケア効果も重視し、肌にうるおいとやわらかさを与え、肌を守るパウダーファンデーション。シスレーのシンボルマーク「S」ロゴがあしらわれ、エレガントな赤い「漆」をイメージしたパッケージデザインにも注目。
シスレージャパン
Tel. 03-5771-6217
www.sisleyjapan.co.jp