PENHALIGON’S|新作フレグランス「SARTORIAL」発表
PENHALIGON’S|ペンハリガン
調香師 ベルトラン・ドュショフール氏 インタビュー
新作フレグランス 「SARTORIAL」 発表
イギリスの英国王室御用達「ペンハリガン」の新作フレグランスは「SARTORIAL(サルトリアル)」。“きちんとした仕立屋”というユニークなネーミングの香りは、まさにテーラーメイド。発表を機に来日した香水界の巨匠、ベルトラン ドュショフール氏に話を聞いた。
Text by OPENERS
Photo by PENHALIGON’S
クラシックなフゼアの香りを現代的に解釈した「サルトリアル」
調香師 ベルトラン ドュショフール氏は、フランスの「ラルチザン パフューム」の専属調香師。ラルチザン パフュームや今回のペンハリガンなどで数かずの傑作パフュームを生みだし、かつてはコム・デ・ギャルソンのフレグランスも調香した名調香師だ。
――今回発売される新作「サルトリアル」は珍しいネーミングですね。
あたらしい香りの創作にあたって、今回、ペンハリガンのアーティスティック・ディレクターのアイデアから、サビル・ロウの16 番地にあるビスポークテーラー「ノートン&サンズ(Norton & Sons)」のアトリエを訪れました。
――「ノートン&サンズ」といえば老舗のビスポークテーラーとして有名です。
店に一歩足を踏み入れると、洋服の生地、裁断機のオイル、アイロンプレスの匂い、タバコで汚れたキャビネット、空間に舞うチャコ(裁縫をおこなう際に布に直接印をつけるために用いる道具)の粉、古びた型紙──テーラーではさまざまな香りが混沌としています。
――そのアトリエの香りにインスパイアされたフレグランスは?
香りのテーマは“完ぺき”です。「サルトリアル」は、クラシックなフゼアの香りを現代的に解釈したもの。ビーズワックス(蜜蜂から採れる天然ワックス)の甘く染みついた香りが、オークモス、トンカビーン、ラベンダー、あるいはレザー、ヴァイオレットリーフなどトラディショナルなスパイスやエレメントとしっかり結びつき、テーラーのアトリエにいるような幻想を見せてくれます。
――テーマといい、斬新な試みですね。
良いアイデアにチャレンジすること、あたらしいことを手がけることは大好きです。英国の代表的なパフューマリーのペンハリガンと、英国ビスポークテーラーの偉大な伝統をあわせた「サルトリアル」は、新世代のジェントルマンに向けた香りです。
――ベルトランさんもおしゃれは好きですか?
スーツを着る機会はあまりありませんが、マリテ+フランソワ・ジルボーや、私が香水を手がけたコム・デ・ギャルソンはよく着ます。
――ありがとうございました。
<オードトワレ>
SARTORIAL(サルトリアル)
発売|10月27日(水) 伊勢丹メンズ館先行発売
11月22日(月) 全国発売
価格|1万2600円(50mL)
価格|1万8165円(100mL)
ペンハリガン ジャパン
Tel. 03-5216-4930
www.penhaligons.jp